キャリア&スキルアップ
2019.11.12
     

薬剤師のホンネ

「薬剤師の働き方」についてのインタビュー企画。ご自身の悩みを解決するヒントが得られるかも!?様々なキャリアを持つ薬剤師さんの「ホンネ」をお届けします!

       

<薬剤師インタビュー>管理薬剤師として働くママ薬剤師Cさんがアドバイス。仕事とプライベートの両立方法とは?

管理薬剤師のイメージ
【Cさんプロフィール】
  • 女性
  • 高校生の双子をもつ
  • 正社員
  • 大学病院の門前薬局勤務
  • 管理薬剤師

薬局チェーンから医薬品メーカーへ

薬局のイメージ

Cさんのこれまでのキャリアについて教えてください。

薬学部に4年、大学院に2年通い、新卒でいま働いている薬局チェーンに入社しました。その後、医薬品メーカーに移り7年ほど勤務。そして、新卒で入社した薬局チェーンへ戻りました。戻った後は半年間働いて、2店舗目に異動した後に、管理薬剤師になりました。現在働いているのは3店舗目になります。

新卒で入られた薬局チェーンから、医薬品メーカーへ移られたきっかけは何でしょうか?

私がちょうど勤務し始めた頃は、会社を立ち上げるタイミングでした。私自身、医薬品メーカーに興味があったこともあり、「この機会に挑戦してみよう!」と考えて医薬品メーカーに移ったんです。

その後、再び薬局勤務に戻られた際に、管理薬剤師になられたとのお話でしたが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

当時の上司から、管理薬剤師にならないかといった打診があったんです。ちょうど私もマネジメントに興味があったので、管理薬剤師になりました。

子どもがほぼ自立し、フルタイムでの勤務が可能に

現在の働き方に関して教えてください。

フルタイムで働いています。いまの薬局の定時は9時~18時ですが、残業もあります。休みの日は第3土曜日が休みですが、基本的には平日と日曜の週休2日制です。

フルタイムで働いているとおっしゃいましたが、仕事とプライベートの両立は大変ではないですか?

子どもが高校生になったので、これまでに比べて子育ての負担は減りましたね。そのため、平日はフルタイムで働くことができています。子どもたちが小さかった時は、ちょうど医薬品メーカーで勤務していた頃でした。メーカー勤務ということもあり、定時で帰ることが出来ていたので、仕事とプライベートはきっちりと分けることができていましたね。

平日は残業もあるとお聞きしました。

閉店時間の18時までに終わりきらなかった仕事がある場合は、閉店後に対応しています。主に、郵送や後日来店される患者さまの処方を作ったりしていますね。部下たちには、なるべく定時で終わらせるように伝えています。ただ、私の場合は、"管理薬剤師ならではの仕事"もあり、19時を過ぎてしまうことも。とは言え、前に勤めていた薬局では、管理薬剤師でも18時には帰れていました。忙しさは店舗によって異なるのではないでしょうか。

平日休みは、子どもたちに「おかえり」が言える貴重な時間

子どものイメージ

プライベートではどのように過ごされているのですか?

子どもたちと出かけることが多いですね。九州まで車で行ったこともありますよ。旅行が好きな一方、インドア派なので、休日は個々人が好きなことをして過ごしています。私は本を読むのが好きです。薬剤に関する本も読みますし、マネジメントに興味があるので、関連した本を読むこともありますよ。例えば、ドラッカーとかカーネギーなどの本を読んだことも。読書と言う趣味を通して、仕事に役立つ知識が身についているのはお得かもしれません。

平日がお休みでは、お子さんと接する時間が減ってしまうのではないでしょうか?

むしろ平日が休みになったことで、子どもたちが学校から帰ってくるのを待てるようになりました。残業などで帰宅が遅くなる日は、子どもたちのほうが家に帰るのが早くて、「おかえりなさい」と声をかけることができず寂しい想いをすることもあります。だからこそ、 平日のお休みは、夕方にゆっくりごはんを作って、子どもたちの帰りを待つという貴重なひとときです。

子どもが大きくなったことで外部の勉強会に参加できるように

いまの薬局で働くやりがいはどのようなものでしょうか?

