服薬指導に活かす医薬品情報

 

イーケプラ錠

Q

何のお薬?処方目的は?

A

適応症は「4歳以上の小児から成人までのてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)と、他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法」です。主に神経伝達物質放出の調節に関与すると考えられるシナプス小胞タンパク 2A(SV2A)への結合により抗てんかん作用を発揮する、既存の抗てんかん薬とは異なる作用機序をもつ薬です。

従来は部分発作の第一選択薬はカルバマゼピンでしたが、本剤も選択肢の1つとなりました。

また、カルバマゼピンで薬疹が出た場合などは副作用の少ない本剤に変更することもあります。

Q

投与禁忌は?

A

過敏症と考えられる発疹等の副作用が報告されており、本剤と同じピロリドン誘導体であるピラセタム(ミオカーム内服液)に過敏症の既往歴のある方に対しては投与を避ける必要があります。

Q

用法・用量は?

A

成人 4歳以上の小児
1000mg/日、分2
〔最大量〕3000mg/日
20mg/日、分2
〔最大量〕60mg/日
増量時は急性の副作用発現を回避するため、2週間以上の間隔をあけて漸増します(詳細は添付文書参照)。特に知的機能の発達遅滞や精神疾患の既往・合併がある場合には精神症状の副作用が発現しやすいため、注意が必要です。

投与中止の際には、急激な減量や中止による発作の増悪又は重積状態を回避するため、少なくとも 2 ~4週間毎に漸減します。

本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能障害のある患者さまでは排泄が遅延する可能性があるため、用量・投与間隔の調整が必要です(添付文書の換算表参照)。

重度(Child-Pugh 分類 C)の肝機能障害のある患者さまでは、肝臓でのクレアチン産生が低下しており、クレアチニンクリアランス値を過小評価する可能性があるため、慎重に用法・用量を調節する必要があります。

また本剤は透析除去効率が高く、血液透析を受けている成人患者さまではクレアチニンクリアランス値に応じた1日用量に加えて、血液透析を実施した後に本剤の追加投与を行います。

Q

副作用は?

A

成人は鼻咽頭炎、傾眠、浮動性めまい、肝機能異常等、小児では傾眠、好中球数減少等の報告があります。

重大な副作用として、易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至った報告があります。特に服用開始後や増量時には、イライラや不機嫌等の症状がないか注意深く観察するようご家族に説明して、いつもと違う変化がみられたらすぐに医師に連絡するよう伝えましょう。

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