キャリア&スキルアップ
2020.06.11

新人薬剤師の仕事の悩みとは?後悔しない職場選びのポイント

新人薬剤師の仕事の悩みとは?後悔しない職場選びのポイント

働き始めたばかりの新人薬剤師は、様々な壁にぶつかります。あなたも慣れない仕事内容や人間関係に多くの悩みを抱えているのではないでしょうか?

毎日働いていく中で不安や悩みを溜め込んでしまうと、気持ちが落ち込んで職場に行くのが嫌になってしまうこともあります。その結果、集中力が散漫となって判断を誤り、取り返しがつかなくなることも・・・。

そこで今回は、新人薬剤師が抱えがちな悩みとその解決方法、解決できずに転職を決意したときの"職場選びのポイント"についてお話します。仕事がうまくいかずに悩んでいる新人薬剤師の方は、ぜひ参考にしてください。

新人薬剤師の抱える仕事の悩みと解決方法

薬剤師のイメージ

薬剤師として働き始めた今、あなたは何か悩みを抱えていませんか?誰にも相談できず、解決方法に困っていないでしょうか。まずは、新人薬剤師が抱えがちな悩みと解決方法について見ていきましょう。

疑義照会・服薬指導への不安

初めて医師に対して疑義照会するときは、誰もが緊張してしまうもの。特に新人の頃は、「電話して怒られないだろうか」「何か質問されたらすぐ答えられるだろうか」「疑義内容が間違っていたらどうしよう」などの不安や心配がつきものです。

服薬指導のときには、どんなに薬の知識があっても最初は誰もが緊張します。「上手に説明できるか」「患者さまの質問に答えられるか」など、服薬指導に不安を持つことも多いでしょう。面と向かって話すので、心配そうな表情を見せるわけにもいきません。新人であれば、そうした不安を見透かされないかどうかにもハラハラするはずです。

疑義照会や服薬指導への不安は、経験を重ねていくことで克服できる場合が多いもの。しかし、慣れないうちは失敗の連続で苦手意識が強くなり、薬剤師の業務自体が嫌になってしまうケースもあります。なかでも服薬指導は、薬剤師の仕事の中でかなり難しく、自分の持つスキルが試される場でもあるのです。

患者さまや医療関係者とのコミュニケーションがうまくいかない

新人薬剤師が抱えやすい悩みのひとつに、コミュニケーションの問題があります。特に服薬指導は、薬の専門知識だけあれば務まる単純な仕事ではなく、コミュニケーションスキルを要する仕事です。思っていた以上に対話の難しさを感じ、患者さまからの情報をうまく聞き出せず「薬歴に書くことが何もない・・・」といった状況に陥ることもあるのではないでしょうか。

対話が必要な相手は、患者さまだけではありません。調剤薬局であれば近隣医療機関の医師や受付スタッフ、病院であれば看護師や臨床検査技師など医療関係者とのコミュニケーションを求められます。例えば、患者さまの情報共有を十分に行うためにも、誤解のない伝え方や正確に聞き取るスキルが必要です。また、新人の頃は社会人としてスタートしたばかりで、円滑なやりとりに慣れず、仕事に支障を来してしまう方も少なくありません。

先輩・上司との関係がうまくいかない

同じ職場の先輩、薬局長などの上司とウマが合わないケースもあります。たとえば、次のような人間関係の問題を抱えている場合が多いのではないでしょうか。

・上司が理不尽に怒る
・仕事を教えてもらえない
・先輩に冷たくされる
・陰口を言われる
・スタッフ間の輪に入れない

このようなモラルハラスメントともとれる態度は、立場が弱い新人薬剤師に対して向けられやすいことも確かです。

また、明らかに何かされているわけではなくても、職場の雰囲気が暗かったり、上司に不信感を抱いていたりすると、「職場に行きたくない・・・」と思うことがあるかもしれません。学生時代は好きな人とだけ付き合っていても何も問題はありませんでしたが、社会人ともなればそうはいきません。今までと違った環境に慣れるには、ある程度の時間がかかるものです。

