フリュザクラカプセル1mg、5mg(一般名:フルキンチニブ)
ここがポイント!
- ・大腸がんの五次治療以降での活用が期待されている経口薬
- ・吸湿性に注意、開封後は製剤ボトルではなく「分包用ボトル」で保管する
- ・重大な副作用として、高血圧、皮膚障害(手足症候群)、出血、消化管穿孔がある
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Q |
何のお薬?処方目的は? |
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A |
適応症は「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」で、大腸がんの五次治療以降での活用が期待されている薬剤です。 フルキンチニブは経口チロシンキナーゼ阻害薬で、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR 1/2/3)を阻害し、血管新生を阻害することで腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています。
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Q |
用法・用量は? 取り扱い上の注意点は? |
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A |
通常、成人には、1日1回5mgを3週間経口投与し、その後1週間休薬します。状態により適宜減量します。5mg/日を投与する際に、1mg製剤を使用することはできません。 なぜなら、生物学的同等性試験を実施していないためです。 なお、空腹時と食後投与の血中濃度推移の比較では大きな差はありませんでした。 フリュザクラは湿度の影響を受けやすい薬剤で、調剤時のほか調剤後も注意が必要です。製剤ボトルは1度開封した場合、その製剤ボトルで薬剤を保管しません。 患者さまにお渡しする薬剤や、調剤後に余ったカプセルを薬局内で保管するときも「分包用ボトル」を使います。 本製剤は分包用ボトルにおける保管で最大12ヶ月間の安定性が確認されています。患者さまには服用後、必ずボトルのキャップを締めるよう伝えます。キャップのチャイルドレジスタンス機能について初回投与時に説明しましょう。 |
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Q |
主な副作用は?投与時の注意点は? |
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A |
重大な副作用として、高血圧(29.2%)、皮膚障害(28.3%[手足症候群(HFS)18.6%含む])、出血(7.2%)などがあります。 その他、主な副作用として、無力症(24.6%)、下痢、口内炎、蛋白尿、甲状腺機能低下症などがあります(各10%以上)。 消化管出血と消化管穿孔は死亡に至る例も報告されており「警告」項目です。 服薬指導では血圧測定の重要性とHFSの日常ケア(清潔・保湿・保護)について指導しましょう。 高血圧やHFSの症状発現の中央値は投与後約15日のため、特に投与初期はテレフォンフォローアップでモニタリングを行い、必要に応じてトレーシングレポートで情報共有を行ってください。 また薬理作用から創傷治癒を遅らせてしまう可能性があり、外科的処置を予定している場合には投与を中断する必要があります。 外科的処置後の投与再開は、十分な創傷治癒を確認し、患者さまの状態に応じて判断します。 (2025年12月20日作成) |
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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