2015.04.16

2015年 新卒初任給事情

薬剤師の皆さん、こんにちは。
ファルマスタッフ神戸営業所です。
 
4月に入り、
今年の国家試験で無事合格した新卒薬剤師の皆さんが
初々しくお仕事に励む姿が見られるようになりましたね。
 
第100回を迎えた今年の国試は、合格率63.17%と前回同様に低い結果に終わりましたが、
今年は補正対象の問題が11問と異例の多さだったため、
自己採点で合格ラインに達していなかった受験生が
補正により合格に至ったケースも多くあり、
合格者数の大幅な底上げがあったと推測されています。
 
実際に各社の「採用数」「初任給」は、例年と比べてどうだったのでしょうか?
 
そして、来年度以降の採用計画や、今後の薬剤師の転職市場について
考察してみたいと思います。
 
 
■各社の「採用数」について

今年も国試直後には各社から厳しい状況であるというお話が多くあがり
薬剤師募集が活発化し、採用条件が高騰するような地域もありましたが、
補正により合格率が上がったことで
合格発表後に募集が取り下げられるケースもありました。
 
大手薬局・ドラッグストア各社の採用人数を見てみると、
目標数に至った企業は少ないものの、昨年を上回る採用数を確保できたところが多いようで、
全体的に昨年ほどの逼迫感は感じられません

ただし、コンスタントに急募求人は出てきていますので、
好条件や募集の出にくい求人を狙っていきたい場合は、
こまめに求人チェックをしていくことをおすすめいたします。
 
■新卒の「初任給」について
 
新卒初任給については、
調剤薬局は地域手当や社員区分等によっては30万円以上になるところもありますが、
それを除くと25〜30万円が平均的となっており、
例年と大きく変化はありません。
 
対してドラッグストアは総じて調剤薬局より高い傾向にあり、
初任給を引き上げした企業もあり、30万円以上のところが多くなっています。
中でも、マツモトキヨシホールディングスは337,000円(年俸4,684,000→5,055,000)と昨年より大幅に増額しています。
 
■来年度以降の採用計画、今後の転職市場について
 
来年度も今年と同数程度の採用目標を立てている企業が多く、
大手各者は学生の呼び込みのため
国試対策セミナー開催や予備校とのタイアップなど、様々な企画を催しています。
特に新規出店を加速したいチェーンにとっては、薬剤師の確保が出店計画に直結しますので、
国試対策や高給与等で薬剤師の獲得をはかっています。
薬剤師不足の傾向が続けば、この競争が激化する可能性もあります。
 
合格率が連続して低調だったため
新卒採用は依然として厳しい状況であるとはいえ、
合格者数は増加しており、
9,000人オーバーという数字は6年制に移行してから最も多い結果となりました
 
合格率が劇的に改善することがない限り
しばらくは売り手市場が続くと思われますが、
着々と薬剤師数は増えているため、
求人は徐々に減少していく可能性があります。
 
仮に受験者数を15,000人とし、
以前のように合格率が75〜80%まで上昇すると、
毎年11,000〜12,000人程度の薬剤師が誕生することになります。
 
6年制の1期生もすでに3年の経験を積み、転職市場に参入してきています。
採用側が求めるキャリアは様々なので、若さが必ずしも有利ということはありませんが、
薬剤師が増えて求人自体がなくなってしまうと、転職したくてもできない状況になってしまいます。
 
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