転職ノウハウ
  • 公開日:2026.09.28

【事例あり】薬剤師がワークライフバランスを整える方法とは?職場選びのポイント

【事例あり】薬剤師がワークライフバランスを整える方法とは?職場選びのポイント

「帰宅時間が遅くなり、プライベートの時間が取れない......」

「業務量が多くて体力的にも限界......」

というように、日々の業務負担にお悩みの方も多いのではないでしょうか。しかし、日頃の業務をこなすのに精一杯だと、環境を変えるための第一歩をなかなか踏み出せないということもあるでしょう。

本記事では、薬剤師がワークライフバランスを整えるための具体的な方法や、ワークライフバランスを整えやすい職場の特徴などを詳しく解説します。

ファルマスタッフが独自に取得したアンケートデータや、転職してワークライフバランスを整えることができた事例も紹介しているので、「自分に合った働き方を見つけたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。

1.やっぱり薬剤師は忙しい?薬剤師の残業時間の実態

ワークライフバランスを考えるうえで、気になることの一つが残業時間ではないでしょうか。まず、この章では厚生労働省の統計データや当社独自のアンケートデータをもとに、薬剤師の残業時間の実態について見ていきます。

統計データから見る薬剤師の平均的な残業時間

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師全体の月間平均残業時間は約10時間です。

また当社が独自に行ったアンケート調査では、一般職(勤務薬剤師)・管理職(管理薬剤師)ともに残業時間は「5時間未満」と回答した方がもっとも多く、どちらも30%を超えています。

「残業は発生していない」という回答も一般薬剤師で6.8%、管理薬剤師では4.3%あります。

役職別の薬剤師の残業時間(月間平均)データ

※ 自社調べ:「薬剤師の『働き方』実態調査」
調査期間:2026/2/19~2026/3/8実施
調査対象:当社転職相談サービス利用者 599名

「あれ、他の薬剤師って意外と残業していないんだな......?」と感じた方も多いかもしれません。

実際に20~30時間以上の残業に悩んでいる場合、後ほど紹介する方法で残業時間を減らすことができる可能性があると言えるでしょう。

20~30代の薬剤師の30%以上が業務量・業務負担に悩んでいる

一方で、「残業自体はしていないけれど、業務に大きな負担を感じている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当社が実施した仕事に関する悩みや不安を調査したアンケート結果では、20~30代の薬剤師の30%以上が「業務量が多い・業務負担が大きい」と回答しました。

20~30代の薬剤師の仕事に対する悩みや不安に関するデータ

※ 自社調べ:「事例からヒントを得る!薬剤師の仕事の悩みと解決策」
調査期間:2024/12/26~2025/1/8
調査対象:当社転職相談サービス利用者 300名

給与に関する悩みや不満の次に、業務量・業務負担に困っている方が多いことが分かります。

実際に当社に寄せられる相談のなかでも、「調剤業務と在宅業務のマルチタスクが辛い」「在宅業務で突然残業が発生し、予定が立てづらい」「人手不足で1人あたりの担当業務が多く忙しい」など、数字上の残業時間以上に負荷を感じている声は少なくありません。

2.薬剤師がワークライフバランスを整える方法とは?

それでは、実際にワークライフバランスを整えるにはどうすればよいのでしょうか。この章では、薬剤師がワークライフバランスを整える3つの方法を解説します。

①上司に相談する

まずは、現在の職場で直属の上司に相談してみましょう。自分が感じている業務量や業務負荷の重さを、上司が把握できていない可能性もあるのではないでしょうか。具体的にどのような点に困っているかを伝えることで、業務分担やサポート体制が見直されるきっかけになるかもしれません。

②異動希望を出す

複数の店舗を展開している調剤薬局やドラッグストアにお勤めの場合は、異動希望を出すことも一つの手段です。同じ会社であっても、店舗によって営業時間や人員体制、一人あたりの処方箋枚数は異なる可能性があります。

