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  • 公開日:2018.11.29

転職コンサルタントが徹底解説!薬剤師の面接で気をつけたいポイント、頻出質問&回答例まとめ

転職コンサルタントが徹底解説!薬剤師の面接で気をつけたいポイント、頻出質問&回答例まとめ

転職活動の準備を始めた薬剤師さんの中には、面接でどんな質問をされるのか、どう答えれば良いのかなど、面接対策に不安を感じている方も多いものです。また調剤薬局や病院などの職場ごとの面接内容の傾向といった情報は、なかなか入手しづらいのではないでしょうか。

今回はファルマスタッフの転職コンサルタントに【職場ごとの面接でよく聞かれる質問&回答例や面接における注意点、逆質問の際に評価がアップするポイント】などについて聞いてみましたので、ご紹介します!

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薬剤師の転職面接に必要な準備とは?

面接待ちの女性イメージ

【準備1】面接のアポを取る

転職活動の際、書類選考が通過すると、応募先に面接のアポイント(日程予約)を取る必要があります。電話で面接日時の確認などをすることもあるので、スケジュール帳などを手元におき、メモできるようにしておくと良いでしょう。

また電話をかける時間帯にも注意が必要です。薬局の場合は13-16時頃が落ち着く時間帯であり、お昼前後や17時以降は混み合っています。ただし店舗や時期によって事情が異なるため、転職コンサルタントに面接の日程調整を任せると安心です。

【準備2】当日のマナーや服装を確認しておく

薬剤師の転職面接と言っても、一般職の面接と大きく異なることはありません。面接会場に入る前にコートを脱ぐなど、社会人としての基本的なマナーを確認してから、面接に臨みましょう。

面接は基本的にスーツを着用します。薬剤師はスーツを着る機会が少ないため、面接時に着るスーツがあるか事前にチェックしておくと良いでしょう。仕事帰りの面接でスーツ着用が難しい場合も、医療従事者としてふさわしい清潔感のある服装・ヘアスタイルを心がけると印象がアップします。

【準備3】応募先について理解を深める

応募先の会社ホームページは必ず事前チェックしておき、自分が共感したポイントを説明できるようにしておきましょう。また事前に処方箋を持って応募先の薬局に行ったり、ドラッグストアであれば買い物をしたりするとなお良いです。実際に利用してみてどう良かったかを伝えられるとアピールにつながります。

【準備4】想定質問に対する答えを準備する

面接で聞かれそうな質問を把握し、答えを用意しておきましょう。特に自己紹介、志望動機、自己PRといった質問はよく聞かれます。さらに、「今までの経験や自分の強みが新しい職場でどう活かせるのか」を言えるようにすることも大切です。

想定質問に対する答えは、 を盛り込んだ内容を準備すると、面接官に深掘りをされた時にきちんと対応できるでしょう。

また薬剤師は患者さまと対面で関わる仕事であるため、面接においても第一印象を重視する会社が多いです。正しい言葉使いで、相手の目を見てはきはきと受け答えができるよう、練習しておくと良いでしょう。

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新卒と転職の違いは?若手薬剤師によく聞かれる質問と回答例

ドラッグストアのレジに立つ男女の薬剤師のイメージ

新卒の就職活動の場合は、大学までの経験を聞かれますが、転職の場合だと職歴があるため、「薬剤師の経験を通して何ができるようになったか、何を学んだか」といった質問をされます。

第二新卒であれば、新卒採用時の面接で聞かれる内容とほとんど変わりませんが、少しでも職歴があれば、経験した仕事について聞かれる可能性があるので、準備をしましょう。

若手薬剤師が面接でよく聞かれる質問・回答例

◎薬学部を目指したきっかけは?

(回答例)
  • 学生時代から理系科目が得意だった
  • 理系であったが、将来の進路に迷っていて、進路の先生に相談したら薬学部をすすめられた
  • 家族に医療従事者がいた
  • 手に職をつけられる

◎調剤薬局や病院の薬剤師になろうと思ったきっかけは?

(回答例)
  • 薬や患者さまと向き合いたかった
  • 学生実習に行った際に、○○の体験をしてやりがいを得られた

◎これまでの経験で苦労したことは?

