2012.02.01

薬剤師としてこれからも働くために 1 【連載その8】

みなさん、こんばんは!横浜支店です。
いよいよ今日から2月ですね。
神奈川県内ではインフルエンザが猛威を奮っているようです。
みなさん、くれぐれもお気をつけくださいね。

さて、大型連載も遂に最終章に入りました。

最終章のテーマは、「薬剤師としてこれからも働くために」です。

2012年3月3日〜4日に第97回薬剤師国家試験が行われます。今年は6年生薬剤師国家試験の初年度の年になり、3月30日の合格発表には6年生の薬剤師が初めて誕生することになります。
営業で新卒を採用している薬局の経営者に話を伺ってみると、6年生薬学生の総合的な印象は意外ですが「良い」、「悪い」さまざまです。
ただし、経営者さんから共通して伺う評価の指標は2つに集約されます。

「コミュニケーション能力」「積極性・主体性」です。
これは、6年制薬剤師への期待の表れにも繋がってくるのだと思いますが、私は今の現場に「コミュニケーション能力の高い人材」、「積極性・主体性の強い人材」が足りないという課題意識を表しているのではないかと感じました。
「コミュニケーション能力」。とても曖昧な表現ですが、さらにお話を伺っていくとさらに3つの力に分けられると分析しました。
?対患者さんへのコミュニケーション能力
?対従業員へのコミュニケーション能力
?文章表現力

?「対患者さんへのコミュニケーション能力」
薬局はサービス業化してきていると言われている程、患者さんへの接客・接遇は重要視されております。
会話はキャッチボールに例えられますが、「話す」、「聞く」のバランスが大事です。
みなさんは「話すだけ」、「聞くだけ」になっていないでしょうか。

?「対従業員へのコミュニケーション能力」
一般企業では「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」などと言われることも多いですが、
業務の結果だけを伝えるという方も多いようですのでその過程も情報共有することを心がけましょう。

?文章表現力
狭くは薬歴への記載内容の充実ですが、広くは学術発表や文献への執筆活動のことも含まれます。
「勉強会」といった形で情報をインプットする機会は多くても、自分で特定の疾病や薬について調べ、アウトプットする機会はほとんどない方が大半ではないでしょうか。
自分の今までの経験や知識を紙などにまとめて、一緒に働く方やもしくは来局する患者さんに情報提供してみるのはいかがでしょうか。

来週は「積極性・主体性の強い人材」についてお話しさせて頂きます。

来週で遂に最終回の予定です。こうご期待!!