光線過敏症に最も注意する必要がある薬はどれでしょうか?

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光線過敏症に最も注意する必要がある薬はどれでしょうか?

    ボリコナゾールは、副作用として光線過敏性反応が報告されています。

    ボリコナゾールを調剤する機会は少ないかもしれませんが、免疫機能が低下した患者さまに、真菌(カビ)の一種が肺に感染することで起こる侵襲性アスペルギルス症の第一選択薬とされています。また、深在性真菌症の予防として長期間処方されることもあります。

    ボリコナゾールの添付文書の「重要な基本的注意」には、本剤投与中は帽子等やサンスクリーンの使用により日光を避けるよう記載されています。紅斑を経て日光角化症や皮膚がんに至ったケースも報告されているため、注意が必要です。

    他のアゾール系抗真菌薬(イトラコナゾールなど)でも光線過敏性反応の報告はあります。光線過敏症を起こす薬は多いですが、その中でもボリコナゾールは皮膚がんに至る恐れがあるため、特に厳重な遮光が必要といわれています。

    また、肝障害や視覚障害についての警告もあるため、定期的な血液検査を行う必要があり、視覚障害のおそれがあるため、車の運転等に従事させてはいけません。

    CYPを介した薬物相互作用による併用禁忌・併用注意も多く、処方鑑査や服薬指導における注意点が多い薬なので、処方された際は必ず添付文書を確認するようにしましょう。

    参考として、特発性肺線維症の治療薬であるピレスパや、抗がん剤のゼルボラフ、タルグレチンなども、服用中は日光を避けるよう添付文書に記載されています。光線過敏症と言えばケトプロフェン貼付剤が有名ですが、一部の内服薬でも気を付ける必要があるので注意してください。

    処方監査・服薬指導のPOINT

    ボリコナゾールが処方された患者さまには、季節を問わず外出時は帽子や長袖の衣服を着用し、日焼け止めを塗ったり日傘を使用したりして、直射日光を極力避けるよう指導する必要があります。

    室内でも、窓際の日光には注意が必要です。露光部に皮疹が現れた時は、速やかに医療機関に連絡するよう伝えておきましょう。

    濱本 幸広(はまもと・ゆきひろ)さん
    京都薬科大学卒、薬剤師。
    調剤併設ドラッグストア、調剤薬局、派遣薬剤師など、数多くの経験をしながら処方鑑査の腕を磨く。
    2022年10月、4分類法を活用した処方鑑査の指南書『達人の処方鑑査術』を出版、好評発売中。
    ▼運営サイト
    https://kusuri-shidousen.com
    掲載日: 2026/01/28
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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