Vol.13 保育所が先?お仕事が先?出産後の職場復帰の悩みについて


待機児童の問題は、新聞やニュースでも大きく取り上げられている社会問題です。特に都市部では深刻で、当社にも多くの薬剤師さんからご相談が寄せられています。その多くは、希望する保育所に入所できるかどうか、条件に合ったお仕事が見つかるかどうか、という悩みですが、実際に預け先・お仕事の両方が見つかった成功例もあります。

社会問題となっている"待機児童"問題の影響


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地域差はあるものの、依然として保育所の定員は、入所を望む児童全員を受け入れられるものではなく、"待機児童"問題として存在しています。今回ご紹介する、1歳半のお子さんを持つ薬剤師Nさんのご相談も、保育所の入所とお仕事復帰についてのお悩みでした。
「出産を機に退職していたのですが、子どもが1歳半になり、来年には2歳になるため、そろそろ現場復帰を考えています。今は春からの復帰を目指し、保育所探しと調剤薬局のパートのお仕事探しも始めたのですが、ハードルが高そうで不安です。こんな状況ですが、お仕事のご相談できますか?」 Nさんのお話を聞くと、「保育所に入所できるか」という不安と同時に、先にお仕事を決めても良いのか?薬局は保育所が決まるまで入社を待ってくれるのか?という葛藤が感じられました。

 

保育所が先か?お仕事が先か?


まず「保育所に入所できるか」という点について、具体的に考えてみます。保育所に入所する前提条件として、当たり前ですが、保護者が働いている等の事情のため育児ができない、という状況である必要があります(詳細な条件は自治体により異なります)。
保育所に申込みをする段階では、保護者が「求職中」でも申込むことは可能ですが、他の条件の入所希望者より優先度が下げられてしまう可能性が高まりますので、保育所申込みのタイミングより前に内定を得たい、と考える方も多くいらっしゃいます。Nさんも出産を機にそれまでのお仕事を離れていたため、保育所探しと並行してお仕事探しも必要になっていました。
ただし、保育所の申込時に次のお仕事が決まっていれば、入所の審査も考慮に入れていただける可能性は高まりますが、それだけで確実に入所できる訳ではありません。特に、競争の厳しい地域では、常勤の待機者が多く、Nさんのようにパートタイムでの就業される場合は不利になることもありますので、よくリサーチが必要です。
万が一、お仕事の内定を得ていながらも、保育所に入所できなかった場合には、勤務先にも迷惑をかけてしまう結果になる点も考慮しなければなりません。

 

薬剤師だから叶った復職の成功例


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もし希望する認可保育所に入所できなかった場合には、無認可の保育所に入所し、空きが出るまで待つ、という方法などもありますが、今回Nさんが最終的に選ばれた就業先は「病院」でした。
元々Nさんは調剤薬局のお仕事を探していらっしゃいましたが、上記のような「保育所に入所できなかったリスク」を考えた場合には、他にお子さんの預け先がなく、お仕事を断念せざるを得ない状況でした。ですが、今回ご紹介した病院には、パートの方でも利用可能な託児所が院内にあったため、Nさんの希望に合い就業につながりました。こうして、無事お子さんの預け先とお仕事復帰を一度に叶えることができたのです。
調剤薬局でも託児所などのサポートのある企業などもありますがまだまだ一部に限られています。その点では「託児所設備のある病院」も選択肢のひとつに入れてみるのも良いかもしれません。ファルマスタッフは全国の病院の求人も扱っていますので、お近くの支店にご相談ください。

 

編集後記

結婚や出産を機に転居された方や退職された方も多く、近所にご両親や頼れる方がいないというお悩みもよく伺います。運良く保育所等の預け先が見つかっても、子育てに理解のある職場や、ブランクのある方にも丁寧に教えてもらえる環境でないと就業も難しいですよね。ファルマスタッフでは、求人先の忙しさや研修、子育てへの理解についてもリサーチ済みですので、まずご相談ください。

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