2016.06.28

分業率70％突破！薬剤師の需要はどうなる？

薬剤師の皆さん、こんにちは。
ファルマスタッフ神戸営業所です。
 
◆伸びる分業率
 
日本薬剤師会は5月、
「2015年度　医薬分業進捗状況（保険調剤の動向）（※1）」を発表しました。
 
それによると全国の処方箋の受取率は前年度より1.3ポイント上昇し、初めて70.0％に達しました。
地域により差はありますが、半数以上の26県が70％を超えています。
 
また80％超も3県に増え、秋田・神奈川・新潟となりました。
一方、50％未満は前年と変わらず福井・和歌山の2県ですが、いずれも前年度より上昇しています。
 
 
この推移を見ると、医薬分業がある程度浸透したと言えるかと思います。
実際の現場でも、医師をはじめとする医療従事者の多くが
薬剤師の存在意義、医薬分業の重要性を認めています。
 
では、分業率の推移により
薬剤師を取り巻く環境にどのような変化があり、
特に求人の面において今後どのようなことが想定されるのでしょうか。
 
 
この推移を見ると、医薬分業がある程度浸透したと言えるかと思います。
実際の現場でも、医師をはじめとする医療従事者の多くが
薬剤師の存在意義、医薬分業の重要性を認めています。
 
では、分業率の推移により
薬剤師を取り巻く環境にどのような変化があり、
特に求人の面において今後どのようなことが想定されるのでしょうか。
 
 
 
◆薬剤師の需要はどうなる
 
 
▼病院門前薬局は減少傾向に？
 
前述の数値とは少し異なりますが、
厚生労働省が公表した「平成26年医療診療行為別調査の概況（※2）」では、
院外処方率は72.7％で、中でも病院の院外処方率は高く、75.4％でした。
 
病院の多くは既に院外処方になっていることから、
大病院の院外処方せん発行に伴う薬局の大量出店などは
今後はめったに見られなくなるでしょう。
総合病院の門前薬局で働きたいとお考えの方にとっては、
欠員・増員募集のタイミングが少ないので、
そのチャンスを逃さないためにも、ご希望の方はお早めにご相談ください。
 
 
▼新規オープン店舗の傾向に変化が？
 
薬局の「新規オープン」については、
今後はクリニックの院外切り替えや新規開業に伴う出店が中心になってくると見られます。
新規開業のエリアについては都心部、新駅周辺、新興住宅地などが有力な候補地になります。
 
新規オープンについては以前のコラムでも述べていますが、
その大半が非公開のうちに募集を終了しています。
新規オープンの求人にご興味のある方は、コンサルタントにお声がけください。
 
 
◆今後の業界の展望と求人の選び方
 
患者さまにとっては、院外の調剤薬局でお薬をもらうという流れは浸透したものの、
そのメリットはまだ十分に理解が得られているとは言えません。
 
特に薬歴未記載問題等が大きく報道された頃から
メディアやWEBでは薬剤師に対する厳しい意見が多く見られるようになりました。
 
診療報酬改定や業界の変化に対応できない薬局、
患者さまに選ばれない薬局は淘汰されていく可能性がありますので、
今後は目先の条件だけではなく会社の方針等にも着目して
勤務先を選ぶ必要がありそうです。
 
薬剤師不足が徐々に解消されつつあり、薬剤師個人の資質に目を向ける薬局も多くなってきています。
経験年数だけでなく、何か付加価値をアピールできる薬剤師さん、
例えばかかりつけや在宅の経験・実績等がある薬剤師さんが
これからの業界で選ばれる薬剤師さんになるのかもしれませんね。
 
 
現在のお仕事環境や将来に不安・不満のある方は
まずはお気軽にご相談ください。
 
 
 
※1　＜日本薬剤師会　2015年4月〜2016年3月　処方せん受け取り状況の推計＞
 
※2　＜厚生労働省　平成26年社会医療診療行為別調査の概況＞
 
 
 
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