(回答例)
  • 服薬指導時に説明しても飲み合わせを間違ってしまう患者さまへの説明(どうすれば分かってもらえるのかを考えた、患者さまの同伴者がいたらその方へも注意喚起するようにした等)

    【ポイント!】今まで薬剤師の仕事を経験して、何に苦労をしたのか、それをどのように乗り越えたのかを伝えられるようにしましょう。

◎これまでの経験によってできるようになったことは?

(回答例)
  • 一人ひとりに親身になって対応するとともに、かつスピード感を持って対応すること

◎どういうときに薬剤師としてのやりがいを感じるか?

(回答例)
  • ただ薬剤師としてルーティン業務をこなすのではなく、患者さまと接したとき
  • 在宅の往診同行や処方箋の疑義照会などを通じて、他職種と連携が図れたとき

◎患者に対してどういう風に接することを心がけているか?

(回答例)
  • スピード感も大事だが、患者さまの不安を取り除くために親身になって話を聞いている 
  • 一方的な説明にならないよう傾聴を心がけている

◎学生実習ではどういう薬局・病院に行ったか?

学生実習で行った薬局や病院の処方科目、処方箋枚数、病床数、常時人数など、規模感を答えられるようにしましょう。さらにどのような業務に従事してきたのか、どのように教えてもらいながら業務してきたかを説明できるようになっておくとなお良いです。


◎将来どのような薬剤師になりたいと考えているか?

大手調剤薬局などでは聞かれやすい質問です。今後のキャリアプランをイメージしておきましょう。

【調剤・病院・ドラッグストア】面接形式とよく聞かれる質問

男女の薬剤師のイメージ

【調剤薬局】の面接で聞かれやすい質問と対策

調剤薬局の面接は、面接官と同じテーブルで行われることが多いです。調剤薬局の転職面接で聞かれやすい質問は、以下の通りです。

◎退職理由、経歴確認、不得意科目の有無、機材などの経験確認

長く働いてくれるかを確認するために、退職理由については具体的に聞かれることが多いです。


◎在宅に抵抗はあるか?また、在宅業務についてどう思うか?

(回答例)
  • 調剤薬局の中だけで業務を行うのではなく、自ら外に出て足を運んで、必要とされているところに出向くなど、自分から行動できる薬剤師になっていくことが求められると思う

    【ポイント!】 このような質問をされたら、在宅薬剤師に対するポジティブな意見を述べると良いでしょう。

◎今後、調剤薬局事業は非常に厳しくなると思うが、それに対してどう思うか?

(回答例)
  • 調剤薬局はコンビニよりも多いと言われ、国も薬局の数を減らしてきている中で、選ばれる薬局、かつ選ばれる薬剤師になっていく必要がある
  • 患者さまに対して薬局・薬剤師としての重要性を説く必要がある

    【ポイント!】かかりつけ薬剤師や在宅の重要性など「調剤報酬改定」による影響も踏まえて話をすると良いでしょう。

【病院】の面接で聞かれやすい質問と対策

病院は、200床クラスでも面接官が院長・事務長・看護師長など3-4名になることもあります。面接官と求職者のテーブルも離れていて、緊張感のある雰囲気の面接が多い傾向があります。事前準備はしっかり行いましょう。


◎自己紹介

病院の面接は、大体自己紹介からスタートすることが多いです。また自己紹介で気になった点について質問されることもあるので、しっかりと準備しておきましょう。


◎今まで経験した業務内容の確認

調剤・病棟・注射セット・ミキシングなど。病棟を経験していれば、科目や何名程度対応していたか等も聞かれます。


◎転職理由

自分の言葉で話せるように整理しておきましょう。


◎病院への志望動機

この病院を選んだ理由を聞かれることもあります。


◎認定や専門などの資格の確認


◎なりたい薬剤師像、なぜ薬剤師になったのか?

【ドラッグストア】の面接で聞かれやすい質問と対策

ドラッグストアの面接は調剤薬局の面接と似た傾向があるので、調剤薬局で聞かれる質問を参考にしてください。ドラッグストアならではの質問には、以下のようなものがあります。

◎ドラッグストアで何がやりたいか?