近くにある大学病院との連携が取れていて、月2回ほど病院のカンファレンスに参加できていることですね。そのほかにも病院側も積極的に勉強会に取り組んでいただいているので、本当に感謝しています。

普段お忙しい中、勉強会にも参加されるのは大変ではないですか?

勉強会には、店舗のみんなに参加して欲しいので、月2回は勉強会に出られるようにスケジューリングしています。「今日は勉強会があるから早く終わらせてね」と声をかけることで参加を促すことも。 社内のeラーニングもありますが、外部の勉強会やメーカーさんの話を聞いたほうが、実りが多いですからね。

外部の勉強会だと週末に行われているイメージがありますが、プライベートとの両立が大変なのではないでしょうか?

家族には、「勉強会があるから行ってくるね」と言って参加しています。これができるようになったのはつい最近のことです。昔は諦めていたこともありました。子どもが中学生ぐらいの頃までは、やはり我慢しなければならないと感じていたんです。いまは子どももほぼ自立していますので、参加できるようになりました。

今後は患者さまにとって身近な薬局を目指す

今後はどういうキャリアを考えていますか?

これからも患者さまの身近なところで働き続けたいです。そのために、認定・専門薬剤師の資格を取りたいですし、部下にも取ってもらいたいと考えています。後進育成にも取り組んでいきたいですね。

また、店舗づくりにも力を入れていきたいと考えています。以前の薬局は、「かかりつけ薬局」として地域に根ざした役割を担っていました。さらに、薬局内に机と椅子を用意してコーヒーも自由に飲めるようにして、処方箋がなくても気軽にお話ができるような、カフェのような場を提供していました。いまの薬局も、そのような身近な薬局になれれば......と考えています。先日行った健康イベントは好評でしたので、またできればと思っています。

ママさん薬剤師へのアドバイス

仕事とプライベートの両立に悩んでいるママ薬剤師さんへ、何かアドバイスがあればお願いします。

「全部しっかりとやらなければならない」という考えを止めたほうが良いかもしれません。家事も料理も完璧に......となると疲れてしまいますから。常に時間との戦いになるので、「無理なものは無理」と考えて気持ちを切り替えることが大切ですね。

あとは家族の理解も重要だと思います。我が家の場合、主人の理解があり、休みの時は掃除や洗濯、ご飯の支度など家事をサポートしてくれるので感謝しています。娘たちも「勉強会に行ってらっしゃい!」というように送り出してくれます。

出産や育児を理由に仕事を離れたけれど、現場に復帰したいと考えている薬剤師さんは多くいらっしゃいます。ただ、本当に戻れるのだろうか?と迷っている方もいらっしゃるので、何かアドバイスをいただけますでしょうか。

子育てと薬剤師の仕事を両立するのは簡単ではありません。お子さんの体調が悪いとき、上司・同僚から「休んでもいいよ」と言われたとしても、休むことに心苦しさを感じることがあるでしょう。一人で抱え込んでしまうと、仕事を続けるのが難しくなってしまいます。だから、あまり気負いすぎることなく、「まずは復帰してみる」と小さな一歩から始めてみるのはいかがでしょうか? 復帰したら違う景色が見えてくるかもしれません。

私の場合は、「小1の壁」が高かったですね。保育園は19時まで預かってくれたので、薬局を18時に退勤すれば子どもを迎えに行くことができました。しかし、小学校の学童保育は18時までで、本当に困ってしまったことを覚えています。当時は医薬品メーカーにいたのですが、子どもが小学生だと時短勤務ができなかったんです。

私の場合は、主人がシフト勤務だったので運が良かったと思います。早朝シフトに切り替えてもらい、夕方の子どものお迎えを任せることができました。とは言え、一般的にはまだまだ柔軟に働ける会社は限られています。フルタイムで復帰するなら、子どもが保育園に通っている頃に復帰するなど、できるだけ早めのほうが望ましいのではないでしょうか。

薬剤師として働き続けたいと願うのなら、難しく考えすぎずに一歩を踏み出してみてください。その上で、周りの協力を仰いで、無理なく働ける方法を探りましょう。

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記事掲載日: 2019/11/12

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