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  • 公開日:2017.11.06

夜勤で働く薬剤師は高収入になりやすい?

薬剤師の給料事情

 

夜勤の薬剤師さんは高収入を得やすいイメージがありますが、実際はどうでしょう。夜勤を検討する薬剤師さんに知ってほしい高収入案件の探し方を紹介します。

 

■夜勤手当の上乗せで高収入が期待されます

原則午後10時から午前5時までの労働は、通常の労働時間の賃金の計算額の25%以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならないことが、労働基準法で決まっています(労働基準法第37条)。同じ時間だけ働くなら夜勤のほうが高収入になりやすく、年収アップを目指す薬剤師さんにとっては有利でしょう。

どの程度違うか簡単にシミュレーションしてみると、時給2,500円の薬剤師さんなら2,500円×1.25 = 3,125円となり、時給ベースで625円の差がつきます。1日あたり5時間夜勤で働くとしたら日給で3,125円、週5日だと15,625円の差がつきます。

月収や年収となれば当然差は大きくなって、大幅な年収アップにつながる見込みがあります。身体の負担を考慮して調整する必要はありますが、高収入をねらうなら検討してもよいでしょう。

 

■時間を有効活用できるメリットがあります

夜勤の仕事というと大変なイメージがありますが、昼間の時間を有効に活用するとメリットがたくさんあります。銀行振込や役所の手続きなど昼間にしかできないことはいろいろあって、睡眠時間とのバランスを考慮して動くとライフスタイルが充実します。

資格取得のスクールに通ったり、本を読んだりとスキルアップに動くこともできるので、薬剤師としてステップアップしたい方にもおすすめです。夜勤のある職場とは言えシフト制のことが多いので、スケジュールを調整すれば日勤の友人と会う時間もとれます。時間の使い方次第では楽しみ方が広がるのも、夜勤で働くメリットでしょう。

 

■仮眠休憩で睡眠時間を確保しましょう

病院の夜勤のように仮眠の休憩時間が途中で入って、睡眠不足にならないように調整してくれるケースもあります。せっかくの仮眠時間にしっかり身体が休まるようにアイマスクやイヤホンなどリラックスできる工夫をして、足りない睡眠時間を補いましょう。30分や1時間でも寝ておくと休憩後の作業効率が良くなって、身体の負担を軽減できます。

また、ドラッグストアなど仮眠環境がない職場でも、食事休憩などある程度のお休みが入ります。軽く食事をした後に休憩室の椅子に座って目を閉じて、仕事モードの頭を休めるだけでもある程度の疲れは取ることができます。

夜勤の仕事はどうしても不規則な生活リズムになりやすく、帰宅後になかなか熟睡できなくて、風邪を引きやすくなってしまいます。夜シフトの人数が少ない環境だと休みもとりにくいので、食事や睡眠など体調管理を徹底して、仕事に支障が出ないよう配慮しましょう。

 

■夜勤の高収入案件を探してみましょう

24時間営業のドラッグストアや救急病院の薬剤師求人の絶対数は少ないので、人材会社のコンサルタントに相談しながら高収入案件を探すと良いでしょう。案件が少ないとは言え避けたがる人が多い案件なので高収入になりやすく、待遇面で優遇されるメリットがあります。

経験豊富なコンサルタントなら夜勤手当の妥当な相場を知っているので、好待遇の案件が見つかりやすい傾向があります。せっかく夜勤で頑張るのに妥当な見返りがないようでは泣ききれず、条件交渉してくれる仲介者がいるだけで安心です。

パートやアルバイトの案件まで視野を広げて探すと高収入案件も見つかりやすく、年収アップできる見込みがあります。今後のトレンドとして夜勤案件が増える見込みもありますが、今の段階では少数派という現状を理解しましょう。

 

■まとめ~夜勤で働く薬剤師は高収入になりやすい?

1.夜勤手当の上乗せで高収入が期待されます

深夜割増賃金が支給される分、日勤だけの薬剤師さんより高収入になりやすい傾向が見られます。労働基準法で決まっている水準をふまえた一定の手当が支給されて、効率的に働けます。

 

2.時間を有効活用できるメリットがあります

夜勤シフトに身体が慣れると昼間の時間を自由に使えて、ライフスタイルが広がります。夜勤がない期間は友人と会う時間などもとれるため、全くの昼夜逆転生活になるわけではありません。

 

3.仮眠休憩で睡眠時間を確保しましょう

身体の負担を軽減するためには、仮眠休憩が確保できる職場を探すことです。休憩時間に少しでも身体を休めてリラックスすることで、不規則な生活リズムのストレスを軽くします。

 

4.夜勤の高収入案件を探してみましょう

夜勤シフトのある職場としては、ドラッグストアや病院などが候補になります。夜勤の求人数は限られているため、希望時間帯で働ける案件が出てきたところで転職を検討すると良いでしょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2017/11/06

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