2015.07.16

分業率は頭打ち!?

薬剤師の皆さん、こんにちは。
ファルマスタッフ神戸営業所です。
 
 
日本薬剤師会が先月
「2014年度 医薬分業進捗状況(保険調剤の動向)」
を発表しましたが、それによると
分業率(処方箋の受取率)は全国で68.7%
で、前年度の67.0%より1.7ポイント上昇しています。
 
 
分業率から考察される薬剤師の今後の需給予測について、今回はお話させていただきます。


<平成26年4月〜27年3月 処方せん受け取り状況の推計
日本薬剤師会ホームページより:http://www.nichiyaku.or.jp/kokumin.php?p=11219

北海道 77.4% 富山 56.3 鳥取 67.8
青森 78.0 石川 57.2 島根 73.0
岩手 77.2 福井 45.0 岡山 60.4
宮城 78.5 山梨 72.8 広島 69.0
秋田 84.2 長野 68.6 山口 73.0
山形 70.7 岐阜 64.4 徳島 52.3
福島 73.9 静岡 72.3 香川 60.6
茨城 72.3 愛知 59.9 愛媛 52.1
栃木 62.5 三重 60.1 高知 64.5
群馬 56.4 滋賀 67.2 福岡 72.1
埼玉 72.3 京都 50.7 佐賀 77.5
千葉 73.1 大阪 57.1 長崎 69.1
東京 76.2 兵庫 67.4 熊本 65.4
神奈川 79.6 奈良 57.1 大分 70.8
新潟 79.2 和歌山 46.1 宮崎 73.4
        鹿児島 69.5
全国平均:68.7%     沖縄 74.3
 
 
地域別に見ると北海道・東北・関東の分業率は総じて高く、
九州・中国地方も平均以上の県が多くあります。
 
70%以上の県は昨年度より2県増えて22と半数近くにのぼり、
反対に50%以下は3県減り和歌山・福井の2県のみとなりました。
 
北陸はかねてから分業率が低かったものの、
この1年で福井は4.3ポイント、富山は3.5ポイント伸ばしており、
北陸3県は過去5年間で12〜15ポイントと著しく伸長していることからも
分業に対する積極的な取り組みが伺えます。
 
 
<今後の動向予想>
 
医薬分業は毎年着々と進んでいるとはいえ
70%を超えているエリアではその進行は鈍化しているため、
「新規オープン」など、薬局の立ち上げに関わる募集は
今後かなり少なくなってくることが予想されます。
 
医薬分業により薬剤費が削減されたことでその意義も証明されつつありますが、
一方で薬歴未記載無資格調剤などの報道で注目が集まったことで
調剤薬局や薬剤師の不要論も一部で出ているため、
今後はより質を高めるための取り組みをしていく必要があります。
 
 
「かかりつけ薬局」制度も、その1つとなることが期待されていますが、
それにより薬局の統廃合が加速する恐れもあり、
薬剤師の雇用の場が減少してしまう懸念もあります。
 
すでに機械化によって薬剤師の仕事が減っている中、
テクニシャン制度の導入や1人40枚の規制緩和が実現すれば、
薬剤師の需要が大幅に減る可能性があります
 
 
それでも、薬局や患者様に求められる価値を提供できる薬剤師は、
少ない募集枠をライバルと競い合う状況になっても
時代の流れに左右されることなく
良い条件で勤務を続けることができるでしょう。
 
業界の将来やキャリアについて不安を感じている方からのご相談が増えています。
すぐに転職をご希望でない場合でも、お気軽にご相談ください。
 
 
○~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○
 
あなたのキャリアの可能性をご提示いたします!
 薬剤師のお仕事相談会 
 
全国15拠点で開催
平日毎日10:00〜19:30
時間・日程応相談
 
今の職場や業界の将来に不安を感じ、
ご自身の今後のキャリアのあり方
見つめ直そうと考える薬剤師さんが増えています。
 
時間のゆとりのある時期に、転職のプロにキャリア相談してみませんか?
 
▼詳細はコチラ!
 
○~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○