- 公開日：2011.03.06
【業界を読む】 規制仕分け始まる、医薬品ネット販売規制で激論！
薬剤師の皆さん、こんにちは！
「ニコニコ生放送」において、3月6日・7日に開催された行政刷新会議「規制仕分け」の模様を
内閣府行政刷新会議の公認のもと生中継していました。
そこで『医薬品のネット販売の規制』についても議論されていましたが、中立的な立場に立った
見方をして、意見を述べたいと思います。
一言でいうと、完全に厚労省の負け、ネット販売は解禁になるでしょう。
「ネット販売より対面販売の方が安全なエビデンスを出して下さい」という質問に対して、
「データはないが、対面の方が相対的に安全だと判断している」という
回答です。
正直言ってびっくりしました。これでは話しになりません。
その他にも「ネットで購入する需要があるのかどうか分からない」など、この1年半いったい
何をしていたのでしょう！？と思うほどの杜撰な説明ばかりで、
「利権があるのではないか、単に責任回避じゃないのか」と思われても致し方ない回答が
多く見られました。
今後は、ネット販売をすることを前提に、どう安全を確保して行くのかに焦点を絞った方が
良いのではと感じました。
薬ですから副作用はあるでしょう。が、しかし対面販売において問診を受けたことは、
私の経験では一度もありません。また、OTCは必ずしも利用者本人が購入しているとも限らない。
そういう意味ではネットも対面も同じ。副作用や薬害が起きた場合は購入者がはっきりしている
ネットの方が良いのでは？とさえ思いました。
あれだけ揉めて決まった登録販売者制度も、なんだかうやむやになりそうな感じがします。
論点はいくつかありますが、
薬局では開設許可が必要のため営業時間中には登録販売者や薬剤師といった
有資格者の常駐が必要ですが、ネット販売においてはどうするか？ということ。
ネットは薬剤師不要で店舗は必要となると不公平。ここ如何で転職への影響がかなり出てきそうです。