また、「今より自宅に近い店舗」へ異動希望を出して、通勤時間の負担を減らすという選択肢も検討してみるとよいかもしれません。

③転職する

そもそも上司へ相談しづらい状況だったり、上司へ相談しても業務負担が変わらなかったり、希望通りに異動できなかったり......。現在の職場でできる努力をしても現状が改善しない場合は、転職を視野に入れることもおすすめです。

そうは言っても、「転職はハードルが高い」と感じている方も多いかもしれません。そこで、次に薬剤師の転職に関するアンケート結果を紹介します。

当社の実施した調査結果では、回答者の約70%が転職を経験していることが分かりました。

薬剤師の転職経験に関するデータ

※ 自社調べ:「事例からヒントを得る!薬剤師の仕事の悩みと解決策」
調査期間:2024/12/26~2025/1/8
調査対象:当社転職相談サービス利用者 300名

また、回答者の約45%が入社から5年未満ではじめての転職を経験しています。

薬剤師の初めての転職時期に関するデータ

※ 自社調べ:「事例からヒントを得る!薬剤師の仕事の悩みと解決策」
調査期間:2024/12/26~2025/1/8
調査対象:当社転職相談サービス利用者 300名

詳しく見てみると、「入社1~3年未満」ではじめての転職をした方は27.3%に上ります。

「入社して年数が経っていないのに転職してよいのかな?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、残業時間の長さや業務負担に悩んでいるのなら、無理をして続けるだけでなく、転職を視野に入れて情報収集をしてみるのもよいかもしれません。

3.ワークライフバランスを整えやすい職場の特徴

この章では、ワークライフバランスを整えやすい職場の特徴を解説します。ワークライフバランスを整えるために転職する場合にチェックしておきたい7つの項目を、転職支援のプロの目線でまとめました。求人票を確認したり、職場見学をしたりする際にぜひ参考にしてください。

  • 従業員数
  • 残業時間
  • 業態・店舗の特徴
  • 店舗の営業時間
  • 休暇制度・実際の取りやすさ
  • 通勤時間
  • 異動範囲・応援体制

①従業員数

気になる求人があった場合、従業員数はチェックしておくようにしましょう。想定される業務量に対して従業員数が少ないと、欠員が出た場合のカバー体制が十分でなかったり、一人体制になる時間帯が発生したりして、業務負荷が上がってしまう可能性があるからです。

多くの場合、勤務している薬剤師の人数は求人票から確認することができます。

②残業時間

職場の平均的な残業時間も確認することをおすすめします。実際の業務量や業務負担を残業時間だけで判断することは難しいですが、自分にとって残業時間が明らかに多いと感じる職場は避けるようにしましょう。

求人によって残業時間の記載方法は異なるので、判断に迷う場合は直接採用担当者へ確認した方がよいケースもあるでしょう。

③業種・店舗の特徴

ワークライフバランスを整えるために転職を検討する場合は、業種にも注目してみてください。たとえばドラッグストアは土日祝のシフトがある店舗が比較的多い一方、調剤薬局では日曜・祝日が休みの店舗があるなど、それぞれに特徴があります。

しかし同じ業種であっても、在宅業務の対応有無や、対応する処方科目の違いなどで負担感は大きく異なるでしょう。業種を確認するとともに、店舗単位での特徴もチェックしておくことが重要です。

④店舗の営業時間

気になる求人を見つけた際は、営業時間も確認しておきましょう。遅い時間まで営業している店舗の場合、帰宅時間が遅くなりプライベートの予定が立てづらくなる可能性もあります。

実際に転職した場合の働き方がどうなるかを想像するために、どのようなシフトが組まれるのかを確認できるとよいでしょう。

⑤休暇制度・実際の取りやすさ

年間の休日数を確認するとともに、どのような休暇制度が整備されているのか、実際に休みが取りやすい環境なのかどうかもチェックしましょう。長期休暇が取りやすい職場や、育児休暇などの制度を使いやすい職場の場合は、求人に記載されていることもあります。

