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2019.07.01

「化粧品メーカー」で活躍する薬剤師って?仕事内容や年収を徹底解説【薬剤師のお仕事ガイド】

「化粧品メーカー」で活躍する薬剤師って?仕事内容や年収を徹底解説【薬剤師のお仕事ガイド】

化粧品メーカーは、薬剤師が専門性を発揮して活躍できる職場のひとつです。化粧品となれば興味を惹かれる方も多いのではないでしょうか。しかし、調剤薬局などに比べると求人数が少なく、「どんな仕事をしているの?」と疑問に思う方もいらっしゃるはず。

そこで、この記事では、【化粧品メーカーにおける薬剤師の業務内容/年収や福利厚生/メリット&注意点】について詳しく紹介していきます。化粧品メーカーで働いてみたいと検討中の薬剤師の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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化粧品メーカーで働く薬剤師の仕事は?

業務内容

化粧メーカーにおける仕事は多岐にわたります。学生時代の研究内容に関する業務に携わるなど、社員の方々はそれぞれの得意分野を活かして活躍されていらっしゃいます。

中でも薬剤師は、「開発部門」「薬機法関連部門」に配属されるのが一般的です。さらに、入社後は経験や能力次第で、他の部門に異動して幅広く活躍することもできるでしょう。

具体的に、化粧品メーカーの業務内容は下記となります。

1.研究開発

化粧品の新規有効成分を研究したり高機能な新素材を開発したりします。その後、処方開発・臨床試験・製品検査を行い、化粧品の開発に向けて取り組んでいきます。

化粧品は、効果が期待できる上に、安全性を維持しなければなりません。開発には薬事法などの専門知識が必要となっています。

2.管理部門

自社製品が薬事法の基準に沿っているか確認する品質管理新しい製品の薬事申請など、様々な業務を行います。他にも、医薬品等の安全管理(GVP)業務、広告表現の薬事チェック、顧客の問い合わせ対応などを任されることがあるでしょう。

いずれも薬事的な観点が必要であるため、薬剤師の活躍が期待されています。

最近は、「低刺激性」「高機能性」「敏感肌向け」などの化粧品開発に向けて、皮膚科医と共同開発する場合も増えているそうです。そうしたプロジェクトでは、薬機法に詳しいだけでなく、医薬品成分や生薬成分などにも詳しい薬剤師が活躍できるでしょう。

このように、職能を活かせる機会が増えていますし、他にも宣伝や販売・流通など様々な業務が存在します。薬剤師だからと言って業務が限定されることはなく、能力とやる気次第で様々なチャレンジができる職場と言えるでしょう。

年収や福利厚生など気になる待遇面は?

福利厚生

化粧品メーカーで働く薬剤師の年収は、調剤薬局・ドラッグストア・病院などで働く薬剤師に比べると高めの水準となります。

調剤薬局などは【年収350万円~600万円】が水準ですが、化粧品メーカーであれば【年収350万円~700万円】が水準となっているのです。さらに、管理職以上になれば、より高い年収を手にすることもできるでしょう。

特に開発職の場合は、専門性が必要とされる仕事となるため、支給される給与は高くなる傾向があります。逆に言えば、薬事管理の仕事などは、調剤薬局などで働く薬剤師と大きく変わらない場合も多いです。

加えて、ライフイベントに合わせた働き方に理解がある職場も多くあります。化粧品メーカーは女性社員が多いので、結婚や子育てに協力的だったり制度が整っていたりすることが多いでしょう。働きやすさを考えると、化粧品メーカーはとても好条件な職場と言えます。

また、サービス業ではないため、長期休暇もカレンダー通りに取りやすい職場です。勤務時間は、9時-18時だったりフレックス制度を導入していたりする化粧品メーカーも多いです。仕事次第では、終業後にプライベートを充実させることもできるでしょう。

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<要チェック>メリット&やりがい

メリット

化粧品メーカーは大企業や有名企業も多く、憧れる方も多いと思います。しかし、実際にはどんなメリットがあるのかよく知らない人も多いのではないでしょうか?

この項目では、【化粧品メーカーで働くメリット&やりがい】について見ていきましょう。

■仕事におけるメリット&やりがい

・薬事的観点を活かし重要な役目を担える

・新製品の開発に携われるやりがいがある

・開発した化粧品が多くの方に利用される

■待遇におけるメリット&やりがい

・大企業や有名企業が多く平均年収が高い

・結婚や子育てに協力的で働きやすい環境

・コスメやメイクなど流行に詳しくなれる

また、多くの薬剤師が働く薬局や病院の場合、華美な服装や濃いメイクは基本的にNGです。しかし、化粧品メーカーの場合は、マナーの範囲内で服装やメイクを楽しめますし、さらに薬剤師では難しいネイルをしても問題ないこともあります。日頃からおしゃれを楽しみたい女性にとっては、非常に魅力的ではないでしょうか?

ちなみに、化粧品メーカーにおいて男性は少数では?と思う方もいるかもしれませんが、実際は研究開発部門や管理部門にて多くの男性が活躍しています。男女関係なく働きやすく、長く安定的して働けることも人気が高い理由です。

<要チェック>デメリット&注意点

注意点

化粧品メーカーは魅力的な職場であることが分かりました。転職・就職を前向きに検討される方もいらっしゃるでしょう。しかし、ミスマッチのない転職・就職にするには、あらかじめ注意点を知っておくことが大切です。

この項目では、【化粧品メーカーで働くデメリット&注意点】を確認しておきましょう。

■デメリット&注意点

・求人数が少ない上に、募集が限られる狭き門である

・調剤や服薬指導などの経験を活かせない&磨くことができない

・薬学や医学の知識が深まらず、臨床の現場に復帰する際は苦労する

化粧品自体は化学や工業の知識が必要であり、化学系出身者が採用されやすい傾向があります。しかし最近では、皮膚科医と共同開発に取り組む機会も増えており、薬機法に詳しい薬学出身者を求める企業も少なくありません。

また、臨床的な知識を深めることは難しいかもしれませんが、皮膚科学など化学領域のスペシャリストになることはできるでしょう。化学系・工業系の出身者と比べても、薬学や医学的な知識を持ち、専門性を発揮できるのは薬学出身者だからこそです。

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調剤薬局やドラッグストアとは違ったやりがいを探しに

薬剤師が働く場所は、調剤薬局・ドラッグストア・病院などだけではありません。化粧品メーカーも選択肢のひとつになります。狭き門ではありますが、幅広い業務内容で専門性を活かせる機会が多いこと、さらに年収や福利厚生など待遇面が良いことから、総合的に見ても魅力的な職場であると言えるでしょう。

転職や就職を目指すのであれば、少ないチャンスを逃さないためにも小まめに求人を見るなど情報収集が欠かせません。ぜひ、チャンスを逃さずに、化粧品メーカーへの転職や就職に積極的にチャレンジしてみましょう。

記事掲載日: 2019/07/01

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