薬剤師の平均残業時間は月10時間?職場別の原因と解決方法

薬剤師の平均残業時間は月10時間?職場別の原因と解決方法

薬剤師が働く上で悩みを抱えるポイントとして、残業の多さが挙げられます。特に冬場などの繁忙期は、薬局の閉局時間を過ぎても門前医院からの患者さまが途切れずに、残業となってしまいがちです。

インフルエンザや急な退職で欠員が出てしまい、人手不足から残業となることもありますね。患者さまに必要とされることにはやりがいがありますが、ワークライフバランスがくずれてしまっては、良い仕事をすることはできなくなってしまいます。

この記事では、残業が多くて辛い......と悩む薬剤師向けに、【業務の取り組み方や転職など、残業削減に向けた対応策】をご提案します。

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薬剤師の平均残業時間は、月10時間程度



薬剤師というと「働きやすい」というイメージを持たれがちですが、残業はどの程度多いのでしょうか?

業種や役職にもよりますが、薬剤師の残業時間は月10時間程度であるといわれています(※)。薬剤師の残業は比較的少ないということができますね。
しかし、従業員数1000人以上の職場の場合は月14時間程度と残業時間が増える傾向にあります。冬場などの繁忙期や時短社員が多い職場では数十時間単位の残業を求められる職場もあるので、注意が必要です。

また、管理薬剤師や薬局長、薬剤課長などの管理職となると、スタッフの管理や数値管理、他部署との打ち合わせなど一般薬剤師以外の仕事も行わなくてはなりません。業務量が一気に増えることにより、残業時間も多くなってしまいがちです。

残業代がしっかりと支給される企業も増えてきていますが、労働基準法において「管理監督者」と定められている者には残業代を支払う義務はないため、管理職では一定時間まで残業代がもらえないことが一般的です。その代わり、給与は管理職手当や給与テーブルの見直しにより月額で数万円程度アップするため、一般薬剤師よりも高くなることがほとんどです。

※参照データ 厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査

【薬局・ドラッグストア・病院】残業になる原因は職場によって異なる



薬剤師が働く職場として代表的なものに、調剤薬局やドラッグストア、病院があります。いずれの職場においても残業の可能性がありますが、残業が発生する原因は職場によってさまざまです。それぞれ順にみていきましょう。

調剤薬局

調剤薬局では「9時~18時」や「10時~19時」などの営業時間が定められています。しかし、実際には門前の医院が閉まらない限り、薬局も閉局することはできません。

繁忙期には医院が想定している以上の患者さまが来院されることも多く、診療が終わるのが夜遅くなることもあります。本来の営業時間を超えて業務を行う場合において、残業が発生してしまいます。

また、病院が時間通りに終了したとしても、「薬歴が終わっていない」「翌日の予製をつくらなくてはならない」「在宅でお薬のお届けがある」といった場合では、残業が発生してしまいます。管理薬剤師では、閉店後に発注や報告業務を行うこともありますね。

ドラッグストア

ドラッグストアでは、一部の調剤併設店を除き、マンツーマンで処方せんを受けているわけではないため、調剤薬局のように門前医院の診療時間に左右されることはありません。

しかし、24時間営業をはじめとして営業時間が長いことが多く、残業が発生しやすい環境にあります。新規出店も著しく、慢性的な人手不足の状態にあるため、一人あたりの業務量が多いことにより残業が発生してしまうことも少なくありません。

また、ドラッグストアでは一部上場企業をはじめとする大企業が多く、産休育休や介護休暇、時短勤務など、働き方に寛容な側面もみられます。小さい子どもや介護を要する両親を有するスタッフが多い店舗では、その他の正社員の負担が大きくなりがちです。また、深夜時間帯はスタッフが少なく、業務が終わらずに残業となるケースもみられます。

病院

病院では「緊急入院対応」「病棟業務」「カンファレンス」などの、病院ならではの業務が残業の理由となることがあります。特に急性期の病院では、事故や急病によって救急搬送されてくる患者さまも多く、急な残業が発生することに注意が必要です。

学会発表や治験業務、薬学生に対する指導薬剤師といった仕事を任された場合にも、残業につながる可能性があります。もちろん、調剤薬局と同様、外来調剤が混み合う、医師の退院時処方が遅い、医薬品の在庫管理といった理由で残業が発生することもあります。

また、残業ではありませんが、病院勤務の場合には当直勤務があることが多いです。慢性期の病院や小規模でベッド数が少ない病院、院外処方が中心で病棟業務に専念できる病院においては、残業や当直が少ないこともあるので、慎重に病院選びを行うことがおすすめです。

残業が少ない職場にするためには?



ワークライフバランスは、充実した人生をおくるために非常に重要です。残業続きでプライベートが犠牲になってしまうと、ワークライフバランスが崩れてしまいます。そんなときには、残業を減らす取り組みをしてみましょう。ここでは、2つの方法をご紹介します。

仕事の取り組み方の改善を行う

残業が日常化している職場では、業務量に対して人数が極端に少ない、無駄なルーティンワークが多いなど、業務の手順や仕組みに問題があることがほとんどです。人材配置を見直す、機械やAIを導入して業務効率を改善する、仕事のルーティンを効率化するといった工夫を取り入れることで、残業を減らすことが期待できます。

たとえば、調剤薬局であればパート薬剤師を雇う、軟膏練り機を導入する、薬歴のシステムを変更するといった方法が考えられます。現場の問題点を上司に相談して、会社を巻き込んで改善を目指しましょう。

また、個人レベルの取り組みでも、残業を減らすことが可能です。仕事の習慣を変える、優先順位をつける、スケジューリングを行うなど、小さな積み重ねを続けることで仕事の効率を改善しましょう。知識やスキルを身に着けることにより、薬剤師としてのレベルアップを行うことも、業務フローの改善につながります。

転職して職場の環境を変える

現在の職場で仕事の取り組み方の改善を行うことも重要ですが、必ずしも改善がみられるとは限りません。新しいやり方を提案しても、周りのスタッフが認めてくれないということもありますね。努力しても思うように職場環境が改善しないようであれば、転職を検討することがおすすめです。

また、転職で失敗することの無いように、転職先の情報をしっかりとチェックすることも重要です。残業の有無だけでなく、薬局であれば門前医院の診療時間や薬局内のスタッフの勤務状況、病院であれば主な診療科や任される業務内容などを確認するようにしましょう。

そのほかにも、土日休みの薬局や製薬会社、一般企業などの残業が少ない業種を選択することもおすすめです。 エントリーボタン(ふぁるるん)

業務改善が難しければ転職も視野に

現代の社会では、さまざまな業種や職種において、残業の多さが問題になっています。薬剤師も例外ではなく、職場によっては残業が日常化しており、プライベートが犠牲になっていることもしばしばです。残業に悩む薬剤師も多いものですが、その改善方法はあまり知られていません。

残業が多くて辛い......というときには、まずは現在の職場の環境を改善するように努力してみましょう。どうしても改善が見られないようであれば、早めに転職を検討することがおすすめです。残業の少ない職場は貴重なので、人材紹介会社の力を借りて理想の職場を見つけてくださいね。
記事掲載日: 2019/03/01
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