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  • 公開日:2020.07.08

新卒薬剤師の心得。「一人前」と呼ばれるようになるには

新卒薬剤師の心得。「一人前」と呼ばれるようになるには

新人薬剤師として社会人デビューを果たしたものの、薬剤師として、社会人として、慣れない環境に苦労している方は多いのではないでしょうか?先輩の姿を見て「いつ自分も一人前になれるのだろう...」と不安に思うこともあるでしょう。

最初は誰もが新人薬剤師からはじまり、努力と経験を重ねることで「一人前の薬剤師」と言えるようになるもの。しかし、日々の積み重ねでその成長のスピードには差がついてしまうケースもあるため、ポイントをおさえておくことが大切です。

そこで、この記事では、【「一人前」と呼ばれるようになるために意識すべきこと】について紹介します。また、職場が合わずに転職を考えたとき、新人薬剤師が何に注意すべきかについても解説します。

新卒薬剤師が「一人前」になるには?

新卒の薬剤師が、「一人前」として認められるまでには、基本的に最低3年間の実務経験が必要だとされています。職場としてはこの3年間を成長の区切りに考えているところも多く、3年の間にひと通りの実務経験を積んでおくべきと言えます。

薬剤師の仕事は非常に奥深いため、短期間ですべてを習得するのは不可能です。あらゆる局面に向かい合い、解決することの繰り返しが経験となり、知識の蓄えにつながります。

焦る気持ちはわかりますが、1年目で「一人前」になるのは不可能と考えるべきでしょう。しかし、漫然と働いていると、3年後には周りと大きな差がついていることも...。ポイントをおさえつつ日々の業務に取り組むことが大切です。

新卒薬剤師が日々の業務で意識すべき点とは

薬剤師のイメージ

では、薬剤師として実務経験を積むなかで、新卒の薬剤師はどのような点を意識して業務に取り組むべきでしょうか。ここでは、新卒薬剤師が意識すべきことを紹介していきます。

わからないことをそのままにしない

働いていると疑問に思うことが次々と出てくるはず。でも、「忙しくて先輩に聞き辛いから」などと後回しにするのは良くありません。その時はどうにかできたとしても、また同じ壁にぶち当たってしまい、結果的に患者さまへ迷惑をかける可能性もあります。人の命を預かる仕事だからこそ疑問点はその場で解決していくことが大事。もしタイミングをつかめずに聞けなかった場合は、後ほどまとめて確認するためにメモを残しておきましょう。

情報のアップデートを欠かさない

新しい薬は毎月のように発売されたり、新たな臨床データが出てきたりと、薬剤師の仕事は日々変化します。とくに安全性に関わる情報や製品回収などタイムリーに知らなければいけない情報もあるでしょう。古い知識のままでは、間違った情報を患者さまに伝えることにもなりかねません。新しい情報を集めるため、勉強会に参加するなどこまめなアップデートを欠かさないことが大切です。

信頼できる先輩や上司をみつける

薬剤師は周囲の背中を見て育つといっても過言ではありません。立派に活躍している先輩も、あなたと同じ新人のころを経験しているもの。信頼できる先輩がいれば手本として参考にしてみましょう。また、困ったことがあったときに、気軽に相談できる先輩や上司がいるかどうかも重要です。仕事上の悩みも、実体験に基づいたアドバイスをもらえるでしょう。

「3年後の目標」を具体的に考える

具体的な目標設定がある方が圧倒的に早い成長が期待できます。そのため、まずは3年後の目標を明確にすることからはじめましょう。たとえば、「管理薬剤師になりたい」「資格を取得したい」、あるいは「(職場の)先輩のようになりたい」などできるだけ具体的に考えてみてください。そして、どのようすれば達成できるのかも考えましょう。目標を定めることで、今の自分が何をすべきなのか、何を学べばいいのかが明確になってきます

新卒薬剤師がはじめての就職活動で陥りがちな失敗

「一人前」を目指すために目標を明確にして、いざ取り組もう!となったとき。いまの職場が、本当に目標を達成するに相応しいとは限りません。

はじめての就職では、やりたいことがハッキリしている状態で職場選びができていることは少なく、就職後に仕事内容や働き方にギャップを感じている方も多いはず。では、新卒薬剤師がはじめての就職で失敗してしまうのはどのような理由でしょうか?