ワークライフバランスを整えるうえで、休みの取りやすさは重要です。求人票の情報だけで判断できない場合は、実際に店舗へ確認してみるとよいでしょう。

⑥通勤時間

ワークライフバランスを整えるうえで、重要なポイントの一つが通勤時間です。ドアトゥドアでどれくらいの時間なら許容できるのか、自分にとって望ましい通勤時間を明確にしておきましょう。

また、単純な時間だけでなく、公共交通機関の乗り換え回数や、マイカー通勤の可否など、自宅からのアクセスの利便性にも注目してみてください。

⑦異動範囲・応援体制

チェーン展開しているドラッグストアや調剤薬局などへの転職を検討する場合は、異動の有無や異動範囲、店舗間の応援体制を確認することも重要です。

異動や応援の対象エリアが広い店舗の場合、転職直後は通勤しやすい環境でも、異動や応援などで自宅から遠い店舗へ出勤しなければならないケースもあるかもしれません。

しかしチェーン展開をしている企業でも、異動エリアを限定している大手や、地域密着型であれば店舗間の異動・応援範囲も比較的狭く、通勤しやすい可能性があります。求人票や企業の公式サイトを確認したり、直接問い合わせをしたりして、確認することがおすすめです。

4.【事例紹介】転職でワークライフバランスを整えられたケース

続いてこの章では、転職でワークライフバランスを整えることができた実例を3つ紹介します。転職前後で働き方や年収がどのように変化したかをまとめているので、ぜひチェックしてください。

①業種を変更し、業務負荷を改善できた転職事例

最初に紹介する転職事例は、ドラッグストアから調剤薬局へ転職し、業務負荷を改善できたWさん(30歳女性)のケースです。

転職で業務負荷を改善できた事例

ドラッグストアで勤務経験を積んでいたWさんですが、人手不足による業務の負担感や休暇の取りづらさ、帰宅時間が遅くなる働き方に悩みを抱え、転職を決意されました。

結果として、前職よりも自宅から近く、閉店時間も早い調剤薬局へ転職が決定。年収は下がってしまいましたが、前職のドラッグストア時代と比較すると、課題に感じていた業務負担の大きさが改善され、「自分の納得できる働き方」が叶う職場に転職できました。

②休暇が取得しやすい職場へ転職し、年収アップも叶えられた事例

続いての転職事例は、「休みが取りづらい」という悩みを抱えていたKさん(38歳女性)のケースです。人手不足で休暇が取得しづらいうえ、日々の業務負担も大きく、余暇に趣味の予定を立てられず、ストレスを感じている状況を改善したいと転職を決意されました。

転職で休暇を取りやすくなった事例

Kさんのケースでは業種は変わらず、調剤薬局間での転職となりました。職場選びの決め手となったのは、Kさんが重視していた「休暇に融通が利く」環境であったこと。転職コンサルタントに「趣味の活動に理解がある職場の雰囲気」と伝えられたのも決断の後押しとなったようです。

また、前職での経験が評価され年収アップも叶いました。ワークライフバランスを整えながら、収入も上げることができた転職事例の一つです。

③残業時間を短縮し、年収も家族との時間も増やせた転職事例

最後に紹介する転職事例は、病院薬剤師として勤務していたSさん(40歳男性)の転職事例です。長時間残業やサービス残業が常態化してしまっており、年収が上がる見込みもないという状況に悩みを抱えていましたが、住宅購入を機に転職を決意。

転職で残業時間を短縮できた事例

Sさんは、前職の病院が自宅から遠いことも悩みの一つでした。そこで、自宅から通勤しやすく、残業時間も短縮できる調剤薬局への転職を決めました。これまでの勤務経験が評価され、年収も約500万円から約614万円へアップ。働き方が改善され、家族との時間も作りやすくなりました。

