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2019.05.10

薬剤師飽和の時代に取得すべき資格とは?【難易度別の資格6選】をご紹介

薬剤師飽和の時代に取得すべき資格とは?【難易度別の資格6選】をご紹介

薬剤師の資格を取得すれば薬事にかかわるほとんどの仕事をすることが認められていますが、来たる薬剤師過剰時代においては、薬剤師とは別の資格も取得する必要があると考えられています。

この記事では、「これからの薬剤師がプラスαの資格を持っておいたほうがよい理由」や、「薬剤師におすすめの資格」についてご紹介していきます。

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薬剤師はより専門性を求められる時代に

薬を確認し合う薬剤師のイメージ

これまで薬剤師の仕事は外来調剤が主であり、医師の処方内容の確認や服薬指導、薬歴管理を行うことが業務の中心でした。

しかし、人口の4割近くを65歳以上が占める超高齢化社会の到来を目の前にして、社会保障制度および財政を維持していくために、医療や介護などの福祉サービスのあり方は変わろうとしています。

薬局における業務形態も、健康サポート機能や地域包括ケアシステムにおける在宅医療、他職種連携などが期待されているのです。

さらに、2016年の診療報酬改定では、「かかりつけ薬剤師指導料」および「かかりつけ薬剤師包括管理料」の算定要件として、「認定薬剤師」の資格を有していることが求められるようになりました。

他の医療関係者はもとより、国民から信頼される医療・保健衛生の担い手として、これまで以上に専門的な資格やスキルを持った薬剤師が必要とされています。

資格を得ることで、他の薬剤師との差別化につながる

他の薬剤師と差別化ができている薬剤師のイメージ

薬剤師の人数が増加傾向にあることも、押さえておかなくてはなりません。

2003年以降の新設薬学部の増加によって薬学部の定員が大幅に増え、2016年には、届け出をした薬剤師の人数が調査開始以来はじめて30万人を超え話題となりました。

今後も、毎年10,000人を超える薬剤師が現場に出てくることや、定年の見直しなど雇用期間の延長によって、薬剤師の人数は増加し続けることが予想されています。

また、2004年に薬学部が6年生課程へと変更されたことにも注目しましょう。

この法改正により、これまでの基礎薬学を中心とした教育内容に加え、医療薬学がカリキュラムに含まれるようになりました。

これらの背景から、高度な知識や技術を持った薬剤師は今後もさらに増えていきます。このような中で自分の強みを見つけ、他の薬剤師と差別化を図るためにも、資格の取得は積極的に行うべきなのです。

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専門性を磨く資格6選!取得条件や難易度も紹介

本を読む薬剤師のイメージ

※各資格の取得方法は掲載日時点の情報です。

①認定薬剤師(難易度★☆☆)

認定薬剤師は、薬剤師としての生涯研鑽を認定する資格です。取得条件は比較的容易で、費用もそれほど高くありません。

「かかりつけ薬剤師指導料」および「かかりつけ薬剤師包括管理料」の算定要件でもあり、薬局の経営にもかかわる資格であるため、最優先で取得するようにしましょう。

研修会や学会などで所定の単位(新規申請40単位、更新申請30単位)を取得することで申請ができます。試験や講習などはありません。研修会や学会に参加することが難しい場合でも、インターネットを利用したe-ラーニングなども用意されているので、取得難易度は高くないといえます。

②サプリメントアドバイサー(難易度★☆☆)

サプリメントアドバイザーは、保健機能食品やサプリメントを一般消費者に対して啓発することを目的とした資格です。

予防医学やセルフメディケーションが普及する中で、専門的な見地から個人の栄養状態に合わせたアドバイスを行い、健康的な生活をサポートします

資格を取得するためには、NRサプリメントアドバイザーの場合は、日本臨床栄養協会の会員となり、通信教育による受講や日本臨床栄養教会学術大会への参加をするなどして研修単位を取得した上で、認定試験に合格する必要があります。

③日本糖尿病療養指導士(難易度★★☆)

糖尿病療養指導士とは、糖尿病治療を行っている患者さま一人ひとりの体質や罹病期間、合併症などのさまざまな要因を考慮した上で、個々に適したケアを提供することのできる有資格者のことです。

栄養指導や糖尿病教室などを行うこともあり、薬剤師だけでなく、看護師や理学療法士といった医療関係者も取得することが可能です。

資格を取得するためには、所定の条件を満たした医療施設において、過去10年以内に2年以上継続して糖尿病患者の療養指導業務に従事しており、かつこの間に通算1,000時間以上糖尿病患者の療養指導を行っている必要があります。

加えて、講習会の受講や糖尿病療養指導の自験例10例を有した上で、認定試験に合格しなくてはなりません。勤務している施設によっては、資格要件を満たすことが困難ですが、試験自体の難易度はそれほど高くありません。

④ケアマネージャー(難易度★★☆)

ケアマネージャーは、介護保険制度に基づいてケアマネジメントを行うための資格で、正式名称は「介護支援専門員」です。

要介護者等からの相談に応じ、適切なサービスを利用できるようにケアプランを作成します。要介護認定業務や給付管理業務、要介護者本人とその家族からの相談業務も重要な役割です。

資格を取得するためには、年1回実施される試験に合格しなくてはなりません。介護福祉系資格の中では難関資格の一つとされており、合格率は20%程度で推移しています。

以前は薬剤師の資格があれば免除となる科目がありましたが、2015年以降はこの科目免除は廃止されています。

⑤メディカルアロマセラピスト(難易度★★★)

メディカルアロマセラピストとは、病院や福祉施設などの医療関係の現場やサロンなどにおいて、アロマを使用した処置を行う有資格者のことです。

一般的な医療行為では取り除くことのできない、患者さまの苦痛やストレスなどを軽減させることが期待されています。

資格を取得するためには、日本アロマセラピー統合医学協会が指定するスクールにおいて、6カ月程度の授業を受ける必要があります。スクールに通わなくてはならないため、本業との両立が難しいことや、授業料として20~40万円程度が必要であることから、取得における難易度は高いといえます。

⑥薬物療法専門薬剤師(難易度★★★)

薬物療法専門薬剤師は、幅広い領域の薬物療法における高い水準の知識、技術および臨床能力を持った薬剤師の養成を目的とした資格です。

他の医療従事者と協働して薬物療法を実践することにより、患者さまに最大限の利益をもたらすことが期待されています。

資格を取得するためには、5年以上継続して日本医療薬学会の会員であることや、薬物療法に関する5年以上の研修歴を有すること、薬物療法の講習会を5年間で50単位以上履修していることに加えて、症例報告や学会発表、学術論文などが必要です。

試験に合格する必要もあるため、難易度はきわめて高いといえます。

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資格を取得して、今後も求められる薬剤師を目指そう

患者に薬を渡す薬剤師のイメージ

薬剤師が資格を取得するべき理由や、おすすめの資格について解説していきました。医療業界が変わろうとしている中で、薬剤師にはさらなる専門的スキルが求められるようになりつつあります。

また資格取得により、ダブルライセンスで薬剤師飽和の時代を乗り切るという選択も可能になります。転職においても、資格を複数持っていることにより、自己研鑽をアピールすることができるでしょう。

この記事を参考にして、資格の取得を検討してみてください。

記事掲載日: 2019/05/10

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