キャリア&スキルアップ
  • 公開日:2021.10.05

【薬剤師の仕事】転勤ありの職場で働くメリットを解説!

【薬剤師の仕事】転勤ありの職場で働くメリットを解説!

薬剤師として働く職場には、転勤が伴うものと伴わないものがあります。転勤と聞くと、住み慣れた環境を離れなければならないことや、引っ越しなどの負担があるといったデメリットを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

しかし転勤のある職場で働くことには、いくつかのメリットも考えられます。

今回は、転勤のある職場で働くことのメリットについて詳しく解説していきます。また、転勤のある職場の探し方も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

転勤のある職場とない職場

転勤のある職場とない職場

どのような職場でも転勤があるわけではありません。転勤の可能性がある職場としては、全国に展開している大手ドラッグストアや調剤薬局、多拠点を持つ企業などがあげられるでしょう

新店舗の開店や昇進、人員配置の変更など様々なタイミングで、現在と異なる店舗や拠点での勤務になる可能性があります。反対に、地域密着型のドラッグストアや調剤薬局、支店のない企業では、引っ越しを伴う転勤は発生しにくいでしょう

なかには家庭の事情などから、どうしても転勤を避けたいという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、雇用時点で配属先が限定されている(=転勤がない)求人に応募するのがおすすめです。

なお、その際は口頭ではなく、雇用条件として書面にその旨を明記してもらいましょう。後のトラブルを防ぐことにつながります。

また、ドラッグストアや調剤薬局などでは、入社後に転勤有無を選択できる企業も少なくありません。最初は転勤が問題ない環境でも、ライフスタイルの変化とともに転勤が難しくなることも考えられます。将来的に転勤可否が変わることを考慮して、こうした選択肢のある職場を選ぶのもおすすめです。

転勤ありの職場で働くメリット

転勤ありの職場で働くメリット

転職がある職場のメリットとして、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは転職ありの職場で働くメリットについて具体的に解説していきます。

経験の幅が広がる

同じ職場では、どうしても経験できる業務が限られます。たとえば調剤薬局であれば周辺にある医療機関の影響から、科目あるいは処方薬の幅が狭くなるかもしれません。その範囲外での経験や知識を身につけるのが難しいため、スキルアップなどを考えると不満に感じやすいでしょう。

その点、転勤によって就業環境を変えられれば、就業先に応じた経験や知識を得られます。知識欲が高い、あるいは薬剤師として活躍の場を広げたいという方にとっては、大きなメリットとなるはずです

人間関係などのトラブルが転勤で解消できる

当然ながら、職場では様々な人と一緒に仕事をすることになります。働いているなかで職場の雰囲気が合わなかったり、人間関係などでトラブルが起きたりすることも考えられるでしょう。転勤がなければ不満やストレスを抱えたまま働き続けるか、転職によって環境を変えるしかありません。

しかし転勤できれば、就業場所の変化によってこうした不満を解消できる可能性が高くなります。たとえ同じ系列の職場であっても、働く場所が違えば雰囲気も大きく異なるものです。

とくに人間関係が原因で職場環境を変えたいと思っている方にとっては、転勤ありの職場は働きやすい環境をつくる一つの選択肢となるでしょう。

自分自身からも転勤希望を出せる

人事異動などによって転勤を通達されるだけでなく、多くの場合は自らも転勤の希望を出すことができます。何かのきっかけで「ほかの環境も経験してみたい」「今の環境から出たい」と思ったタイミングで動けることも、転勤ありのメリットといえるでしょう。

ただし、必ずしもすぐに希望が通るとは限りません。転勤先の人員配置などから、叶わないことも考えられます。しかし希望を出しておけば、転勤が可能となった際に声を掛けてもらえる可能性は高くなります。少し時間を経てから希望が叶うことも考えられるでしょう。

キャリアアップのチャンスが多い

現在の勤務先では、人員配置の関係から昇格やキャリアアップが難しいというケースがあります。いわゆる「上が詰まっている」状態で、能力や経験が十分でも、そのポストが空いていないのです。

しかし転勤があれば、ほかでポストが空いている際に、昇格やキャリアアップが実現できるかもしれません。雇用する側も、能力の高い人はより責任のあるポジションで活躍してほしいと考えるものです。転勤を経験することで、自分が目標に近づくことができる可能性は高くなります

様々な地域での生活を体験できる

同じ日本でも、地域が変われば文化も大きく異なります。住む場所の変化は、自分の人生に大きな影響を与えるでしょう。「様々な場所に住んでみたい」という方にとって、転勤ありの職場はおすすめです。

手当などで給与水準が高くなることが多い

転勤ありの場合、地域限定で働いている従業員と比較し給与水準が高くなる傾向があります。職場によって様々ですが、住宅費補助や社宅の提供などを受けられることもあるでしょう。引っ越し費用も負担してもらえる場合が多く、高い給与水準ながら費用負担をおさえつつ、ほかの地域での生活が実現できるのもメリットのひとつでしょう。

転勤のデメリット

転勤のデメリット

転勤にはメリットがある反面、デメリットも考えられますのであらかじめ考慮しておきましょう。ここでは考えられるデメリットについて解説していきます。

家族へも少なからず影響がある

転勤によって配偶者の仕事に影響を与えたり、子どもの転校が生じたりする可能性があります。居住環境の変化は家族へも少なからず影響を及ぼすでしょう。場合により、単身赴任という判断が求められるかもしれません。

引っ越し費用

引っ越し費用は負担してもらえる場合が多いものの、それに伴う家具家電の買い替えや新調にかかる費用などは自分で負担する場合があります。また住宅費補助も期間や回数が決まっているケースが多いため、事前に転勤時の補助について確認しておくと安心です

自分で確認するのが難しい場合は、転職エージェントを通して聞いてもらうのもよいでしょう。

定住できない

気に入った地域がみつかっても、次の転勤により定住できない可能性があります。もし転勤を経て定住したい地域が見つかったら、そこで「転勤なしの職場」へ転職する、あるいは「転勤なしへの変更」を職場に申請してみましょう。

転勤のある仕事を探すには?

転勤のある仕事を探すには?

知り合いの紹介や、自身で求人を探すなどで、転勤ありの仕事がみつけられるかもしれません。しかし、多くの求人情報を保有する転職コンサルタントを活用することも、効率のよい方法です

転職コンサルタントはヒアリングをもとに、自分の条件に適った求人情報を提供してくれます。とくに初めての転職や働きながらの転職活動であれば、心強いパートナーとなってくれるはず。過去に多くの転職をサポートし、様々なケースの転職を把握しています。その経験から、納得のいく職場を見極めてアドバイスをしてくれるでしょう

Webからのご相談も可能。お気軽にお問い合わせください。 個別お仕事相談会

自分に合った働き方を見極めるのが大切

転勤ありの仕事について、メリットやデメリットを詳しく解説しました。スキルアップやキャリアアップ、あるいは様々な地域での生活を経験できるなど、転勤には多くのメリットがあります。一方で、家族の仕事や学業に影響を与えるなど、デメリットが生じる可能性があることも事前に把握しておきましょう。

まずはご自身の状況や目指す働き方などから、転勤ありの仕事が合っているかどうかを考えてみましょう。もし自分自身で判断できなければ、転職コンサルタントに相談し、効率的に転職活動を進めていきましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2021/10/05

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