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  • 公開日:2016.09.23

薬剤師の新しい働き方の一つ「メディカルライター」とは

薬剤師の在宅ワークとして注目されるメディカルライターについて紹介します。子育てや介護で自宅にいながらスキルを活かして働きたい女性の転職先の選択肢としても、いかがでしょうか。

医薬品についての知識を活かしたライターです

メディカルライターとは、新しい医薬品の承認に必要な書類を作成するのが主な仕事で、似た名前のメディカルコピーライターは医療機器の販売促進のためのコピーライティングをしたりする仕事です。

どちらも薬剤師として培った高度な専門スキルをもとに言葉を扱い、医療に貢献する仕事です。 医療知識があるとスムーズに進むライティングの仕事は多く、時期を問わず安定した需要が見込まれます。

こうしたライターは、製薬会社や広告代理店の社員となる他、フリーランスとして活動することもできます。 自宅にいながらオンラインで会社と連絡をとり、仕事をこなしていく働き方です。

自分の都合がいい時間に仕事をすればいいので、家事や育児などと両立しやすいメリットがあり、ワークライフバランスを取りやすい仕事と言えるでしょう。

薬剤師として培った経験を活かしましょう

患者さまと接してきた薬剤師としての経験がライティングに活用できるシーンは多く、ライターとして活動するうえでの強みとなります。

たとえば、メディカルコピーライターとしてあるお薬のプロモーションツールとしてパンフレットを作るシーンを考えてみます。

転職前にどんなパンフレットに患者さまが関心を持ち、持ち帰る可能性が高かったのか思い返してみると、どんなキャッチコピーで訴求していくと響くのか見えてきます。 胃がキリキリ痛い、夜ぐっすり眠りたいなど、患者さまの気になる症状はそれぞれで、商品に合わせた工夫が必要でしょう。 多くの人に受け入れられる書き方だと商品の認知度アップにつながって、クライアントから感謝されます。

成果があがればより高い報酬の仕事にチャレンジできるようになり、給与アップも期待できます。 保有スキルで任されるレベルが変わる面白さがあり、やりがいのある仕事と言えます。

新しい知識を吸収していく楽しさがあります

これまでの経験を活かせる一方で、ライターに転職してから勉強すべきこともたくさんあります。

たとえば、薬事法特許など法律に関する知識です。 専門書籍やセミナーに参加して文書の書き方を学び、ライティングに活かしていく必要があります。

ライターの仕事範囲は、患者さま向け書類の作成にとどまりません。 メディカルライターとしてドクター向け説明書などを作る場合は、より高度で専門的な医療知識が必要でしょう。

学会に参加して最先端の治療に関する講演を聴き、ドキュメント化したうえで公示する仕事なども含まれます。 業界の最新動向を常にキャッチし、フォローしていく前向きな取組みが求められます。

絶えず新しい技術や治療法が出てくる中でトレンドを追い続けるのは大変ですが、知的好奇心が満たされる楽しさがあります。 情報収集するのが得意な薬剤師には、もってこいの職業です。

やり方次第で可能性が広がる仕事です

ライターとして一定のキャリアを積んだ後にフリーランスへと転職すると、仕事の幅が広がります。

自分の提案した仕事が受け入れられて新しい企画が動くなど、組織に所属しているときにはできなかった理想を追求できる魅力があります。

薬剤師として働く中で感じてきた「こんな情報があれば助かるだろう」「こんな情報提供を行いたい」など、自分が本当に患者さまや医療従事者に役に立つと考える情報を発信していくことができます。 読者の健康増進につながって話題ともなると、ライターとして地位向上も可能でしょう。

病院や薬局で接する患者さまの数には限りがありますが、文章ベースならよりたくさんの人に情報発信することができます。 広く人の役に立つ仕事がしたいと考える薬剤師には、ぴったりの職業です。 文章の力を通して医療の発展と普及に貢献したいと思うなら、ライターの仕事を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ〜薬剤師の新しい働き方の一つ「メディカルライター」とは

1.医薬品についての知識を活かしたライターです
薬剤師の資格を活かしたライターは、薬剤についての専門知識を活かして、医薬品の特許申請ドキュメントを作るのが主な業務であるメディカルライター、パンフレットの文章など広告系の文書作成をするメディカルコピーライターが存在します。 転職の選択肢のひとつとして考えてみてください。
2.薬剤師として培った経験を活かしましょう
薬剤師として活躍したキャリアや経験を活かしていくと、より患者さまのためになる文書が欠けます。 成果があがると報酬アップも見込まれて、高収入も期待できます。
3.新しい知識を吸収していく楽しさがあります
新しい知識を必要とする仕事もたくさんあるので、絶えず勉強の毎日となります。 常に勉強を余儀なくされる大変さはありますが、知的好奇心が満たされる面白さを感じるでしょう。
4.やり方次第で可能性が広がる仕事です
フリーランスとして活動するようになると新しい企画を考えてプレゼンし、仕事を受けることもできます。 自分の工夫次第でどんな仕事の仕方もできるので、自分の可能性が広がる魅力的な職業と言えます。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/09/23

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