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2019.06.11

「コールセンター」で働く薬剤師って?幅広い経験ができる・自分の時間を取れるなどの魅力をご紹介【薬剤師のお仕事ガイド】

「コールセンター」で働く薬剤師って?幅広い経験ができる・自分の時間を取れるなどの魅力をご紹介【薬剤師のお仕事ガイド】

薬局や病院など様々な職場で働く薬剤師ですが、「コールセンター」で活躍する薬剤師もいることをご存知でしょうか?

製薬会社、医療機器メーカー、医薬品卸などにあるコールセンター。そこで働く薬剤師は、医薬品に関する問い合わせに対し適切な情報提供を行います。専門家などからの問い合わせ対応だけでなく、医薬品情報の管理や収集を行う業務を任されることもあるでしょう。

最新の医薬品情報を発信する役割であるため、レベルの高い知識が求められています。では、どのような経験やスキルが必要なのでしょうか?この記事では、【コールセンターで働く薬剤師の業務内容やメリットなど】について解説していきます。次のキャリアを考えるときに参考にしてくださいね。

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コールセンターで働く薬剤師の仕事とは?

お客様対応中のイメージ

製薬会社、医療機器メーカー、医薬品卸などのコールセンターで働くには二つの方法があります。一つは、コールセンターを持つ企業に入社し勤務する方法。もう一つは、コールセンター業務を受託している企業に入社し勤務する方法です。直接雇用か間接雇用かの違いであり、いずれの方法も業務内容に大きな違いはありません。

ここでは、代表的な業務内容を見ていきます。

カスタマーサポート

コールセンターで働く薬剤師の主な業務は、「カスタマーサポート」です。

薬局や病院では、様々な医薬品を取り扱っています。その種類は膨大で、医療系の専門職であっても、すべてを把握しておくことは決して容易ではありません。しかし、適した処方や服薬指導を行うには、症例報告や副作用情報、臨床試験データなどの詳しい情報が必要となる場面があるのです。

そうした時のために、製薬会社は電話や各種電子媒体を用いた相談窓口を用意しています。そこがコールセンターであり、そこで働く薬剤師は自社製造の医薬品等に関する問い合わせに対応することが仕事です。また、患者さまから医薬品に関する感想・要望・意見をいただくこともあります。

DI業務

コールセンターで働く薬剤師のもう一つの業務は、「DI業務」です。

DIは「Drag Information」の略で、医薬品情報の管理・収集・提供を意味しています。製薬会社は、膨大な量の医薬品情報を適切に管理し、いつでも取り出せるように用意しなければなりません。また、最新の論文や学術情報、競合品のデータなど、自社製品以外の情報収集も大切な仕事です。

さらに、企業の学術業務担当としての活躍も期待されています。たとえば、社内のスタッフと連携して情報提供を行ったり新卒研修や継続教育などの社内教育を任されたりすることもあるでしょう。問い合わせに対応するだけでなく、身につけた知識を広く活かすことが求められているのです。

[メリット]幅広い経験や規則正しい働き方が魅力

定時退社のイメージ

コールセンターで働くことは様々なメリットがあります。順に見ていきましょう。

【メリット1】レベルの高い知識が身につく

医師や薬剤師などから、レベルの高い問い合わせを受けることは少なくありません。そうした問い合わせに対し適切な情報を提供できるように取り組めば、自分自身に高度な知識が身につくでしょう。

研修や勉強会なども充実しており、経験が不十分な方や未経験者の方であっても問題なく活躍できるようになります。

【メリット2】様々な業務を経験できる

コールセンターでは調剤業務や服薬指導は行いません。一方で、カスタマーサポートやDI業務など様々な仕事を任せてもらえます。薬剤師特有の業務以外を経験すれば、多岐にわたりスキルアップやキャリアアップが図れるでしょう。

【メリット3】ワークライフバランスを保てる

相談窓口は受付時間が決まっているため、残業は少なめです。また、基本的には土日休みでカレンダー通りの休日ですし、休日出勤や24時間対応を求められることもありません。プライベートの予定を組みやすくワークライフバランスが保てるでしょう。

【メリット4】負担の少ないデスクワーク中心

調剤や接客など立ち仕事の多い調剤薬局やドラッグストアとは異なり、コールセンターはデスクワーク中心です。電話対応やDI業務などは負担が小さく、育児や介護などで体力的余裕のない方や身体の不自由な方から人気ある職場です。

【メリット5】福利厚生が充実している職場も

製薬会社、医療機器メーカー、医薬品卸などは、規模が大きく福利厚生などの待遇に恵まれている可能性が高いです。産休・育休や時短勤務などに力を入れている企業も多く、小さな子どもを持つ薬剤師におすすめの職場と言えるでしょう。

[注意点]臨床経験を積めないなどの特徴も理解する

デスクワークのイメージ

様々なメリットがあるコールセンターですが、注意点もいくつかあります。転職を検討しているのであれば、ミスマッチのないように確認することをおすすめします。

【注意点1】そもそも、求人数が少ない

製薬会社数、医療機器メーカー、医薬品卸などは、薬局や病院に比べて少なくいですし、会社ごとの定員も限られています。そのため、薬局や病院などに比べて、採用枠に対する競争率は高くなりがちです。また、欠員補充の募集が多いため、求人の出るタイミングも不定期となっています。

コールセンターで働きたいと考えている方は、転職サイトや人材紹介会社を活用することをおすすめします。求人が出た際に、すぐに応募できる体制を整えておくと良いでしょう。

【注意点2】臨床経験を積むことができない

コールセンターでは、医薬品に関する高度な専門知識を身につけることができますが、調剤業務や服薬指導などを通して臨床経験を積むことはできません

臨床の現場を離れることで、調剤業務や服薬指導などの経験が不足し、キャリアに影響が出てしまうことも考えられます。いつか臨床現場に戻りたいと考えているのなら、副業が可能かどうか確認した上で、ダブルワークや派遣薬剤師として薬局や病院などで働くことがおすすめです。

【注意点3】任される業務の幅が広いことも

コールセンターで働く薬剤師は、カスタマーサポートやDI業務を担当することが一般的ですが、企業によっては他にも様々な仕事を任されることがあります。

たとえば、社内外の関連部署とのやり取り。ほかにも、書類作成、データ処理、翻訳作業など仕事の幅は広いのが特徴です。様々な業務を経験したい方にはメリットですが、一つの業務に専念してスキルアップしたい方にとってはデメリットです。ミスマッチのない転職を実現するためにも、しっかりと業務内容を押さえておくと良いでしょう。

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薬剤師は様々な場所で活躍できる

自由な薬剤師のイメージ

この記事では、【コールセンターで働く薬剤師の業務内容やメリットなど】について解説しました。

求人が少なく、あまり知られていませんが、コールセンターは待遇に優れる職場も多く、ワークライフバランスを保ちたい方におすすめです。もちろん、会社によって仕事内容や福利厚生などが異なるため、コールセンターでの勤務を検討している方は、転職サイトや人材紹介会社を活用するようにしましょう。

年収などはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

▼コールセンターで働く薬剤師の気になる年収とは?

記事掲載日: 2019/06/11

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