※ 当社に寄せられた声より一部抜粋して掲載しています。
上記転職事例はプライバシー保護のため、個人が特定されないよう内容を一部変更しています。
個人の感想・事例であり、すべての方の成果を保証するものではありません。

5.転職で失敗しないためには?自分に合った職場を選ぶポイント

実際の転職事例をみて、「自分もワークライフバランスを整えるために転職を検討しようかな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。転職はワークライフバランスを整えるために有効な手段の一つですが、自分に合った職場を選ぶためには、気を付けた方がよいポイントもあります。

ここでは、転職支援のプロの目線で自分に合った職場を選ぶための3つのポイントを解説します。

  • 働き方・年収・キャリアプランなどを踏まえて総合的に判断する
  • 複数の求人を比較・検討する
  • 迷ったときは転職コンサルタントを活用する

①働き方・年収・キャリアプランなどを踏まえて総合的に判断する

「今より早く帰れる店舗に転職したい」「休暇が取りやすい職場に移りたい」「今より業務負担が軽い環境で働きたい」など、ワークライフバランスを整えたいと思っている方はさまざまな希望条件をお持ちでしょう。

しかし実際に転職をする際は、これらの希望とあわせて、年収や今後のキャリアプランなども踏まえて総合的に判断することが必要です。

たとえば現職より業務量が少なかったり、休日が取りやすい職場の場合、年収が下がってしまう可能性もあります。また、条件的には希望通りでも、人間関係が複雑で働きにくいといったケースもあるかもしれません。

ワークライフバランスを整えるために優先したい条件を意識しつつも、総合的に求人をチェックしましょう。

②複数の求人を比較・検討する

転職を検討する際は、なるべく多くの求人を比較・検討することも重要です。

求人票に書かれている条件が自分の希望に叶っていたとしても、実際に面接や職場見学に行ってみたら、「想像よりも業務負担が大きそうだった」「職場の雰囲気が自分と合わなそうだった」など、イメージと違う可能性もあります。

その逆に、「すべてが希望条件通りの求人ではなかったものの、総合的に今よりもワークライフバランスを整えやすい職場」もあるかもしれません。

そのため、転職活動をする場合は、複数の求人を丁寧に比較・検討する必要があると言えるでしょう。

③迷ったときは転職コンサルタントを活用する

そうは言っても、日々仕事に追われる生活のなかで、転職に関する情報収集をする時間が取れないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、「なんとなく今の職場が辛いとは思っているけれど、自分に合う働き方が分からない......」といったお悩みがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

ワークライフバランスを整えるためにどのような職場を選べばよいのか、あるいはそもそも今の職場をやめて転職するべきかなど、迷ったときは転職コンサルタントに相談するのも一つの手段です。

転職コンサルタントとの対話を通じて、「自分は本心から転職したいと思っているのか」「転職をするとしたらどのような職場がよいのか」など、新たな視点に気づくこともあるかもしれません。

6.ワークライフバランスを整え、自分らしく働くための第一歩を

マルチタスクに追われていたり、突然の残業が発生して帰宅時間が遅くなったり......働き方に悩んでいる薬剤師は少なくありません。ワークライフバランスを整えて自分らしく働くためには、転職も一つの手段です。

しかし、ただでさえ忙しい日々のなか、「転職活動をするのはハードルが高い......」と感じている方も多いのではないでしょうか。自分に合った働き方を探す第一歩としておすすめなのが、転職コンサルタントに相談してみることです。

ファルマスタッフでは、「転職をした方がよいか分からない」という方からのご相談も受け付けています。

【ファルマスタッフの強み】

ファルマスタッフの3つの強み

ワークライフバランスを整え、自分らしく前向きに働くためにはどうすればよいのか、自分にどのような職場が合っているのか、転職コンサルタントとの対話を通じて悩みが整理されることもあるかもしれません。

ワークライフバランスを整え、自分らしく働くための第一歩を踏み出したいという方は、ぜひファルマスタッフの転職コンサルタントに相談してみてください。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2026/09/28

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