ファルマスタッフ薬学生
  • 公開日:2021.11.04

【薬学部向け】留年の実態とは?留年回避のコツ!留年した場合や過ごし方も解説

【薬学部向け】留年の実態とは?留年回避のコツ!留年した場合や過ごし方も解説

薬学部は試験の難易度も高く、研究や実務実習、さらに国家試験対策など多くのタスクを抱えているため、他の学部に比べ忙しいことで知られています。そのため、勉強に遅れをとってしまう学生も多く、なかには留年してしまうケースも少なくありません。1、2年生など入学初期の段階で留年してしまうと、今後6年間の大学生活に不安を覚え大学を辞めるべきか悩む方も...。

そこで今回は、薬学部の留年率や、留年を回避する方法、そして万が一留年してしまった場合の対応について解説していきます。

薬学部の留年率は高い?

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大学によっても割合は異なりますが、他の学部と比較して薬学部の留年率は高いといわれています。では、実際にどのぐらいの学生が留年しているのでしょうか。ここでは薬学部の留年率や留年してしまう要因について具体的に解説していきます。

薬学部の留年率は高い?

薬学部に入学したのはよいけれど、周りに留年している先輩も多いため、自分も留年してしまうのではないかといった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

実際、薬学部は他の学部と比較して留年しやすいといわれており、令和2年のデータでは、ストレートで国家試験に合格した学生は、半数以上の大学で6割以下という結果になっています。

なぜ薬学部は留年しやすい?

薬学部は科目数が多いだけではなく、ほぼ全ての科目が必修となっています。一般の学部であれば苦手な科目を避けることも可能ですが、薬学部には「逃げ道」の選択はほとんどない状態なのです。

さらに、進級するごとに勉強の難易度も上がり、膨大な量の暗記や深い理解が必要になります。実務実習や研究などと並行した長期的な対策が必要となるため、時間や気持ちに余裕がなくなってしまうことが多く、なかには苦痛を感じて休学や自主退学する学生も。

このように、学習量の多さや難易度の高さが留年のおもな要因と考えられます。

留年が決定するとどうなる?

薬学部に限った話ではありませんが、留年が決まると、今までと同じ環境下で授業を受けることはできなくなってしまいます。ここでは、留年が決定したとき、どのようなデメリットがあるのかを具体的に解説していきましょう。

経済的な負担が大きくなる

薬学部は学費が高いため、留年することでさらに学費の負担が大きくなってしまいます。 余分な学費・生活費が増えてしまうので両親との関係が悪化する可能性も。

また、奨学金の貸与を受けている方は、奨学金が停止されます。もう一度同じ学年をやり直すことになった場合は、その年度の奨学金が貸与されないので学費を工面しなくてはいけません。 とはいえ、バイトを中心に資金を工面しようとすると、勉強する時間が無くなってしまうので注意が必要です。

友人が減る

進級した友人とはスケジュールが合わなくなってしまうため、徐々に疎遠になってしまうことが考えられます。また、現役の学生に遠慮してしまい、周囲に頼りづらくなることも。

同じ学部内の友人が減ってしまうことで、休校やレポート提出などの連絡事項、過去問の共有など、自分に入る情報量が減ってしまうことも考えなくてはいけません。

6年生の場合、内定が取り消されることも

就職活動を経て、無事に企業から内定をもらうことができても、留年してしまうと内定は取り消されてしまう可能性が高いでしょう。なかには一年後の卒業を条件に待っていてくれる企業もありますが、すべてがそのような企業であるとは限りません。

留年が決定した段階で、企業の採用担当者に状況を説明し判断を仰ぎましょう。

モチベーションが保ちづらくなる

「留年して周囲の目が気になり、毎日大学へ行くのが恥ずかしかった...。」

「遊び過ぎて留年してしまい、恥ずかしさから消極的になってしまった。」

実際、こんな気持ちの方も少なくありません。このような状態では勉強に身が入らないばかりか、必要以上に遠慮してしまい積極的に学ぶことができなくなってしまいます。 辛いことではありますが、乗り越えるためには現実を受け入れ、今後の目標を定める必要があるでしょう。

留年しないようにするコツは?

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留年しないためには、早めに対策を立てることが大切です。ここでは留年しないために何をしたらよいのか、その方法を具体的に解説していきます。

留年の基準を把握し、効率よく勉強する

各学年で必修科目・選択必修科目そして必要単位数が決まっているため、年度始めにしっかりと把握することが大切です。また、万が一試験勉強が間に合わない場合に備え、優先すべき科目は何かを必ず意識しておきましょう。

薬学部の学習量は膨大です。多くの知識を理解するため重要なことは、丸暗記ではなく知識の体系化。教科書の文字情報を図や表、イラストにして目でわかる形にまとめると覚えやすくなります。そのようにして全体像のイメージをつかんだあと、文章で説明する練習を反復するときちんと理解できるようになるでしょう。

講義を休まない

病欠などのやむを得ない事情を除いては講義に参加し、遅れを取らないように気をつけましょう。講義内容の一つひとつを理解することが試験勉強で結果を残すことに繋がります。