相談できる人がいない

先輩や上司との距離感がつかめず、「誰に相談すればいいのかわからない」「話かけていいタイミングがわからない」という方も多いのではないでしょうか。職場に相談できる人がいないと、悩みを自分一人で抱え込んでしまうことになります。

その結果、自己判断により取り返しのつかない失敗をしてしまうかもしれません。特に教育体制が整っていない環境では、個々の薬剤師の判断に任せられることが多く、相談しづらい雰囲気ができあがっている場合もあるでしょう。

思っていた職場と違った

大きな期待を胸に働き始めた職場。しかし、実際に働いてみると想像との間に大きなギャップを感じ、後悔してしまうケースも多く見受けられます。例えば次のようなギャップを感じたことはありませんか?

・残業や休日出勤が予想以上に多かった
・職場の上司が頼りない
・人間関係、雰囲気が悪い
・仕事の量をこなすことが求められ、知識が深まらない
・若手ばかりで、経験豊富な薬剤師に相談できない

特にあまり社会経験のない頃は、給与や待遇だけで職場を選んでしまい、「こんなはずではなかった」と後悔することも・・・。本来であれば、就職活動や転職活動の段階で細やかな情報収集をしておく必要があるのです

ミスや経験不足によるトラブルの多発

新人の頃は、数千種類とある薬の製品名が覚えられなかったり、処方箋の読み方に慣れていなかったり、先輩のスピードについていけなかったり、機械の操作を覚えられなかったり。こうした経験不足による問題を抱えてしまいがちです。また、思い込みや勘違いによる小さなミスを重ねて、周囲や患者さまに迷惑をかけてしまうこともあることでしょう。

だれもが間違いを繰り返して仕事を覚えていくものですが、ミスが重なれば自信を失ってしまい、注意されることに対する不安感やストレスも増えていきます。

悩みを解決するためには?

薬剤師のイメージ

新人薬剤師が抱えがちな悩みは、どのように解決するのが良いのでしょうか。ここでは具体的な悩みの解決方法をご紹介します。

慣れるまでには経験が必要なことを理解する

「なぜ自分はミスばかりしてしまうのか」「なぜ患者さまと上手に話せないのか」と何をやってもうまくいかないとき、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、薬剤師は様々な経験を積んで初めて一人前になることができ、最初から完璧にできる人はいません。慣れるまでには時間と経験を要することを理解し、焦らずに日々努力していきましょう。できないことを恥じるのではなく、できることを増やしていこうとする姿勢が大切です。

信頼できる人に相談する

知識不足は勉強して習得するしかありませんが、たとえば人間関係の問題やミスの原因解決などは、周囲に相談することで糸口をつかめる場合もあります。信頼できる上司や先輩、同僚でも良いので、まずは勇気を出して相談してみることが大切です。相談相手が同じような経験をしていれば、具体的な解決法を示してくれる可能性もあります。

上司に相談する

特定の先輩や同僚との関係が悪化している場合や、コミュニケーション不足で仕事に支障を来している場合には、上司に相談してみるのも一つの方法です。管理職であれば、それぞれに面談を設定して意見を聞くなど、状況に応じた対処法を提示してくれるでしょう。

また、シフトの変更や職場の配置替えによって問題が解決できることもあります。まず身近にいる上司に相談したり、本部の人事部に相談したりするのも良い方法です。頼るべきところに頼り、解決していきましょう。

転職を視野に入れてみる

様々な解決法を試してみたけれど、今の職場に限界を感じている場合には転職を検討してみるのも一つの方法です。転職という手段に否定的な考えを持っている方もいるかもしれませんが、薬剤師業界において転職は珍しいことではありません。前向きな転職やステップアップとなる転職は、今後のキャリア形成においてプラスになる場合も多くあります

