服薬指導に活かす医薬品情報

スリンダ錠28(一般名:ドロスピレノン)

ここがポイント!

  • ・国内初の、プロゲスチン単剤からなる経口避妊薬(通称、ミニピル)
  • ・従来の経口避妊薬と比べ、血栓症のリスクが低い
  • ・投与禁忌に血栓症関連の項目がなく、避妊の新たな選択肢として期待される

Q

どういうお薬?

A

効能・効果は「避妊」。白色の実薬24錠と、淡黄色のプラセボ4錠からなる薬剤です。

本剤は保険給付の対象とはなりません(薬価基準未収載)。用法・用量は「1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠から開始し、指定された順番に従い28日間連続経口投与します。

以上28日間を投与1周期とし、29日から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。」です。経口避妊薬を初めて服用する場合は、月経第1日目から開始します。

本剤の有効成分であるドロスピレノンはプロゲステロン作用、抗ミネラルコルチコイド作用、弱い抗アンドロゲン作用を持つスピロノラクトン誘導体です。

これらの作用により、排卵の抑制や子宮内膜の菲薄化、子宮頸管粘液の高粘稠による精子の侵入障害などを引き起こし、避妊効果を発揮すると考えられています。

主な副作用は、不正性器出血、頭痛、月経異常などです。


Q

同種同効薬との違いは?

A

従来の経口避妊薬(卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)の配合剤、Combined Oral Contraceptives:COC)は血栓症のリスクが高いため、血栓性静脈炎などの既往のある患者や、35歳以上で1日15本以上の喫煙者、前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛の患者などは投与禁忌となっています。

一方、世界保健機関(WHO)のガイドラインでは、本剤をはじめとするプロゲスチン単剤の経口避妊薬(Progestin-Only Pill:POP)はCOCよりも血栓症のリスクが少ないため、喫煙者などに対してCOCよりも推奨度が高い避妊薬とされています。


Q

飲み忘れ時の対応は?

  A

実薬(白色錠)の飲み忘れがあり翌日までに気づいた場合、あるいは2日連続して飲み忘れた場合は、直ちに飲み忘れた錠剤を1錠服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用します。

3日以上連続して飲み忘れた場合は、服用を中止し、次の月経を待ち投与を再開します。

なお、2日以上続けて飲み忘れると避妊効果が減弱し、妊娠する可能性が高くなるためその周期は他の避妊法を使用してください。


(2025年9月20日作成)


掲載日: 2026/01/27
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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