病院薬剤師として働く実状


病院薬剤師の働きがいやメリット・デメリットは、病院の規模やタイプ、業務内容によって異なります。そして、それにともない年収相場も変わってきます。また、医師や看護師など他部署との連携が大切な病院勤務ではコミュニケーション能力が重要になります。

必要なスキル


image

医師や看護師をはじめとする病院内の他部署との連携が重要となるため、コミュニケーション能力が何よりも必要であり、求められています。
また、病院内では薬剤師は先生というよりも医療スタッフの一員として患者さんへは丁寧で誠実な対応と心配りが求められます。そのため、薬剤師としての知識やノウハウだけでなく、その状況に応じて臨機応変かつ的確に対応できる能力が必要です。

 

病院薬剤師として働く メリットとデメリット


メリット

病院薬剤師の主な仕事である医師と連携しての病棟業務では、患者さんに向き合いながら臨床医療に携われることが魅力の1つです。調剤薬局やドラッグストアの勤務では患者さんの病状や医師の治療方針を把握することは難しいですが、患者さんと対面しながら踏み込んだ服薬指導を行うことができる点は、病院薬剤師として働くやりがいにつながってきます。そのため、カルテを見ながら患者さんと密接に関わることで医療人としての誇りを感じたり、医療現場で活躍できる機会にもつながります。 また診療報酬の改定にともなって「病棟薬剤業務実施加算」が打ち出されたことも追い風となり、医療の質を高めようという病院も多数出てきている状況です。

 

デメリット

基本的に病院薬剤師は4週8休の勤務形態となるので、夜勤や日直当番があり、勤務時間・勤務日数が長くなることが多いです。また、調剤薬局やドラッグストア勤務の薬剤師よりも年収相場が低めであると言われています。そして、病院薬剤師の求人(正職員)は、新卒などの定期採用のケースが多く、転職者向けの求人は欠員補充のみであることが多いため、求人倍率が高いのが特徴です。 また新卒・院生から勤務してきた経験年数やキャリアの長い方が多数いるため、すぐに病棟勤務に携われるとは限りません。

 

年収相場


関東の民間病院に勤める30歳の病院薬剤師の年収相場は、350万~400万円(時間外手当を除く)ほどです。もちろん、病院のタイプや運営状況・経営状況などによって異なります。
一般的に急性期型病院では、さまざまな症状の多くの患者さんの医療を行うために、扱う医薬品も多く、幅広い経験ができることが特徴となっています。その半面、勤務時間が長く、年収が低めであると言われています。
また、療養型病院では残業が少ないにもかかわらず、年収が高い傾向があります。しかしその一方で、決まった患者さんに向けて同じ医療のみを長期間継続して行い、患者さんと共に長期的に病気と向き合い続けるといった、身に付けられるスキルの幅が広がりにくい面もあります。

 

求人例


具体的に、病院タイプ別の病院薬剤師の実状をご紹介します。

大規模病院(病床数300)

薬剤部人数 12人
給与相場 320万円~400万円
特徴 入院調剤をはじめとする病院薬剤師業務全般を行います。当直を含めて4週6休の勤務です。
 

中規模病院(病床数150)

薬剤部人数 6人(常勤薬剤師2人、パート薬剤師4人)
給与相場 400万円~480万円
特徴 常勤薬剤師は交代制の勤務となり、外来業務・病棟の服薬指導などもあります。
 

小規模病院(病床数60)

薬剤部人数 2人(常勤薬剤師1人、パート薬剤師1人)
給与相場 400万円
特徴 100%分業制の外来調剤がない病院なので、行き届いた環境の中で病棟業務に取り組めます。
 

療養型病院(病床数160)

薬剤部人数 3人(常勤薬剤師2人、パート薬剤師1人)
給与相場 450万円~480万円
特徴 平均年齢36歳。調剤業務中心。療養型のため落ち着いて仕事ができ残業もありません。
 

精神科病院(病床数110)

薬剤部人数 2人
給与相場 500万円~600万円
特徴 精神科勤務メインで土日休み・夜勤もありません。

病院薬剤師の求人を見る

病院薬剤師求人の現状


image

病院薬剤師の求人票を見る際には、処方せん数だけでなく院外処方の割合を確認することもポイントとなります。それは、病院薬剤師のやりがいにつながると言われる入院患者さんの服薬指導などの病棟勤務に携わる業務量が、外来患者さんの処方せん業務の有無や割合によって大きく異なってくるためです。例えば、求人票に「院外処方病院」との記載があれば、外来患者さんの処方せん業務をすることがないため、病棟勤務に関与できる可能性が高くなります。

また、大学病院、国公立病院、その他の公的な病院(済生会、日本赤十字、国家公務員共済組合連合会など)、企業病院、学校系病院(私学共済など)、中規模以上の総合病院などでは、新卒採用が大半を占めるため、求人募集が非常に難しいことがあげられます。それゆえ、求人数はあまり多くないため、「狭き門」と言えます。

その一方で、医科グループの病院や医療法人の系列病院、なかでも200床以上の病院には希望者も多く、求人倍率が高いのが特徴です。

 

豆知識

病院の病床数の約3倍が、1日の外来患者数の目安と言われています。あわせて、病院では70床に1人(クリニックでは4名の医師に1人)の薬剤師が必要と言われていますが、夜勤や外来調剤業務などを含めると薬剤師不足を感じる場面も少なくありません。また100床以下の小規模病院では、夜勤なしの場合もあります。

病院薬剤師の求人を見る

images

0120-38-8931

0120-38-8931