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  • 公開日:2022.05.16

【面接対策の決定版】薬剤師の面接対策は? 自己紹介・自己PRのポイントや、質問事項の回答例を紹介

【面接対策の決定版】薬剤師の面接対策は? 自己紹介・自己PRのポイントや、質問事項の回答例を紹介

転職活動で面接を苦手に感じる方は多いでしょう。緊張して受け答えできなかったり、上手く自己PRできなかったり。面接をクリアして採用を勝ち取るには、事前の対策が大切です。ここでは薬剤師の面接対策について、事前準備から自己PRのポイント、そしてよく聞かれる質問と回答例をご紹介します。自信を持って面接に臨めるよう、ぜひ参考にしてください。

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面接前の準備とチェック事項

面接前の準備とチェック事項

まずは面接を受けるまでの流れに沿って、必要な準備とチェック項目を確認しておきましょう。

①面接日程の調整

一般的に、面接は書類選考の通過後に行われます。書類選考の結果通知と合わせて面接の日程調整を求められることがあるため、すぐスケジュールを確認できるようにしましょう。メールなら落ち着いて返信できますが、電話だと慌ててしまうかもしれません。誤って別予定のある日程に面接を入れてしまえば、日程変更が必要となり相手に迷惑を掛けてしまいます。また、面接日程は忘れないよう、すぐに手帳やスケジュールアプリ等に記録してください。

②マナーや服装の確認

薬剤師の転職面接でも、基本的なマナーや服装などは一般的な職種と同様です。面接会場への入室前にコートを脱ぐなど、社会人としての基本マナーを確認しておきましょう。服装はスーツが基本。薬剤師は業務でスーツを着る機会が少ない場合もあるので、適したものを事前に準備しておきましょう

③応募先の情報確認

応募先のホームページは必ず確認しておきましょう。事業内容や取り組み、特徴などを把握すると共に、自分がなぜ応募したのか、どのように貢献できると考えているのかなども、言葉で明確に伝えられるよう事前に準備しておきます。ドラッグストア等の店舗なら、実際に足を運んで利用してみるのもおすすめです。

④想定質問に対する回答を用意しておく

薬剤師の転職面接では、よく聞かれる質問があるので、そうした質問には事前に回答を用意しておきましょう。落ち着いて受け答えできるようになり、面接官に好印象を与えやすくなるはずです。なお、よく聞かれる質問については、後ほど詳しくご紹介します。

好印象を与える自己紹介・自己PRのポイント

好印象を与える自己紹介・自己PRのポイント

面接で自己紹介や自己PRを行うにあたり、好印象を与えるために覚えておくべきポイントをご紹介します。面接の練習をする機会があれば、ぜひ注意して取り組んでみましょう。

採用担当者の視点から「求める人物像」を考える

相手が何を求めているのか、どんな人材が欲しいのかを採用担当者になったつもりで考えましょう。そうすれば何を伝えるべきか、どのような対応が望ましいのかが自ずとみえてくるはずです。

資格で自身の知識レベルを証明する

自身の専門性を伝えるには、認定資格などを保有しておくとよいでしょう。具体的な経験と合わせることで、ハイスキル人材であることをアピールできます。また、その領域に対して強い関心があること、キャリアアップを望んでいることが分かるので、意欲的な印象を持ってもらえます

退職理由はポジティブに

転職理由は人それぞれ異なります。もちろん人間関係が辛かったり、仕事の多忙さに耐えられなくなったりすることもあるでしょう。しかし、ネガティブな退職理由はマイナスな印象を与えてしまいます。なぜなら、「少しでも辛いことがあるとまた辞めてしまう」「上手く人間関係を構築できない」などの印象を与えてしまうからです。そのため、退職理由はポジティブな内容を伝えるとよいでしょう。

社会人の基本マナーを守る

スムーズな受け答えや敬語の使い方、立ち居振る舞いなど、社会人の基本マナーを守りましょう。新卒入社であれば、まだ多少の誤りは多めにみてもらえるかもしれません。しかし転職では社会人経験があるため、そうした基本マナーは守って当然と考えらえます。

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面接で聞かれやすい質問

面接で聞かれやすい質問

面接では、よく聞かれる頻出の質問があります。いくつか具体的に回答例と合わせて取り上げましたので、参考にしながら自身の回答を考えてみてください。

なぜ転職しようと考えたのですか?

