薬剤師が転職を繰り返すデメリットについて

ことあるごとに転職を繰り返していては、デメリットが大きくなります。転職を考えるにあたって知っておきたい「薬剤師が転職を繰り返すデメリット」を見てみましょう。
面接や書類選考でライバルに勝てない
「すぐ辞めてしまうのではないか」と警戒されて、採用されにくくなることが、転職を繰り返すデメリットとして挙げられます。
客観的に見て妥当な理由がない限り、人間性や誠実度が疑われることもあるでしょう。 職場になじめないリスクがある人材を、あえて採用する会社はありません。 どんなにスキルがあっても、最低限のコミュニケーション能力、順応能力が求められます。
一般的な職業と比較すれば転職回数に寛大な薬剤師業界ですが、転職未経験の同じ条件の人と天秤にかけられると、どうしても不利に働きます。 長く働く意思があることを伝えて前向きな姿勢を見せる・転職について聞かれた時に納得できる理由を用意するなど、面接での振る舞い方を考えてください。
キャリアの一貫性がとりにくくなるデメリット
転職回数が増えるにつれて、キャリアの一貫性がとりにくくなるところもデメリットです。
たとえば「病院薬剤師として1年働きドラッグストアに転職して2年で退職。派遣薬剤師として病院に戻ったものの、やっぱりドラッグストアで正社員になりたい」という人材が面接に来たらどうでしょう。
何のために病院とドラッグストアを行ったり来たりしているのか、薬剤師としてどうなりたいのか、疑問になりますよね。 また就業期間が短いとどちらの経験も不十分と思われ、採用の決め手になりません。
本人としても、転職を繰り返すと常に新しい仕事を覚える必要があり、ストレスもかかるでしょう。 どの仕事も「自信を持ってこなせます」と言うことが難しくなり、自己アピールしにくくなります。
デメリットが多いことを感じながらも転職を繰り返しているのには、よほどの理由があるはずです。 面接官は「裏」の理由、転職した本音の理由を探ってきます。
せっかく採用した人間がすぐにいなくなってしまうのは、企業にとってもリスクなので、お互いのデメリットを理解したうえで、安易な転職を減らしましょう。
20代で3回以上転職していたら多いほう
具体的に何回くらい転職を経験したら「繰り返す」との印象になるのでしょう。
一概には言えませんが、20代で3回くらいが目安です。 それ以上ですと書類選考に通らないなどのデメリットが目立ち始めます。
しかし、会社都合退職・業績不振の倒産など、明らかに納得できる理由があれば、この限りではありません。 会社の都合で転職を余儀なくされたとなればデメリットにもなりにくくなるため、誰もが納得できる事情がある場合は率直に面接官や転職コンサルタントに伝えてください。 転職回数が多いとしても、そこにやむをえない理由があったとわかると、相手も納得してくれます。
年齢があがるに連れて、回数の上限目安も変わってきます。 40代になるあたりには、4〜5回のジョブチェンジは妥当です。 ヘッドハンティングを受けるほどに専門度が高い人材は、より短期で会社を転々することもあります。
自分のキャリアプランを明確にして、計画的に転職しましょう。
転職回数をふまえたうえで将来を考える
転職を繰り返す自分を後悔したところで、なかなか先には進めないため、現在の転職回数をふまえたうえで前向きなキャリアを考えましょう。
培った経験を活かせる職場を見つけて長く働けば、信頼度があがります。 デメリットをばねに転職活動に取り組み、理想の職場を見つける人もいます。
転職回数がこの先増えていくことはあっても、減ることなどありません。 自分では何ともできない事実として理解したうえで、転職計画を立てていく必要があります。 しっかりしたビジョンのもとに行動すれば、輝かしい将来も拓けるでしょう。
転職するときには「この転職をどう説明するか」をシミュレーションしてから動きます。 安易に退職・転職を繰り返すことなく、慎重に行動するためです。
過去を変えることはできなくても、未来を良くすることはできます。 薬剤師としてどう生きていきたいかをよく考えて、首尾よく振る舞っていきましょう。
まとめ〜薬剤師が転職を繰り返すデメリットについて
- 1.面接や書類選考でライバルに勝てない
- 「すぐ辞めてしまうのではないか」と警戒されて、採用されにくくなります。 長く働く意思があることを伝えて前向きな姿勢を見せるなど、面接での振る舞い方を考えましょう。
- 2.キャリアの一貫性がとりにくくなるデメリット
- 転職回数が増えるに連れて、キャリアの一貫性がとりにくくなります。 常に新しい仕事を覚える必要があり、ストレスもかかるでしょう。 デメリットを理解して、安易な転職を減らしましょう。
- 3.20代で3回以上転職していたら多いほう
- 具体的に「転職を繰り返している」という印象になりやすいのは、20代で3回くらいが目安です。 書類選考に通らないなどのデメリットが目立ち始めます。 しかし、業績不振の倒産など、明らかに納得できる理由があれば、この限りではありません。
- 4.転職回数をふまえたうえで将来を考える
- 転職を繰り返す自分を後悔したところで、なかなか先には進めません。 現在の転職回数をふまえたうえで、前向きなキャリアを考えましょう。 薬剤師としてどう生きていきたいかをよく考えて、首尾よく振る舞っていきましょう。
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