- 公開日：2011.09.12
≪話題のニュース≫ 新制度『救急認定薬剤師』とは
薬剤師の皆さん、こんにちは。ファルマスタッフです。
先日、日本臨床救急医学会による第１回救急認定薬剤師認定審査が行われ、
新しく27人の「救急認定薬剤師」が誕生した、
というニュースは記憶に新しいかと思います。
最近では薬剤師がチーム医療に参加するケースも増え、
救命救急センターやICU等で活躍する薬剤師さんも多く見られます。
このような背景から、救急医療の現場で
高度な知識、技術等を備えた薬剤師を養成するべく生まれた新制度です。
今年の第１回目の認定では、無試験で行われましたが、
来年行われる２回目からは試験を行う予定だそう。
では、『救急認定薬剤師』の認定を目指す場合、
満たさなければならない要件があるので、ご紹介します。
[1]日本の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格及び救急治療における
薬物療法に関する見識を備えていること
[2]薬剤師としての実務経験を５年以上有し、かつ救急治療における
薬物療法に２年以上従事していること
[3]日本臨床救急医学会の正会員であり会員歴が２年以上あること
[4]日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師、
薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、
あるいは日本臨床薬理学会認定薬剤師であること
[5]医療機関において、救急治療における薬物療法に関する業務を通じて
患者の治療に自ら参加した25例以上の症例を報告できること
[6]申請時において、ＩＣＬＳコース受講もしくはＢＬＳ／ＡＥＤコース
指導経験があること
[7]研修委員会が指定する学術集会、研究発表などにおいて、
別に定める単位数を履修していること
詳しくはこちらもご覧ください
日本臨床救急医学会⇒http://jsem.umin.ac.jp/
マンパワー不足が叫ばれている医療の現場では、
今後ますます薬剤師の担う役割が重要となっていきます。
まだ救急医療分野での取り組みは始まったばかりですが、
今後の動きにも注目していきたいですね。
