かかりつけ薬剤師制度が開始

かかりつけ薬剤師制度が
2016年度から開始

2016年度の調剤報酬改定で新設された、かかりつけ薬剤師制度。
スタートしてからも様々な議論が交わされ続ける中、取り組みを強化する・しないで各社での方針も分かれてきています。 薬剤師も積極的に取り組む方から、イマイチ制度のことがよく分からない方まで、取り組み姿勢や理解度も様々でしょう。

…あなたは今、「かかりつけ薬剤師制度」をどう捉えていますか?

このページでは、2018年度の改定を控えた現在、一層の注目を集める「かかりつけ薬剤師制度」について解説いたします。

かかりつけ薬剤師業務イメージ

そもそもかかりつけ薬剤師制度とは…

薬剤師が患者さまから同意書をいただき、専属のパートナーとしてご対応させていただく制度です。

薬に関していつでも気軽に相談できる薬剤師がいることで患者さま本位の医薬分業を実現し、一元的な服薬情報管理・健康管理、24時間対応や処方医・医療機関との連携を通し、薬物療法の安全性・有効性の向上、および医療費の最適化を進めていくことなどを大きな目的としています。

かかりつけ薬剤師と薬局
かかりつけ薬剤師制度が新設された意義とは
かかりつけ薬剤師制度により、薬剤師の業務はより患者さま中心のものにシフトしようとする動きを見せています。地域一体の医療に向けて患者さまの情報を管理し、適切な医療の提供、主体的な健康の維持・増進を支援するというかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の役割を打ち出し、医療の改革を進めて行くことが制度の新設の一つの目的と言えるでしょう。
かかりつけ薬局に求められる3つの機能
かかりつけ薬局には、服薬情報の一元的・継続的把握、24時間対応・在宅対応、医療機関との連携の3つの機能が求められています。これを担うのがかかりつけ薬剤師であり、患者さま本位の対応が必要になります。地域包括ケアサポートを実施するにあたり、中核となるような役割が薬局には求められています。
かかりつけ薬剤師の具体的な業務内容
かかりつけ薬剤師は患者さまの「同意書」を取得し、患者さまの服用している処方薬や要指導医薬品及び一般用医薬品並びに健康食品等について一元的に把握し、その内容を薬剤服用歴に記載します。患者さまからは24時間相談に応じる体制をとり、開局時間外の連絡先を伝え、勤務表を作成し患者さまへお渡しします。調剤後も服薬状況の把握、指導等を行いその内容を薬剤を処方した保険医に情報提供し、必要に応じて処方提案をするなど、患者さま本位の業務に従事します。
かかりつけ薬剤師指導料とは
かかりつけ薬剤師が処方医と連携して患者さまの服薬情報を一元的・継続的に把握した上で患者さまに対し服薬指導を行う業務を薬学管理料として評価するのが、かかりつけ薬剤師指導料の基本的な考え方です。算定できる・できないで収益に差が出てくるため、薬局にとっては見過ごせません。
薬局の大幅減算が見込まれる場合も
この改定により、かかりつけ薬剤師としての業務を行っていない場合の調剤基本料の減算が設定されました。調剤基本料をこれまで通りに算定できなくなり、大幅減算となる薬局が出てくることも見込まれています。

かかりつけ薬剤師指導料の新設や調剤基本料の算定基準の変更により、薬局にとって「かかりつけ薬剤師」が重要な存在になってくることで、薬剤師の働き方にも変化が生じるかもしれません。かかりつけ制度は、患者さまにも、薬局にも、薬剤師にも影響のある制度と言えるでしょう。

かかりつけ薬剤師に必要なもの
これからの薬剤師が求められるもの
今回の改定で薬剤師に求めるものとして打ち出されたと言えるのが、医療人としての「知識」「技術」そして「患者さま本位の行動」という要素。専門的な知識をベースに、前向きに努力する気持ちを持ち、患者さまへのよりよい医療の提供のために行動することが今後は一層求められてくると考えられます。
薬局における対人業務は「評価対象」としてさらに重要視
患者さま本位の対人業務はこれまでもやってきた、という方もいるかもしれません。しかし今回の改定で意識するべきは、それが「評価対象」としてより重要視されるようになってきたこと。患者さま本位の業務についても、収益を得るための一定の基準を意識することも必要になってくると言えるでしょう。
本音を調査!かかりつけ薬剤師意識調査アンケート
アンケートによれば、薬剤師に必要な能力として、専門知識やコミュニケーションスキルなど、かかりつけ薬剤師の持つべき能力と合致するものを選ぶ方が多数を占めました。かかりつけ薬剤師として薬剤師に求められてきている能力は、現場で働く薬剤師からも自分たちにとって必要なものだと考えられているようです。
(2016/06/29〜2016/07/31実施:当社ご利用者様向け「かかりつけ薬剤師意識調査アンケート」より)
薬局と薬剤師にとっての「研修認定薬剤師」
かかりつけ薬剤師の要件として挙がったため、「研修認定薬剤師」が今後の薬局運営、またこれからの薬剤師にとっての重要なキーワードの一つとなり、研修認定薬剤師を取得することの重要性がより高まってくることが予想されています。

これまでも「かかりつけ薬剤師」として患者さまに向き合ってきた・・・そんな方も多いはず。 しかし、改めて「制度」として打ち出された今、これまでとは少し違った考え方が必要になる場面も。「かかりつけ薬剤師」に必要な「患者さま本位の姿勢」について、薬剤師一人ひとりが改めて考えていくことも求められています。

かかりつけ薬剤師を目指すには
約4人に1人が取得済み?研修認定薬剤師
「研修認定薬剤師」の新規・更新を合わせた取得者数は69,087名(平成29年3月末現在/※1)となり、全国の薬剤師数288,151名(平成26年12月31現在/※2)の約4人に1人が取得しています。今後も取得者数の増加が予想されているため、「今のうちに取る」ことが他の薬剤師との差別化に繋がります。
※1 公益財団法人日本薬剤師研修センター調べ
※2 厚生労働省調べ
そもそも研修認定薬剤師とは?
一定の期間、集合研修や自己研修により、定められた単位を取得することで、「自己研鑽により資質向上努力を継続している薬剤師」として、有効期限を設けた証明を受ける事ができる制度です。この資格がかかりつけ薬剤師指導料の算定要件であるため、薬局各社が認定の取得、保有者の獲得を推進することが予想されています。
最新教材で自分のペースでスキルアップ&単位申請!
研修認定薬剤師の取得に向けた対策としては会社の取得支援制度の利用や自己学習が挙げられますが、最初の一歩にオススメなのが、自分のパソコンやスマートフォンなどで学習でき、比較的時間に融通も利きやすいeラーニング教材を活用することです。当社でも親会社である日本調剤監修の元「JPLearningII」というオリジナルeラーニング教材をご提供しております。単位申請に活用でき、またスキルアップにも繋がる教材ですので、自己学習の一例としてご紹介させていただきます。

改定以降、注目度が上がっている研修認定薬剤師。薬局にとっての重要度の高さから、資格を取得する薬剤師の増加も予想されています。かかりつけ薬剤師を目指すための最初のステップとして、早めに研修認定薬剤師の取得に向けてスタートすることがオススメです。

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