2015.10.29

薬学志願者が減少!その影響は?

薬剤師の皆さん、こんにちは。
ファルマスタッフ神戸営業所です。
 
 
日本私立薬科大学協会がまとめた2015年度の私立薬科大学(薬学部)入学志願者調査の結果、
5年ぶりに入学志願者が減少したことがわかりました。
 
【私立薬大協15年度調査】5年ぶりに志願者減少-薬系大学の人気も一段落(薬事日報)
 
志願者数が減少したとはいえ、募集人数に対する入試倍率は全体で10.1倍と昨年並みに高く、
依然として競争率の高い状況は続いており、今のところ薬学人気に陰りは見られません。
 
無資格調剤や薬歴未記載問題など、
これまでになく薬剤師の業界がメディアでクローズアップされていますが、
「安定した職業」というイメージは今のところ大きく変わってはいないようです。
 
 
大学別の志願状況を見てみましょう。


2015年度 私立薬系大学の志願状況≫

大学名 総定員 志願者数 入学者数 倍率
北海道医療 160 1,045 175 6.5
北海道薬科 210 1,270 226 6.0
青森 90 143 60 1.6
岩手医科 160 436 159 2.7
東北薬科※ 340 1,604 338 4.7
奥羽 140 262 86 1.9
いわき明星 90 258 97 2.9
国際医療福祉 180 1,298 197 7.2
高崎医療福祉 90 698 98 7.8
城西※ 300 2,407 351 8.0
日本薬科※ 350 1,920 378 5.5
城西国際 130 547 166 4.2
千葉科学※ 160 589 198 3.7
帝京平成 240 3,887 248 16.2
北里※ 285 3,024 312 10.6
慶応義塾※ 210 3,064 216 14.6
昭和 200 2,137 198 10.7
昭和薬科 240 2,890 255 12.0
帝京 320 4,341 324 13.6
東京薬科 420 3,369 454 8.0
東京理科※ 200 3,997 201 20.0
東邦 220 2,134 240 9.7
日本薬科※ 240 2,585 261 10.8
星薬科※ 280 4,378 317 15.6
武蔵野 145 4,274 145 29.5
明示薬科※ 360 4,904 398 13.6
横浜薬科※ 370 4,894 403 13.2
新潟薬科 180 429 186 2.4
北陸 306 694 151 2.3
愛和学院 145 1,528 147 10.5
金城学院 150 886 162 5.9
名城 250 2,740 285 11.0
鈴鹿医療科学 100 565 112 5.7
京都薬科 360 2,687 372 7.5
同志社女子 120 1,439 116 12.0
立命館※ 160 2,151 149 13.4
大阪大谷 140 1,110 152 7.9
大阪薬科※(一括) 300 2,967 311 9.9
近畿※ 180 6,642 198 36.9
摂南 220 5,753 218 26.2
神戸学院 250 5,319 252 21.3
神戸薬科 270 3,743 276 13.9
姫路獨協 100 715 101 7.2
兵庫医療 150 1,392 153 9.3
武庫川女子※ 250 2,416 243 9.7
就実 120 467 111 3.9
広島国際 120 770 88 6.4
福山 150 560 154 3.7
安田女子 120 482 96 4.0
徳島文理 180 378 130 2.1
徳島文理・香川 90 256 76 2.8
松山 100 463 106 4.6
第一薬科 173 457 164 2.6
福岡 230 3,241 240 14.1
長崎国際 120 607 131 5.1
崇城 120 1,813 129 15.1
九州保健福祉※ 180 701 212 3.9
合計 11,464 115,726 11,722 10.1
 ※4年制併設校        

 

全体の平均10.1倍に対し、
大阪・兵庫に薬学を置く大学の平均は16.2倍と、
神戸営業所の周辺地域では高めの倍率となっています。
 
薬学が多いエリアは
中途市場が学生の動向の影響を受けやすいエリアと言えますが、
6年制になって新設校も増え、今まで以上に薬剤師の増加が進む見込みです。
 
卒業後は他府県で就職する学生も一定の割合でいるものの、
昨年の合格者約9,000人を上記表の入学者数の割合で単純計算すると
大阪・兵庫で毎年1,400人以上の新卒が輩出されることになります。
 
毎年この数の新卒がコンスタントに採用されることになれば
中途採用の募集枠・応募要件ともに厳しくなることが予想されます。
 
 
6年制移行による空白の2年間、さらにこの数年の低い国試合格率により、
一時は空前の売り手市場になりました。
しかし薬剤師不足も徐々に解消されつつあり、
中途採用のハードルを高く設定する企業も増えてきています。
条件の良い求人はWEB等で公開される間もないまま、すぐに決まってしまうこともあります。
 
ネットで求人情報を眺めているだけでは
そのような状況の変化に気付きにくいかもしれませんが、
「いずれは転職したい」「今の仕事に悩みがある」という方は、
ぜひお早めにご相談ください。

 
 
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