入職後のイメージができないまま選んでしまった

はじめての就職活動では、薬剤師の仕事や職場のイメージをつかめないまま入職するのがほとんど。そのため、企業の雰囲気どころか、薬剤師の仕事に対してもイメージが十分にできないまま仕事がはじまり、「やりたいことと違った...」とギャップを感じてしまうことが往々にしてあります。

求人票の内容や給与面だけで選んでしまった

給与や待遇など求人票の内容だけで決めてしまった方もいるでしょう。知名度がある会社であれば、名前と規模に魅力を感じて入職を決めることもあるかもしれません。しかし、求人票はあくまでも判断材料のひとつであり、書いてあることだけを鵜呑みにするのは危険です。現場の雰囲気や実際の職場環境について詳しく調べておくことが大切です

内定が出たところにすぐ決めてしまった

「断るのがもったいない」「転職活動に疲れてしまった」などの理由から、内定が出た職場に決めてしまった方もいるでしょう。しかし、第一希望の職場ではなかったり、希望する条件ではなかったりと、働くうちにデメリットが気になってしまうはず。将来をしっかり見据えて、優先度の高い条件を満たす企業を選ぶなど慎重さが必要になります

自己分析が不十分だった

本当にやりたいことが見えないまま、就活を進めてしまった方も多いのではないでしょうか。とは言え、学生時代から目標が明確な人の方が稀であり、多くは自分探しの真っ只中であったと言えるでしょう。自己分析が不十分なままでは、どんな職場で働きたいかわからなかったはず。働いてみたら想像と違ったという結果に陥りやすいのは仕方ないと言えます。

新卒薬剤師の転職の判断基準とは?

薬剤師のイメージ

前項で述べたような理由から、成功と呼べる就職ではなく、現職に納得がいかずにモヤモヤを抱えている方もいるでしょう。しかし、一度入職したら簡単に辞めるわけにもいきません。むやみに退職を決めてしまえば転職を繰り返してしまうことにもなりかねないのです。かといって、苦しい状況を無理に続けることは心身の不調を引き起こしてしまうかも。

まずは、「本当に今の職場を離れるべきなのか」をしっかり考えましょう。ここでは、「今の職場が合わない」と感じている新卒薬剤師が実践すべき行動について解説していきます。

「辞めたい理由」を分析してみる

まずは、『辞めたいと思う理由』を考えてみましょう。「仕事が嫌だから」などネガティブな理由の場合、転職後も同じ悩みを抱えてしまう可能性があります。辞めたい理由を分析するときは、ネガティブな思いの裏に隠れているポジティブな気持ちを考えましょう。人間関係が理由であれば、「もっと風通しの良い職場で働きたい」「在籍人数が多くて教育体制も整った職場で働きたい」など、自分は何を変えたいのか隠れた本心を分析するのです。

上司や先輩に小まめに相談してみる

理由が明確になったら、上司や先輩に相談してみるのもひとつの方法です。たとえば、業務量の問題や仕事内容についての問題なら、何かしら解決策を示してくれる可能性があります。新人薬剤師では判断できないことも多いため、経験の豊富な先輩や上司へこまめに相談するのも大切です。そのほか人間関係の問題などであれば、シフト変更や他店舗への異動などで解決できる場合もあるでしょう。

理想の働き方や目標を考えてみる

自分の理想とする働き方や目標について、今一度考えてみましょう。それは今の職場では本当に実現できないことでしょうか? また、理想とする職場を考えるときは、ある程度の優先順位をつけることが重要です。仕事内容、ワークライフバランス、専門性の向上など、自分が職場に求めているものを考え抜いた結果として、今の職場では難しいという判断であれば転職が最善の選択になるでしょう。

辞める場合は慎重に

ひとつの職場で3年は働き続けた方が良いという意見もありますが、ギリギリまで無理をして健康を損ねてはいけません。時には、早めに状況を変える行動をとることも大切です。