現在は調剤薬局でもOTCを買える状況なので、「OTCに関わりたいからです」と言ってしまうと、調剤薬局でも良いのでは?と面接官に返されてしまうことも。

もしOTCについて触れるのであれば、「OTCのスペシャリストになりたい」といった内容を伝えると良いです。


◎ドラッグストアの中でなぜ自社を選んだのか?

「他のドラッグストアではなく応募先を選んだ理由」を聞かれることもあります。事前にホームページ等で調べておき、共感した内容などについて答えられるようにしておきましょう。

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【調剤・病院・ドラッグストア】面接における注意点

面接後にガッツポーズをする女性薬剤師のイメージ

ネガティブな内容を伝えるときは「前向きな言い回し」で

どの職場の面接においても、前職を否定するような言い方はしないようにしましょう。給料や人間関係などの理由で転職をする場合も、前向きな言い回しで伝えましょう。愚痴や悪口はもちろんNGです。

今の職場ではなく応募先でないといけない理由をしっかり詰めておく

例えば、調剤薬局から病院への転職の場合、「もっと勉強したいから」、「病棟・注射剤・委員会といった色々な業務が経験できるから」などざっくりとした志望理由を伝えた場合、面接官から「それは調剤薬局ではできなかったのですか?」と突っ込まれることもあります。

調剤薬局や病院などの「業種の違い」や「各企業ごとの違い」をしっかりと検証し、応募先の企業(調剤薬局・病院など)にしか無い特徴を志望動機として盛り込みましょう。

(回答例)
  • 調剤薬局と違って病院では他職種(医師や看護師など)と連携を図る事ができると思います。
  • 複数科目を経験したいので地域の中核病院(急性期病院)である貴院を志望いたしました。

「逆質問」で評価がアップするポイント

面接で質問に答える薬剤師のイメージ

面接の最後に「何か聞いておきたいことはありますか?」と聞かれることがあります。これを「逆質問」と言います。

逆質問のときは、応募先の詳しい情報を聞いたり自分のアピールと絡めた質問をしたりすると良いでしょう。

就業時間・残業時間・休みの取りやすさ・有給消化率や給与といった聞きづらい内容は、面接では質問せず、転職コンサルタントをうまく活用することをおすすめします。

逆質問で聞いておきたいポイント

◎処方内容はどのようなものか

Do処方が多いのか、一包化が多いのか 等


◎患者層はどのような年齢層、男女層が多いか



◎忙しさのピーク帯

午前集中型か午後集中型か慢性的に来続けるのか 等


◎ジェネリック比率はどれくらいか、増やそうとしているのか



◎研修や教育体制はどうなっているか

研修や教育体制について聞くときは、「教えて欲しい」というスタンスで質問をするのではなく、学んでいきたい姿勢をアピールすると好印象です。


◎入社前に勉強しておくとよいことがあるか



◎自分は●●の強みがあるが、それはどういうところで活かせられるか



◎会社としての今後の方向性

かかりつけの積極性、在宅の積極性、店舗展開 等


◎他職種と連携はどのような感じか

医師や看護師との関わりはどれほどあるか 等

薬剤師の転職面接の対策なら、転職コンサルタントに相談してみましょう

薬剤師の転職面接は事前の準備が大切です。応募先の研究はもちろん、聞かれやすい質問を把握し、しっかりと答えを準備しましょう。

また調剤薬局や病院など、職場によっても注意点が異なるので、その違いも確認しておいてくださいね。

また企業規模や企業別に異なる特徴もあり、同じ企業でも募集店舗によって面接官が異なることもあります。例えば、東京なら人事、関西なら管理薬剤師が面接官を担当するという企業もあるのです。

応募する企業を選ぶ際は、転職コンサルタントを活用すると、応募先ごとの特徴を把握できたり、面接対策のアドバイスをもらえたりします。またファルマスタッフではコンサルタントができる限り職場の事前確認や面接同行を行っているので、面接現場に基づいたリアルな情報を得られますよ。

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ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2018/11/29

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