これでもう失敗しない!職場を選ぶときのポイント

薬剤師のイメージ

では、解決できない問題を抱えて転職に踏み切る場合、どんなことに気をつけたら失敗がないのでしょうか。「とにかくすぐに辞めたい!」という勢いだけで転職してしまうと、同じ過ちを繰り返してしまいます。そこで、この章では理想の職場を見つけるためのポイントをお伝えします。

自分のキャリアデザインを考える

まず、5年後の自分、10年後の自分を具体的に想像してみてください。どんな薬剤師になっていたいですか?「〇〇については誰にも負けない」「患者さまに指名されるほどの薬剤師になりたい」など、具体的な自分の理想像を思い描いてみましょう。

理想の薬剤師になるには、どんな職場でどのような経験を積めば良いのかを考えてみると、今自分がやるべき方向性が見えてくるはず。そのキャリアデザインに応じた職場を探すことが、夢への大きな一歩となります。

▼関連記事はコチラ>薬剤師のキャリアデザイン「やりたいことは、なくてもいい」<後町陽子インタビュー 第1回>

好条件に惑わされない

求人票を見て職場を選んでいくときには、つい「高収入」や「土日休み」などの好条件に目がいってしまいがち。でも、そこには意外な落とし穴があるかもしれません。たとえば、以下のようなギャップが想定されます。

・残業代が申請できず想定よりも給料が低い
・毎日のように残業があり定時に帰れない
・正社員が少ないため仕事のしわ寄せがくる
・人員不足で休みが取れない
・産休や育休の取得実績がない

こうした思わぬ落とし穴にハマらないように、十分な情報収集を行うことが大切です。特に求人票の見方にはポイントがあるので、事前に理解しておくようにしましょう

職場見学に行く

職場のホームページや求人票の情報をもとに仕事を探すだけでは、職場の雰囲気がつかみにくく、スタッフの人柄や年齢層、勤務形態までを十分に把握することはできません。

そこで、実地を見学することをおすすめします。「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、現場に赴いて得られる情報はとても大切です。目で見てみると職場に自分が入った後のイメージもしやすくなるので、事前の職場見学は必ずしておくようにしましょう。

▼関連記事はコチラ>薬剤師が職場見学をした方がいい理由
▼関連記事はコチラ>薬剤師の転職には店舗見学が必要?その理由と見るべきポイントを解説

薬剤師専門の転職コンサルタントを活用する

転職コンサルタントは、業界知識や個社に関する豊富な情報をもった転職のプロです。自己流の転職活動や友人からの紹介という方法もありますが、転職コンサルタントを利用した方が的確なアドバイスを受けられるので、失敗は少なくなるでしょう。

転職の成否をわけるのは、何よりも「情報力」。転職コンサルタントを利用すると、幅広い選択肢のなかから選ぶことができるうえ、自分では確認しにくい情報も得られるので、希望にあった職場を見つけやすくなります。

また、条件交渉や質問なども間に入ってくれるので、自分の希望する職場と実際に働く職場との間でギャップを感じにくいというメリットもあります。コンサルタントへの相談は無料なので、気軽に相談してみると良いでしょう。

▼関連記事はコチラ>薬剤師が転職コンサルタントを利用するメリットとその選び方
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悩んだら、一人で抱え込まずに誰かを頼ろう

今回は、新人薬剤師が抱えがちな悩みと解決法についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。新人薬剤師にとっては何もかもが新しく慣れないことが多いかもしれません。さらに、命に関わる医療現場という厳しい環境では、思っていた以上に苦労が待ち受けていることもあります。多くの場合は経験を積み重ねて少しずつクリアできるものですが、乗り越えられないケースがあるのも事実。

どうしても自分で解決策が見出せないときは、様々なケースに対応してきた転職コンサルタントを頼ってみてください。転職コンサルタントなら、転職を決めていなくても、じっくりと相談にのってもらうことができます。

社会経験が少ない新人薬剤師だからこそ、一人で抱え込むのではなく、周囲の人にうまく頼ってみましょう。きっと、今の状況を打破できる最善の方法が見つけられるはずです。

記事掲載日: 2020/06/11

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