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  • 公開日:2016.09.06

薬剤師は住宅手当をもらうことができる?

転職するにあたって、年収以外に手当が充実しているかを気にする薬剤師もいるでしょう。なかでも、住宅手当についてチェックすることは大切です。

薬剤師の求人で住宅手当付きの職場は多い

薬剤師の求人を見てみると、基本年収の他に住宅手当がついている職場もよく見られます。

薬剤師の年収は全体で平均すると530万円程度になるといわれています。 この年収は職種別でみれば決して低くありません。

しかしそうは言っても、住宅手当がついてくるかどうかによって、経済的な環境はだいぶ違ってくるでしょう。 薬剤師の職場においても住宅手当をもらえることは多く、特に正社員の募集でよく見られます。

住宅手当の額はどのように算出される?

年収にプラスで住宅手当をもらえることで、家計の負担も軽くなります。 住宅手当の支給がある薬剤師の求人もよく見られますが、具体的にどのくらい支給されるのか気になるところでしょう。

住宅手当の計算方法ですが、2通りあります。

定額方式と定率方式と呼ばれる手法です。

定額方式とは、住んでいる住宅の区分や扶養家族の有無などをベースにして金額を決める方式になります。 定率方式とは、基本給に対して一定の割合をかけて住宅手当の金額を決めていく方式です。

薬剤師の募集で住宅手当をつけているものを見てみると、定額方式で支給しているところが多いです。 定額方式の場合、賃貸なのか持家なのか、家族がいるかどうかなどで金額が変わってきます。

このため、住宅手当として具体的にいくら支給されるかは求人情報では記載されていないことが多いです。 もし入職することになった場合、その部分の交渉も具体的に行われるでしょう。 なぜそのような住宅手当の金額になるのか、きちんと説明してもらって納得の上で仕事をスタートさせることをおすすめします。

住宅手当を考えるなら大手チェーンの調剤薬局が狙い目

住宅手当のついてくる職場で、経済面で余計な心配をせずに仕事に専念したいと思っているのであれば、調剤薬局の募集にターゲットを絞ってみると良いでしょう。

現在調剤薬局は、慢性的な薬剤師不足に陥っています。 そこで人材が流出しないように、かつ新規の人材を確保するために住宅手当を含む手厚い福利厚生をアピールしているケースが多いです。

特に大手チェーンの調剤薬局では、かなりの割合で住宅手当をつけていると言っていいでしょう。 薬剤師の中には女性の方も多く、結婚して旦那さんの転勤に伴って引越しをしなければならない事例も出てきます。 そうした場合でも、住宅手当があることによって新居の家賃もしっかりサポートできるため、引越しに伴い家賃が高くなるため転職する、といった動きを防止できます。 引越しを理由とした離職を防止し、これまでどおり戦力として働き続けてもらうことができるということです。

また、大手チェーンの調剤薬局の場合、店舗間の人材調整をするために薬剤師に転勤を求めることもあります。 急な転勤でも新天地でスムーズに、快適に生活スタートできるように、住宅手当などを手厚くする方針をとっているところが多いです。 大手チェーンの住宅手当は、全額とまではいかないものの、家賃に対して最大80〜90%を負担してくれる職場も多いですから、家賃を気にせずに物件探しができるでしょう。

CROでは住宅手当がついてこない?

薬剤師の中には調剤薬局やドラッグストアではなく、一般企業で仕事をする事例も見られます。

その中でも、治験を専門的に請け負っている会社であるCROに転職する人もいるでしょう。 しかし、中小のCROの場合、そもそも住宅手当という考え方を持たない企業もあります。

また最近では外資系のCROも増えてきているのですが、住宅手当を別個につけるのではなく、給料の中に含んで提示するケースが多いです。 CROにも高収入の求人がしばしば見られますが、そこには住宅手当が含まれている場合があるということです。 特に家賃が高額になる傾向のある都心部の会社に勤めたい場合には、この点をよく踏まえて考えるとよいでしょう。

まとめ〜薬剤師は住宅手当をもらうことができる?

1.薬剤師の求人で住宅手当付きの職場は多い
薬剤師の求人情報を見てみると、年収にプラスして住宅手当のついてくる職場もたくさん見られます。 住宅手当がついてくるかどうかによって、家計の状況は大きく変わってくるといえるため、転職時の参考にしたいところです。
2.住宅手当の額はどのように算出される?
住宅手当の算出方法には、住んでいる住宅の区分や家族構成によって金額を決める定額法、基本給に対して一定の割合をかける定率法の2種類があります。 住宅手当の支給される薬剤師の求人を見てみると、具体的な金額が記載されていないことも多いです。 これは、扶養家族の人数や賃貸なのか持家なのかによっても金額が変わってくる定額法を計算方法として採用している企業が多いためです。
3.大手チェーンの調剤薬局が狙い目
住宅手当のついてくる薬剤師の職場はしばしば見かけますが、その中でも調剤薬局はかなりの割合で手当をつけている傾向が見られます。 新規人材の確保と、現在仕事をしている薬剤師の流出を防ぐために手厚くしているのです。
4.CROでは住宅手当がついてこない?
薬剤師の募集を見ると、住宅手当のついてくる職場はよく見られます。 ただ、治験を取り扱うCROにおいては、住宅手当がなかったり、基本給に含まれていたりする職場も多いのであらかじめ確認しましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/09/06

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