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  • 公開日:2011.11.14

【診療報酬改定】 2025年までのロードマップ

薬剤師の皆さん、こんにちは。

厚労省が10月の中医協総会において、
社会保障・税一体改革で示された着地点に向けた
『2025年までの診療報酬改定』の方向性を提示しました。

下記のとおり、ポイントをお伝えします。

■ 課題
2030年までに死亡者数が約40万人の増加が推測され、
看取り先の確保が困難となる。
(志望者数:2010年 約120万人 ⇒2030年 約160万人)


■ 診療報酬上の重要項目
○病院・病床機能の分化・強化と連携
○地域間・診療科間の偏在の是正
○在宅医療の充実
○平均在院日数の減少
○外来受診の適正化
○重複受診・重複検査・過剰投薬等の削減
○後発医薬品のさらなる使用促進


■ 2025年までの改定の方向性

1、入院医療の機能分化
(課題:病期に応じた病床の機能分化)  
・現在の一般病棟を、高度急性期・一般急性期・亜急性期などに機能分化。
・長期入院の一般病床は、療養病床と再編。
・高度急性期から亜急性期まで一体的に医療を提供する「地域一般病床」の創設。

2、外来医療の役割分担
(課題:病院勤務医の負担軽減、患者待ち時間短縮)
・病院では、専門外来を確保し、一般外来の縮小を行う。
・診療所では、一般外来の受け入れを拡大し、主治医機能を強化。

3、在宅医療の充実
(課題:看取りを含め在宅医療を担う診療所・病院の機能強化)
・自院で複数の医師で対応するなど、緊急時対応を行っている在宅療養支援診療所
・在宅療養支援病院と連携して、自院で看取りまでを行っている在宅療養支援診療所
・訪問診療や往診も実施する在宅療養支援病院

 

これまでは、診療報酬改定のたびに方針が変わるということも
繰り返されてきたため、当面見える課題ではなく少し先を見据えた上で
個別の課題に取り組むことへの、前向きな評価も聞かれています。

次回改定は2025年の着地点に向けた第一歩となりますので
重要な意味のある改定となりそうですが、
薬剤師の皆さんも近い将来を見据えた対応が必要になってきますね。

これから目が離せない診療報酬改定については、
今後も定期的にコラム配信していきます!!

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2011/11/14

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