かかりつけ薬剤師に必要なもの

これからの薬剤師が求められるもの

「患者さまの目線に立つ」姿勢

今回の改定で、薬剤師に求めるものとして医療人としての「知識」「技術」そして「患者さま本位の行動」という要素が改めて打ち出されました。 専門的な知識をベースとして確かな技術を磨き、前向きに努力する気持ちを持ち、そして患者さまへのよりよい医療の提供のために行動していくことが、今まで以上に求められてきています。

「患者さまの目線に立つ」姿勢イメージ

薬剤師は、以前は医薬品についての知識や、調剤技術などを身につけることが重要課題だとされてきました。しかし、医薬分業の確立や医療制度の改変など、薬剤師を取り巻く環境の変化から、より「患者さま」に近い存在となり、求められる仕事の内容も変化しています。

今後薬剤師として医療業界で活躍していくためには、薬の専門家としてのスキルアップと同時に、コミュニケーション能力の改善、医療チームとの連携能力、そして何より「患者さまの目線に立つ」姿勢を持つことが求められてくるのではないでしょうか。そして、患者さまの要望に応じられるよう、常に自主的に学び続けることが大切になります。

薬局における対人業務は「評価対象」としてさらに重要視

これまで以上に評価される流れ

薬剤師として、患者さま本位の対人業務はこれまでもやってきた、という方もいるかもしれません。しかし今回の改定で意識するべきなのは、かかりつけ薬剤師制度の新設により、薬局における「対人業務」が、評価対象としてさらに重要視されるようになったということです。

かかりつけ薬剤師の評価イメージ

例えば薬局長などへのキャリアアップや転職活動の際などに、「制度に則った対人業務・かかりつけ業務をどれだけ行ってきたか」「認定薬剤師は取得済みか」といった事柄が、人事担当者から「よく見られるポイント」になってくるかもしれません。

自分が働いている薬局に貢献すると同時に、自分の将来のキャリア形成のためにも、対人業務をただ行うだけではなく、「一定の基準」があることを意識しながら業務に取り組んでいくことも必要でしょう。

本音を調査!かかりつけ薬剤師意識調査アンケート

必要なものと感じてはいるものの...

今後の薬剤師の在り方について議論される中、ファルマスタッフにご登録いただいている薬剤師さんを対象に、「かかりつけ薬剤師」に関する意識調査アンケートを実施し、現場の声をお伺いさせていただきました。
(2016/06/29〜2016/07/31実施 当社ご利用者様向け「かかりつけ薬剤師意識調査アンケート」より)

かかりつけ薬剤師になりたいかの結果円グラフ

■できれば「なりたくない」?

アンケートによれば、かかりつけ薬剤師に「積極的になりたい」と考えている方は約15%に留まり、「全くなりたくない」・「なりたくない」方を合わせると、約80%以上の方がかかりつけ薬剤師に対して消極的な姿勢を示していました。

一見、後ろ向きな結果にも思えますが、回答をよく見てみると、ご回答いただいた方々が「かかりつけになりたくない理由」と同時に、「かかりつけに対して後ろ向きとも言い切れない」様子が見えてきました。

かかりつけ薬剤師の取組みが難しいと思う内容の結果

■ワークライフバランスやプライバシーへの不安

かかりつけ制度に関する業務の中で、最も取り組むのが難しいと票が集まったのが「24時間相談に応じる体制」、次いで「開局時間外の連絡先を伝え、勤務表を患者さまに渡す」こと。ワークライフバランスやプライバシーがきちんと確保されるのかということに対して不安を感じている方が多いことが窺えます。
また、身近な相談相手として緊急時に連絡が来た際、薬剤師としては対応できる範囲に限りがあるなど、職務範囲の限界などから患者さまへ最適な医療を提供できないかもしれない、という不安の声も上がっており、ジレンマも垣間見える結果となりました。

薬局にサポートしてほしい内容の結果

■「安心」して働くためのサポートが欲しい

かかりつけ薬剤師の業務を行うにあたっては、薬剤師に負担がかかる分、薬局側からのサポートも不可欠となります。

そんなサポートとしては、「患者さまとのトラブル発生時の対応」や「ワークライフバランスの確保」「プライバシーを守る体制の整備」といった部分にニーズがあるようです。

また、認定薬剤師に関する項目にも票が集まっており、認定取得に対する関心度の高さを見て取ることができます。

かかりつけ薬剤師に必要なスキルの結果

■薬剤師が考える「自分たちに必要なもの」

身につけたいスキル、すなわちご回答いただいた方々が「必要」だと問題意識を持っているものとしては、「医師など他の医療従事者と対等に議論ができること」「患者さまとのコミュニケーション能力」といった「コミュニケーション」の要素が挙がりました。

3位以下には調剤、薬剤といった専門性についての項目が続けて入っており、基本的な調剤業務に関するスキルアップへの前向きな姿勢があることも窺えます。

「かかりつけ薬剤師」になることに対しては、不安要素が大きいことで消極的になっている方が多い結果となりました。しかし、身につけたいスキルとして、かかりつけ薬剤師が持つべき能力と合致するものに票が集まっており、かかりつけ薬剤師に求められている能力は、現場で働く薬剤師の方々からも、自分たちにとって必要なものだと考えられているようです。

かかりつけ薬剤師に対して消極的な姿勢を示しながらも、業界の動きに合致する問題意識を持つ薬剤師の方々は、不安などを解消することで「かかりつけ」として活躍できる、潜在的なポテンシャルを秘めているとも言えるでしょう。

こうした社会の求める薬剤師像に合致する「問題意識」があることもまた、「かかりつけ薬剤師に必要なもの」かもしれません。

薬局と薬剤師にとっての「認定薬剤師」

かかりつけ薬剤師には必須

これまでにも、薬剤師の継続的な学習を評価し、他の医療従事者や患者さまからの信頼を高めることが期待されるとして取得が推奨されていた「認定薬剤師」ですが、これを取得していることがかかりつけ薬剤師の要件として挙がったため、薬局にとっては運営に関わってくるものとして、また薬剤師にとっては今後のキャリア形成への影響も予想されるものとして、重要性・注目度がより高まってきました。

かかりつけ薬剤師指導料の算定を目指す薬局は、勤務薬剤師に対して認定薬剤師の取得を促進する動きを見せています。 かかりつけ薬剤師として必須のものでもありますが、薬剤師としての職能を発揮するための継続的な自己研鑽としても、全ての薬剤師にとって認定薬剤師の取得は意識しておくべきものでしょう。 スキルアップや今後のキャリア形成につながるチャンスとも捉え、積極的に認定取得を目指すこともおすすめしています。

自己研鑽する薬剤師のイメージ

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