また、欠席した場合は友人から情報を共有してもらい、友人が欠席した場合は情報を提供するなど、お互いにフォローしあいながら大学生活を送るのがおすすめです。

大学は高校とは違い、自分から取りに行かないと大切な情報が入ってきません。学生用のホームページや学内の掲示板などをこまめにチェックするようにしましょう。

試験前のアルバイトは控える

試験前は、他の学部に流されることなくアルバイトやサークルの統制を心がけ、試験勉強に集中するようにしましょう。アルバイト先には事情を話し、シフトを調整してもらうか、始めから短期間のバイトを探すなど勉強に影響が出ないように工夫することが大切です。

くれぐれもバイト代が追試代に消えてしまわないように...。

約1か月前から試験対策を行う

他の学部より試験項目が多く、難易度が高いことを加味して試験対策のスケジュールを組むことが大切です。過去問を友人と共有し、効率的に勉強を進めていきましょう。

ただし、先生によって試験問題に個性が出るため、過去問は重要な情報源とはなりますが、そればかりを気にしていると知識の断片化が起こります。過去問から自分の「理解しているところ」「理解していないところ」を洗い出し、苦手分野を克服するように勉強するのがおすすめです。仕組みの理解や用語の暗記などは、インプットだけではなくアウトプットを行うと知識を点数に結びつけることができます。

また、わからないことはそのままにせず、友人や先生に教えてもらうことが大切。 どうしても難しいと感じた場合は薬学生のための家庭教師や試験対策など外部サービスを利用するのも一つの方法です。

留年してしまったらどうする?

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留年が決定。

「ああ、終わった......。」

絶望感、自己嫌悪、両親への罪悪感...。自分を責める気持ちで、他のことは何も考えられない状態なのではないでしょうか。

しかし、今後のことを少しずつ考え再構築していかなくてはなりません。 ここでは、留年してしまったとき、どのような対応をしなければならないのかについて詳しく解説していきます。

両親に連絡を入れる

留年したという事実を、両親に直接伝えるのはとても勇気がいること。

しかし、勇気を出して状況を伝えたうえで、今後の学費や生活費、留年した原因についてしっかりと話し合うことが必要です。留年したときに真っ先に気になるのが学費のこと。 とくに奨学金の貸与を受けている学生は、奨学金が停止してしまうので両親に相談したうえで今後のことを考えていきましょう

留年した原因を分析する

どんなに後悔しても、留年してしまったという事実は変えられません。ではどうしてこのような結果を招いてしまったのでしょうか?

「遊びやサークル活動に夢中になりすぎて勉強が疎かになってしまった」

「わからないことを放置して、勉強についていけなくなった」

など、留年を繰り返さないよう、留年した原因や自分に足りなかったものをしっかりと分析しましょう。

今後の方針を定める

留年した原因の分析ができたなら、次に今後の方針を設定し、来年度以降の単位の取り方も決めておくとよいでしょう。ポイントは無理な目標を立てないこと。どんな人にも波があるので、体調や気分が常に安定しているとは限りません。自身のモチベーションを保ち続けられるように無理のない計画をたて、確実に進んでいけるようにしましょう

なかには自信を失い、退学を考えている方もいらっしゃると思います。しかし、いざ辞めて新しい道へ進んでも薬学部への未練が消えないといった話をよく耳にします。ご自身も薬剤師になるために、つらい受験や大学の試験をいくつも乗り越えてきたはず。そんなときは考えを一度整理して身近な人に相談してみてはいかがでしょうか。

就職に影響はあるの?

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留年が将来の就職やキャリアにどのような影響を及ぼすか心配な方もいるのではないでしょうか。ここでは、留学や家庭の事情など「特別な理由」がない場合の留年、就職に及ぼす影響について詳しく解説していきます。

企業就職の場合は?

それぞれの企業によって違いがあるので一概にはいえませんが、実際には国試に合格するかどうかが重要であり、就活において留年が問題視されることはほとんどないといってよいでしょう。

ただし、留年回数が多い場合は、与える印象が悪くなってしまうため、なるべく留年を繰り返さないよう対策することが必要です。

職種によっては留年が影響してしまう?

「研究職」や「MR」などの職種は薬学部だけではなく、ほかの学部の志望者も多い職種です。そのぶん倍率が高いので大学での成績を重視している可能性は否定できません。

留年してしまった場合もその後できるだけよい成績を残し、さらに留年しないよう対策を講じることが必要です。

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まとめ

今回は、薬学部の留年率や、留年を回避する方法、そして万が一留年してしまった場合の対応について解説しました。

皆さんが通っている薬学部は、学習量の多さや難しさから留年しやすい学部といわれています。後になって慌てなくてもいいように早いうちから留年を回避できるよう、対策を立てていきましょう。

もし留年してしまった場合は、その年を有意義に過ごせるよう意識していかなくてはなりません。薬剤師になることを目指して、モチベーションを維持できるよう調整していきましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2021/11/04