2010.08.18

言霊とポジティブ発言

薬剤師の皆さん、こんにちは。

「言霊(ことだま)」という言葉について、皆さんは意識したことはありますか?

古代日本では、「言=事」として、
良い言葉は良い事を招き、悪い言葉は災いを招く、と信じられていたようで、
現代の結婚式などの忌み言葉も、この思想に基づくものだそうです。

スピリチュアルな要素についてはわかりませんが、
前向きな言葉を使う方には良いことが訪れる、という仕事上の効果について考えてみました。

たとえば同僚や後輩に対して、
「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」「今度こんなことをやってみない?」とアドバイスしたとき、
「わかってるけど・・・」「でも・・・」と言う方と、
「やってみましょう」と言う方、どちらに協力したいと思いますか?

前向きな発言の多い方は、表情も明るく人を惹きつける魅力がありますし、
ポジティブな言動は周囲の方にも良い影響を与えるため、
結果的に良いチャンスに恵まれることが多くなります。

逆に、いつも愚痴や否定的なことを言う方や、表情が暗く険しい方は、
自分自身でチャンスを逃がしているかもしれません。

ネガティブな思考や言葉は、長年の習慣になっていると、すぐに変えることは難しいですが、
意識次第で少しずつ改善していくことはできます。
まずは、「そんなの無理・・・」と思っても「でも頑張ります!」と付け加えてみたり、
「すみません」を「ありがとう」と言い換えてみたり、
ポジティブな言葉を意識的に使うようにしてみましょう。

仕事をしていると誰でもストレスが溜まるものですが、
上手に気分転換したり、時にはカラ元気で前向きな発言をすることで、
ポジティブモードに切り替えすることができます。

薬剤師さんの場合、患者さんと接する機会が多くありますが、
病気に対して大きな不安を持っている方、ナーバスになっている方もいます。
そんな時に、ちょっとした言葉の使い方によって、不安を和らげることもできますが、
反対に不安・緊張を増長させてしまうこともあります。
医師・看護師・薬剤師など専門家の言葉には、患者さんは想像以上に敏感です。


どんな場面においても、自分が使う言葉を大切にし、
その言葉によって伝わる思いをしっかりと考えながら発信するように心がけたいですね。

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