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  • 公開日:2016.11.28

自分の評価アップにつながる「逆質問」とは?

薬剤師の転職事情

 

薬剤師の転職面接で、評価アップにつながる逆質問を紹介します。転職面接の逆質問を上手に活用して、薬剤師としてのキャリアにつなげましょう。

 

■前向きさをアピールする質問をしましょう

仕事の内容や活かせるスキルなど働き方に関する逆質問をすることで、面接官の印象が良くなることがあります。担当職種、配属部署など具体的な逆質問をすることで、求人票から伝わりにくい仕事の詳細もわかってきて、有意義な転職面接になるはずです。

最終面接に近い段階なら、採用になったらどんな準備を進めておけばいいのか、スキルアップに関する逆質問も良いでしょう。薬剤師さんの転職活動ではある程度の知識を前提にお互いの話が進むため、踏み込んだ仕事の話までできる見込みがあります。

配属先の上司になる予定の管理薬剤師など直接関わる可能性のある人たちも出てくるので、仕事内容について詳しく聞いて、転職後のイメージをつかみましょう。

 

■採用前提の高飛車な態度はマイナスです

採用前提とした高飛車な逆質問は、上から目線に見えてしまって、相手の心証が悪くなります。「御社とご縁をいただいた際には」「ご採用いただける場合には」などクッションになるフレーズを差し込んで、自分が採用されることが決まっているかのような印象を避けましょう。

最終面接だったとしても「いつから働けますか」など具体的なスケジュールについての逆質問は、転職面接の場では控えます。内定のご連絡を受けた後に事務的なやり取りをする際に確認すればいい内容で、採用合否を決める転職面接の目的からは外れるためです。

「○○店配属が良いのですが、エリア指定はどの程度聞いてもらえますか」など具体的な要望についての質問も、逆質問の意図に添いません。

転職面接は企業とのお見合い、とも言いますが、応募者として最低限のマナーは守ります。置かれた立場を理解して、建設的な逆質問を考えましょう。

 

■待遇面の逆質問は慎重に検討しましょう

年収○○円、土日休暇などスペックだけに片寄った逆質問は、相手の心証を損ねます。志望動機などでどんなに良いことを伝えていても、逆質問で信頼度が下がってしまうリスクがあります。

待遇面について気になる場合、あらかじめ転職コンサルタントを通して要望を伝えておいて、相手のOKが出ていることを承知のうえで「念のため」確認するくらいのつもりでいると安心です。

面接会場でいきなり新しい要望を付け加えると、相手の心証に響きます。自分では言いにくい内容を仲介してもらうのが転職コンサルタントを利用するメリットなので、あえて逆質問で聞く内容ではありません。

年収など内情について逆質問したところで、思うような返答が得られる可能性は低いので、待遇面について無理に追求する必要はないでしょう。転職面接は自分を理解してもらうための時間と割り切って、入社したい気持ちを伝えることに専念します。
 

■返答に困る抽象的な質問を控えましょう

薬剤師として働くやりがい、医療業界の今後の見通しなど視野が広くて抽象的な逆質問は返答に困るので、面接官の印象が悪くなります。あえて転職面接で聞く内容でもないので、逆質問では控えましょう。

好印象を与えるためには、より具体的な質問に落とし込み「高齢化社会への対応を進めているとホームページで拝見いたしましたが、具体的な取組みを教えてください」など、答えやすい質問に言い換えます。「在宅ケアに関心があり地域医療に貢献したいと考えていますが、御社の目指す方向性とマッチしますか」など、自分のキャリアプランや目指す薬剤師像との一致を確かめる質問も良いでしょう。

自分が聞かれて返答に困る内容は面接官に対しても控えるのがマナーで、逆質問の心得です。面接官の返答が予想できるくらい具体的な内容に落とし込み、上手に自己ピーアールと掛け合わせながら質問すると良いでしょう。

 

■まとめ~自分の評価アップにつながる「逆質問」とは?

1.前向きさをアピールする質問をしましょう

前向きな姿勢を感じさせる質問をすると面接官の印象が良くなります。薬剤師としての働き方や活かせるスキルなど仕事について詳しいアドバイスを求めることで、評価アップをねらいましょう。

 

2.採用前提の高飛車な態度はマイナスです

前向きな姿勢が重要とは言え、採用が決まっているかのような質問は心証を損ないやすく、高飛車なイメージになってしまいます。謙虚な姿勢を大切に、自分の立場をわきまえた質問内容を考えてみましょう。

 

3.待遇面の逆質問は慎重に検討しましょう

待遇面についての質問は最低限に留めるのがマナーなので、年収や有給日数などについて詳しく聞くとルール違反にあたります。面接会場でいきなり新しい要望を出すなどもってのほかとも言えるため、ビジネスシーンにふさわしい交渉ルートを守りましょう。

 

4.返答に困る抽象的な質問を控えましょう

医療業界の将来性、やりがいなど漠然とした質問は、相手を困惑させてしまいます。あえて転職面接で聞く必要がない内容は別の機会に聞くとして、逆質問にふさわしい内容を考えましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/11/28

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