2011.04.09

働くママに厳しい現実 待機児童と職場復帰

薬剤師の皆さん、こんにちは。

4月から新たな職場でお仕事をスタートされる方は例年多いですが、
中でもご家庭のある方は、ご家族のお仕事のご都合や、お子様の進学・進級に合わせて
この時期にワークスタイルを変える方が多いようです。

小さなお子様がいらっしゃる方の場合、就職・職場復帰の前にお子様の預け先を確保することが必要になりますが、
共働き世帯が増えたことで、
兵庫県内でもいったん減少しつつあった待機児童数が3年ほど前から再び増加傾向にあるようです。

保育所入所と育児休暇の現状は、今どうなっているのでしょうか。

育児休暇の制度充実をはかり、期間を延長する企業も最近は増えていますが、
厚生労働省の調査によると、育児休暇を取得した方の3/4ほどが、1年未満で切り上げて職場に復帰しています。

その理由とは、お子さんの成長に合わせて復帰(就職)したいと思っても、
その時期に合わせると保育所の確保が難しいため、
比較的入りやすい4月の入所の時期に早めて復帰をした、という方が多いからのようです。

認可保育園の場合は、0歳児の4月入所が最も入りやすく、
年齢が上がると、持ち上がりの園児がいるため新規の募集人数が少なくなるため、
この時期の入所が最も待機リスクが少ないと言えます。
(地域等により異なる場合があります)


とはいえ、お子様の成長はひとりひとり違いますし、
何歳までは成長を見守りたい、といったご家庭ごとのお考えもあるかと思いますので、
よく話し合って決める必要があります。

また、希望した時期に入所できなかった場合、
認可外の保育所を利用しながら認可の入所待ちをする方や、
育休を延長したものの、結局入所できず仕事を辞めた方などもいます。
難しい選択を迫られることも視野に入れなくてはなりません。


保育園探し「保活(ほかつ)」は働く親にとっては本当に深刻な問題で、
自治体や各企業も対応に取り組んでいますが、問題解消は難しい状況のようです。