採用側は、できるだけ長く働き続けて欲しいと考えています。そのため、転職理由を聞くことで「自社でも同じ理由で転職してしまわないか」を見極めるために、必ずと言って良いほど聞かれる質問です。また、転職後に活躍してもらうため、その動機となるポジティブな理由があるかも確認しています

▼回答例

「薬剤師として経験を積む中で、がん領域でより専門性を磨いていきたいという思いが強くなりました。そのため、がん専門薬剤師の資格を取得しています。貴院であればこの資格を活かし、さらに専門性を磨きながらキャリアアップできると考えています。」

これまでの経験で苦労したことは?

転職後も仕事上ではさまざまな困難が待ち構えているものです。そうした困難においても、自分なりに乗り越えていける人材なのかを知りたいと考えています。そのため苦労した経験と共に、乗り越えるために行った工夫なども伝えましょう。

▼回答例

「服薬指導時に説明しても飲み合わせを間違ってしまう患者さまへの説明です。どうすれば分かってもらえるのかを考え、患者さまの同伴者がいる場合は、その方へもご一緒に説明させていただくなどの対応を心掛けていました。」

どういうときに薬剤師としてのやりがいを感じますか?

同じ薬剤師でも、職種や職場によって得られるやりがいは異なります。やりがいのない職場では、どうしても長く働き続けられません。そのため、相手が何にやりがいを感じるのかを知り、それが自社に合ったものであるのかを確認したいと考えての質問です。

▼回答例

「ただ薬剤師としてルーティン業務をこなすのではなく、患者さまの目線に合わせた思いやりのある対応ができたときにやりがいを感じます。」

逆質問って何?

逆質問って何?

薬剤師の面接では、よく逆質問が投げかけられます。これは面接官からの質問に答えるのではなく、逆に面接官に対して「何か質問はありますか?」と問いかけられるもの。これが、実は面接において非常に大切な意味を持ちます

逆質問は特に志望度の高さや対応力の確認、そして入社後のミスマッチ防止を目的として行われます。「質問はありますか?」という問いに対して、即座に頭を働かせて対応できるかどうか。また、聞きたいことを掘り下げるだけの企業研究を行ってきた(=志望度が高い)かどうかを判断するのです。そして求職者側の不安や疑問を解消することで、採用後に「やっぱり違った」とミスマッチによる早期退職が起きないよう対策しています。

逆質問は自身の意欲をアピールするのにも大切な場。企業のホームページをはじめ十分な情報収集と企業研究を行い、質問を考えておきましょう。このとき気を付けたいのが、すでに過去の選考や面接で説明されたことを聞き直さないこと。そして、給与待遇や社風といった内容も聞いて構いませんが、できるだけ前向きな姿勢が分かる質問を考えることです。具体的には、以下のような内容が望ましいでしょう。

「もしご採用いただけた場合、できるだけ早く戦力として活躍したいと考えています。そのために今から学んでおくと望ましいこと、取り組んでおくべきことがあれば教えてください。」

「私は在宅医療に携われるよう、「在宅医療支援認定薬剤師」の資格を取得しました。御社は在宅サービスも事業として力を入れられていると拝見しましたが、将来的に携われる可能性はありますでしょうか?」

Webからのご相談も可能。お気軽にお問い合わせください。 個別お仕事相談会

まとめ

まとめ

薬剤師の中には、面接が不慣れだったり苦手だったりする方も多いでしょう。しかし面接は、しっかり準備すれば決して難しいものではありません。特に質問には頻出のものがあり、これに対して自分なりの答えを用意しておくだけで、余裕を持って面接を受けられるはずです。

転職を成功させるためには、業界専門の転職コンサルタントを活用するのもよいでしょう。自己紹介・自己PRで伝えるべき内容を一緒に考えたり、面接練習を行ってくれたりすることもあります。転職したいと考えている企業等への紹介実績があれば、質問の傾向まで把握しているかもしれません。事前準備を整え、自信を持って面接に臨めるようにしましょう

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2022/05/16

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