いろいろな可能性を検討して慎重に考えた結果、転職を選ぶのであれば3年の実務経験を待たずともチャレンジしてみるのが良いでしょう。決して有利なタイミングとはいえないものの、自己アピールと求人先との相性次第で十分に採用される可能性はあります。その際には、上手に転職コンサルタントを活用するといいでしょう。

新卒薬剤師は転職コンサルタントを使った方が良い理由

新卒薬剤師が第二新卒として転職を考えるのであれば、転職に関する知見と経験をもった薬剤師に特化したの転職コンサルタントの活用をおすすめします。ここでは新卒薬剤師が転職コンサルタントを活用した方が良い理由を紹介していきます。

はじめての転職も丁寧にサポート

転職活動は、新卒の時とは違って一緒に活動する同期の仲間がいません。自己流では失敗する可能性も高いため、何でも相談できる転職コンサルタントを活用することをおすすめします。自分では知り得なかった業界の知識や意中の職場の内情を知れたり、転職成功に繋がるアドバイスをもらえたり。さらには、自己分析から内定までをサポートしてくれます。

多くの選択肢からピックアップできる

実は、転職活動でカギを握っているのは情報収集です。全国に何万件とある薬局や企業の中から、最適な職場をひとりで見つけだすのは至難の業。圧倒的な情報力をもつ薬剤師専門の転職コンサルタントであれば、条件に見合った案件をスムーズにご紹介できます。自分では探すことが難しい非公開案件もあるので、上手に活用してくださいね。

聞きにくい情報もコンサルタントを活用

転職活動で応募者側として聞きづらいことも、転職コンサルタントが代わりに企業へ確認します。たとえば、残業時間の実態、休日の取りやすさなど。さらには、給与交渉なども転職コンサルタントに任せる事ができます。直接聞いたり交渉したりするのは気が引けてしまうことも明確にできるため、失敗が少ないことがメリットです。

履歴書・職務経歴書・面接のサポート

新卒時の就職活動とは異なり、履歴書だけではなく職務経歴書も作成することになります。はじめての場合、その書き方に戸惑う方は少なくありません。転職コンサルタントは、履歴書・職務経歴書の書き方をアドバイスしたり、場合によっては面接に同伴することもあります。ネガティブな転職理由をポジティブに言い換える方法や、面接時の想定質問についての回答作成など、転職を成功させるためのノウハウを教えていただけるでしょう

入社前と入社後のギャップを防ぐ

転職失敗の大きな原因のひとつとして、入社前と入社後のギャップが挙げられます。その結果、転職をしても再び転職を繰り返すことになり、キャリアに傷がついてしまう例があとをたちません。転職コンサルタントの活用のメリットとして大きいのは、入社を決める前に十分に情報収集ができること。入社後に実現したいことを転職コンサルタントに伝えておけば、実現可能な職場かどうかを調べたうえで案件を紹介してもらえます

まとめ【ファルマスタッフからのメッセージ】

今回は、新人薬剤師が一人前になるための心得についてお話しました。早く一人前になりたいと思っても、経験や知識は日々の積み重ねによって蓄積されていくもの。切なのは、今の職場に一日でも早く慣れて、数多くの経験を積んで日々アップデートし続けることです。

しかし、3年後の自分の姿を考えたときに、「今の職場では実現できない...」「3年後の自分が想像できない...」そんな風に感じていたとするなら、まずは転職コンサルタントに相談することをおすすめします。

数ある、薬剤師向けの転職サービスの中でも、"情報量"に強みを持っているのがファルマスタッフです。業界最大級の求人数を誇り、さらにエリア担当のコンサルタントが、出来る限り求人元に足を運んでいます。ほかでは得られない、"生の情報"が入手でき、将来を踏まえて応募先を決めるときに大いに参考になるでしょう。

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いかがでしょうか。ファルマスタッフの転職サービスを上手く活用することで、最新の情報も得られますし多数の求人と出会うことができるでしょう。ぜひ、転職をお考えの際は、ファルマスタッフの転職コンサルタントへお気軽にご相談ください。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2020/07/08

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