2015.03.10

薬局の新たな役割に注目集まる!

薬剤師の皆さん、こんにちは。
ファルマスタッフ神戸営業所です。
 
先日、昼の情報番組で
「薬局に行くと得する時代に!!
 薬局に行ったら税金が安くなるかも!
 気づかなかった病気を薬局で早めに見つけてくれるかも!」
という特集を放送していました。
 
今回は、
これからの薬局・ドラッグストアに求められる役割について、
話題のキーワードを交えてお話したいと思います。


「セルフメディケーション」
ここ数年で一般にも広く知られるようになりましたが、
WHOの定義では
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当する」
という意味とされています。
 
今年から団塊の世代がすべて65歳を超えて高齢化社会に突入しました。
国が負担する医療費は年間およそ1兆円ずつ増えていますが、
これに歯止めをかけるべく、様々な施策が推進されています。
 
2014年に一部改定された「日本再興戦略」でも
国民の健康寿命の延伸などが目標として掲げられており、
医療費削減のため、セルフメディケーションによる病気の予防・自己治療が推奨されています。
 
前述のテレビ番組の中でも、
医療機関を受診せず市販薬を購入した方には
所得税を安くすることが検討されているという点に高い関心を寄せているようでした。
また「健康ナビステーション(仮称)」についても触れていて、
これからは病気予防と早期発見が身近な薬局でできるようになるかも!?
と薬局への期待が高まっていることがうかがえました。
 
健康ナビステーションについては、厚労省で来年度予算を確保しており、
基準作成を進める予定となっています。
2013年3月にスタートしている「健康日本21(第2次)」の中でも
「薬局は健康を増進し、発病を予防するために最も適した場所」だと言われており、
薬剤師には生活習慣病予防のための指導など、
さらに重要な役割を担うことが期待されています。
 
昨年3月には自己採血による血液検査が薬局で実施できるようになり、
検体測定室として届出をすることで薬局におけるHbA1cの測定が法的に認められるようになりました。
無料で実施している薬局もあり、手軽にできると関心が高まっています。
定期的に健康診断を受けることができない方にとっては良いきっかけとなるようで、
実際に健康診断の受診促進効果があったことがフォローアップ調査により明らかになっています。
 
健康ナビステーションとしての機能を強化することで、
薬局・ドラッグストアは地域の中で新たな役割を確立することができます。
 
しかし、薬剤師の職域が広がる分、
当然ですがこれまで以上の経験や知識が求められることになります。
めまぐるしく変わる業界に身を置く薬剤師さんには
日々経験を積み、常に自己研鑽することが求められています。 
 
現在のお仕事や今後のキャリアに不安がある方は、
お気軽にご相談ください。
 
 
◆在宅医療への参画もこれからの薬局には必須!