【薬学部向け】再試験・追試験への対策とは?留年しないための勉強法
CBT・OSCEや実務実習など、毎日忙しい薬学部。卒業後に控える国家試験は最大の目標ですが、そこにたどり着く前にはいくつもの試験を乗り越えなくてはいけません。
薬学部は他の学部と比較して必修科目が多く、苦手な教科や理解しにくい教科を避けられないのが特徴。そのため定期試験の点数が悪く再試験になってしまう場合も少なくありません。さらに再試験で単位を落としてしまうと留年につながることも...。できれば、再試験の段階でクリアして留年を避けたいところですよね。
今回は、薬学部の再試験事情と再試験の対策について詳しく解説していきます。
薬学部の再試験・追試験とは?
「再試験」は試験で合格点に届かなかった場合、「追試験」は何らかの事情によって、試験を受けられなかった人を対象にしたテストを指します。
ここでは、薬学生が受験するおもな試験について再試験・追試験になるケースや詳細などを確認していきましょう。
定期試験で再試験・追試験となるケースは?
定期試験で合格点を下回った場合、再試験が行われます。再試験を受け、合格点に達した場合は単位認定、合格点に達しなかった場合は単位が不認定となります。ただし、著しく合格点から下回っている場合は再試験が行われずにそのまま単位が不認定となるので注意が必要です。
また、病欠や家族の不幸などやむを得ない事情で試験を受けられなかった場合、申請することで追試験を受けることが可能です。
「留年」となるのは各大学が定める進級用件を満たせなかった場合、つまり一定数の単位を落としてしまった場合です。大学によっても違いはありますが、再試験・追試験を受ける際には1科目1,000円~3,000円程度の受験料が発生します。再試験の科目が多く「再試貧乏」にならないよう、しっかりと試験対策をしておきましょう。
CBT・OSCEの再試験・追試験
4年次に行われるCBT、OSCEの二つの試験。それぞれの合格率は高いといわれていますが、この試験に合格しなければ5年生に進級することができません。万が一不合格の場合は下記の内容で再試験・追試験が用意されています。やむを得ない事情で受験できなかった、合格点に達しなかったという場合は各大学の担当者に連絡し今後の対応を進めましょう。なお、再試験・追試験を受ける際はそれぞれ12,000円の受験料がかかります。
●追試験
CBT 本試験とOSCE 本試験の、いずれかもしくは両方を、病気等のやむを得ない事由で受験できなかった場合、追試験の対象者となります。追試験の日程は再試験と同じです。追試験の追・再試験は実施しません。●再試験
本試験の成績が合格基準に達しない場合、再試験を受験しなければなりません。再試験は本試験と同じ年度内に1回だけ実施します。「CBT」の再試験はすべてのゾーンを再度受験しなければなりません。OSCEの再試験は本試験で基準に達していない課題のみを対象とし、当該領域の課題項目の中から本試験とは異なる課題が出題されます。 薬学共用試験センター 追・再試験について-
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卒業試験が不合格だと留年
薬学生にとって6年次は最もハードな1年です。卒業論文や就活、そして卒業試験。
卒業試験は薬学生にとって大学生活の最終テストです。この試験で合格ラインに届かなかった場合、基本的に再試験は行われず留年が確定します。最終的に様々な試験を乗り越えても卒業試験をクリアしなければ国家試験を受けることができません。大学によって卒業基準は異なりますが、しっかりとした対策を立て試験に臨みましょう。
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再試験・追試験への対策方法
基本的には再試験にならないよう、しっかりと勉強したうえで本試験に臨むことが大切です。しかし、どうしても不得意な科目や理解しにくい科目は点数を伸ばしにくく再試験になってしまうことも考えられます。万が一再試験になってしまった場合、どのような対策をしたらよいのでしょうか。
ここでは、再試験・追試験への対策方法を詳しく解説していきます。
本試験を振り返る
試験が終わったら内容を振り返り、自分が理解しているところ、理解不足なところを整理しましょう。そして、できなかった原因も分析してみましょう。
本試験から再試験までの期間は長くありません。再試験の科目が多くなればなるほど1つの科目にかける時間は少なくなります。スタートは早い方がよく、落としそうな科目については本試験後すぐに勉強を始めましょう。
範囲や優先順位を決め、管理する
再試験の数にもよりますが、多い場合は全科目を平等にこなそうとすると、効率が悪くなってしまいます。本試験の振り返りを行い、理解できていない部分を把握し優先順や範囲を決め再試験までのスケジュールを組んでみましょう。100点を取る必要はなく、合格ラインを満たせるかがポイントです。限られた時間の中で効率よく勉強ができるよう、しっかりと計画を立てましょう。
友人や先輩に協力を頼む
わからない部分を一人で理解するには限界があります。周囲の友人から模範解答や資料、レジュメなどを共有してもらったり、教えてもらったりするなどの協力をお願いしましょう。
また、オンライン家庭教師などのサービスを利用するのも選択のひとつ。どうしても友人や先輩に頼みにくい方は、依頼してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、薬学部の再試験事情と再試験の対策について詳しく解説しました。
一番大切なのは再試験にならないようにすること。授業をしっかり受けていれば、再試験は回避できるので1日1日を大事に過ごしましょう。それでも再試験になってしまった場合は計画的に勉強に取り組むこと。再試験が多いと留年の確立が高まるので、不安な科目がある場合は定期試験後すぐに対策を始めるとよいでしょう。
ファルマラボ編集部
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