キャリア&スキルアップ
  • 公開日:2019.11.19

<パート薬剤師さん必読>正社員になるときに注意すべきこと

<パート薬剤師さん必読>正社員になるときに注意すべきこと

結婚や出産をはじめ、配偶者の転勤などライフイベントを理由に、パートという働き方を選ぶ薬剤師も少なくありません。しかし、子育てなどがひと段落して、自らのキャリアプランを見つめ直したときに、再び正社員で働きたいと考えることもあるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、パートから正社員へのキャリアチェンジに不安を抱える方へ、【パートと正社員の違い/正社員のメリット・デメリット/パートから正社員になる際に注意すべきポイント】について解説します。

資格職だから正社員になるのは難しくない

正社員薬剤師のイメージ

一般的な職業は、結婚・出産・介護などいかなる理由であれ、正社員への復帰は容易ではありません。ブランクの期間中に、職場環境や業務内容が大きく変わってしまったり、仕事の感覚を失ってしまったりすることが要因として考えられます。

しかし、薬剤師は国家資格に基づく専門職であり、資格さえあれば正社員になることは難しくありません。ただし、一定の年齢を過ぎると転職市場での価値が少しずつ下がってしまうので、自身の年齢やキャリアを考慮しながら検討することが大切です。

パートから正社員になるには、いまの職場で正社員になる方法新しい職場に転職する方法があります。薬剤師業界は女性が多いため、できるだけ長く働けるよう、雇用形態を柔軟に変更できる職場が増えています。いまの職場で働き続けたいならまずは上司に相談を。新しい職場に転職する場合は、後述の転職コンサルタントを利用することがおすすめです。

パート薬剤師と正社員薬剤師の違いとは?

年収や賞与

パートと正社員の大きな違いのひとつが年収です。パートは柔軟に働けますが、時給制となるため月々の収入は一定ではありません。長期休暇を取得すれば収入は大きく減少します。一方、正社員であれば、基本的にフルタイム勤務ではありますが、固定月給制により一定の収入が保障されています。また、正社員は賞与が支給されることもポイントです。

責任の重さ

「責任の重さ」も大きな違いでしょう。パートとして働く場合、担当する業務には限りがあります。もちろん、薬剤師という資格に基づいて働く以上、調剤業務に携わり最低限の責任を負う必要はあります。しかし、正社員は通常の調剤業務に加えて、発注や在庫管理、数値管理、シフト管理、クレーム対応など責任のある仕事も担当しなくてはなりません

休日の取りやすさ

パートで働く場合、相談の上で出勤日や勤務時間を決められるので、家庭と仕事の両立を目指してワークライフバランスをコントロールすることも可能です。一方で正社員であれば、会社によって決められたシフトで勤務しなくてはなりません。急きょ休みのスタッフがいれば穴埋めをしなくてはならないことも多く、残業や休日出勤が続くこともあるでしょう。

異動や転勤の有無

パートは非正規雇用のため異動や転勤はありません。「地元で働きたい」などのこだわりがある方におすすめです。一方で正社員であれば、異動や転勤を命じられることがあるでしょう。地方や僻地など人手不足に悩むエリアへの配属もあり得ない話ではないのです。とは言え、パートでも大手勤めであれば、応援要員として近隣店舗に派遣される場合があります。

正社員薬剤師として働く<3つのメリット>

薬剤師三人

パート薬剤師から正社員薬剤師になるメリットとはどのようなものでしょうか?ここでは、<3つのメリット>をご紹介します。

1. 年収や福利厚生に優れる

年収や福利厚生に優れることが最大のメリットです。家庭をもつ薬剤師にとって、一定の収入が保障されているのは大きな強みといえるでしょう。雇用も安定しており、経営状況などを理由に突然解雇されてしまうことは基本的にありません。むしろ長く働き続けられるよう、各種手当や制度が充実していることも多くあります。

2. キャリアアップに有利

正社員として働くことは、キャリアアップにおいても有利と言えます。正社員として一定の経験を積めば、管理薬剤師やエリアマネージャーなどのポジションを任されることも期待できます。調剤業務以外にさまざまな仕事に挑戦できるので、やりがいを感じられるだけでなく、モチベーションを保ちながら働けるでしょう。

3. スキルアップの機会が充実

医薬品の専門家である薬剤師は、生涯を通じて知識やスキルを磨き続けることが求められています。調剤薬局やドラッグストアでは、階層別にさまざまな研修が用意されているので、働き続けることで知識やスキルを身につけられるでしょう。研修の参加は正社員のみと決めらている企業もあるため、正社員のメリットと言えます。

正社員薬剤師として働く<3つのデメリット>

メリットだけでなくデメリットもしっかり理解することが大切です。ここでは、<3つのデメリット>をご紹介します。

1. 柔軟な働き方を選択できない

パートであれば、相談の上で出勤日や勤務時間を決められるので柔軟に働くことができます。しかし正社員となると、「週休2日制の8時間勤務」など規定が設けられ、働き方が制限されることが多くあります。家庭と仕事との両立が難しく、ライフスタイルに合わなくなる場合もあるので注意しましょう。

2. 遠方に異動や転勤の可能性がある

雇用契約時の取り決めにもよりますが、正社員は基本的に異動や転勤を断ることができません。通勤に時間がかかる店舗に配属されたり、転居を伴う遠方エリアに配属されたりと、意向に合わない異動や転勤を命じられることもあります。そうした事態を防ぐには、事前に遠距離異動の可能性を確認しておくことが大切です。

3. 人間関係などの問題に陥りやすい

薬剤師の職場は閉鎖的で、人間関係のトラブルも珍しくありません。また、門前医院の診療時間により、長時間労働が慢性化しているケースもあります。正社員は負うべき責任も大きいため、「辞めて転職する」といった選択が容易にできないデメリットがあります。何かしら不満を抱いても我慢し続ける...なんてこともあるでしょう。

まずは転職コンサルタントに相談を

コンサルタント

転職コンサルタントを利用して転職するのは、薬剤師業界でも一般的になりました。転職コンサルタントは、転職支援サイトなどで求職者をサポートする専任担当者のこと。完全無料で、求人紹介や面接設定、条件交渉などを行います。個人での転職活動は思うようにいかないこともあるでしょう。できる限り、コンサルタントを活用することをおすすめします。

特に、パートから正社員に復帰する場合は、いきなりハードな職場に挑戦するのは避けるべきです。忙しすぎる職場や責任の大きすぎる職場に転職してしまうと、無理が生じてしまい、再度の転職が必要になることも。最適な職場を探すためにも、積極的に転職コンサルタントを活用してはいかがでしょうか。

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メリット・デメリットを理解してより良い選択を

この記事では、パートと正社員の違いやメリット・デメリット、パートから正社員になる際に注意すべきポイントについて解説しました。

結婚や育児のタイミングでパートとして働くことを選択する方も多いですが、収入の面や将来のキャリアを考えたときに、正社員復帰を希望することもあるでしょう。そうした時、それぞれのメリット・デメリットを十分に理解したうえで行動する必要があります

雇用形態だけでなく職場自体を変えるのであれば、「転職コンサルタント」の活用がおすすめ。一人では不安な点を転職コンサルタントがサポート。企業に聞きたいけれど聞きにくい質問も、コンサルタントを介して確認できます。一度相談してみてはいかがでしょうか。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2019/11/19

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