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  • 公開日:2016.06.08

薬剤師の仕事内容にはどんな種類がある?

薬剤師と一口に言っても、いろいろな種類の仕事があります。
大まかな仕事内容と担当業務の要旨について紹介します。

勤務先で変わる薬剤師のお仕事内容

薬剤師の主な就職先として、病院・調剤薬局・ドラッグストア・製薬会社の4種類があげられます。

病院勤務薬剤師の主な仕事内容は、入院中の患者さまにお薬を出すことです。
必要に応じて、服薬指導やアドバイスをしていきます。

調剤薬局は、病院の近くでよく見かける薬局です。 処方せんをもとにお薬を渡し、服薬指導やアドバイスをしていきます。

ドラッグストア勤務の薬剤師になると、一般用医薬品(OTC)の知識も必要になります。
症状をヒアリングして適切なお薬をご提案する判断力が重要です。

製薬会社に就職すると、例えばMRとして働きます。
病院や薬局を訪問して、医薬品の情報提供・医師への助言をするお仕事です。

病院はプロ意識が高い人向きの高度な職場

病院薬剤師として働くと、高度なスキルが問われます。
医師や看護師とチームを組んで、医療の最前線に立ち、働くためです。

非常にやりがいがある仕事内容なので、プロ意識が高い人、スキルアップしたい人におすすめです。
先進医療を扱う病院に行けば、専門的、かつ最新の医療を学べます。
通常の薬局では扱わないようなお薬を使う場面もあるでしょう。
新しい医療に関するアンテナを高く持ち、情報収集し続ける努力が必要です。
研修会・勉強会を通して、多くの知識をつけていきます。

ある分野に特化して経験を積みたいと考えるなら、専門科がある病院に就職するといいでしょう。
重症患者さまと接する機会もあり、深く、豊富な知識が問われる仕事です。
お薬に関する相談・悩みを聞きながら、適切なアドバイスをしていきます。

副作用・薬があわないなどの症状が出たら、医師に相談しつつ、判断をあおぎます。
大きな責任を伴う反面で、経験とスキルを養うには、おすすめです。

調剤薬局は作業が得意な人におすすめ

調剤薬局では、処方せんの指示通りに薬を出し、服薬指導を実施することがメインの仕事内容です。 書かれている内容を理解して正しいお薬を渡す「処理能力」が問われます。

在庫管理・事務処理などが入ることもありますが、比較的単調な作業です。 黙々とひとつのことに没頭するタイプの人には、おすすめの職場と言えます。
薬剤師が少ない職場だと、一人で何十枚もの処方せんをさばくことがあるため、一定の処理スピード・作業スキルが問われる職場と考えてください。

ただ近年、2016年度の調剤報酬改定で新設された「かかりつけ薬剤師」に代表されるように、薬局の薬剤師に求められるものも変化してきています。
従って、コミュニケーション能力の向上や地域医療への参画なども実施できる能力や前向きな姿勢も、今後は必要になってきます。

調剤薬局にもいろいろな種類の職場があります。 複数の診療科目がある医療モールの近くでは、応需する処方せんの種類も多様になるため幅広い知識が必要です。
就職する薬局によっても仕事内容が変わってくるので、事前の職場見学をしてください。

求人票だけでは分からない現場の雰囲気を知っておくと、転職後のギャップがなくなります。 自分の適性をよく考えたうえで、正しい判断をしてください。

ドラッグストアはコミュニケーションが重要

地域に根付いたドラッグストアでは、人との関係作りが重要です。
一般的には、お医者さんに行くほどではないものの何らかの不調を抱えている患者さまが、ドラッグストアに来店します。

お客さんとの何気ない会話の中から感情を読み取り、セルフメディケーションをサポートします。
セルフメディケーションとは、軽度な身体の不調を自分でケアする考え方です。
医療ばかりに頼らずに健康を維持するため、重要な役割を担っています。
身体の中で今どんなことが起こっているか・自分の身体がどんな状態なのかを推測できるようになると、日々の体調が安定します。
市販薬や対症療法では何ともならない状態なら、専門医の受診を勧めることもあるでしょう。

症状・状態をヒアリングしてベターな選択肢を提案する対応力が求められます。
処方せんがない状態からいろいろな種類のお薬を提案する仕事は、大変です。

その分、お給料もやや高めになっていて、高収入を希望する人の転職先としておすすめです。

まとめ〜薬剤師の仕事内容にはどんな種類がある?

1.勤務先で変わる薬剤師のお仕事内容
薬剤師の主な就職先として、病院・調剤薬局・ドラッグストア・製薬会社の4種類があげられます。
服薬指導をしたり、処方せんの指示に従って薬を出したりと、職種に応じていろいろな仕事をすることになります。
2.病院はプロ意識が高い人向きの高度な職場
病院薬剤師として働くと、医師や看護師とチームを組んで、医療の最前線で働きます。
高度なスキルと勤勉さが問われるやりがいのある仕事です。
プロ意識が高い方におすすめの職場と言えます。
3.調剤薬局は作業が得意な人におすすめ
調剤薬局では、処方せんの指示通りに薬を出すことが、メインの仕事内容です。
単調な作業もたくさんあるので、一定の処理スピードや事務処理能力が問われる職場と考えてください。
また今後は、患者さま目線に基づいた対人業務や地域医療への参画なども求められてきます。
4.ドラッグストアはコミュニケーションが重要
ドラッグストアの仕事には、セルフメディケーションサポートも含まれます。
軽度な身体の不調は自分で対応するという考え方で、健康維持に不可欠です。
患者さまとのコミュニケーションを通し、適切な対応をしてください。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/06/08

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