ニコレットなど、ニコチンガム製剤の使用が「してはいけないこと(禁忌)」にあたらない人は?

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ニコレットなど、ニコチンガム製剤の使用が「してはいけないこと(禁忌)」にあたらない人は?

    禁煙補助剤として使用されるニコチンガム製剤は、非喫煙者や重い心臓病を有する人、うつ病と医師に診断された人、顎の関節に障害がある人などは、「してはいけないこと(禁忌)」のため使用できません。注意事項も多いため、販売前にしっかりと確認しましょう。

    高齢者は、「相談すること」とされており使用には注意が必要です。高齢者(65才以上)は一般に生理機能が低下していることから、薬剤の作用が強くあらわれることがあります。特に用法・用量を遵守し、正しく使用するよう指導しましょう。また、高齢者は咀嚼機能も低下している場合が多いので、かみ方についても十分説明し、飲み込まないように注意しましょう。

    服薬指導POINT

    喫煙しながら治療を開始する医療用医薬品のチャンピックス(バレニクリン)とは異なり、ニコチンガム製剤はタバコを吸うのを完全に止めてから使用するため注意しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。

    掲載日: 2022/05/13
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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