業界動向
2018.08.28

ほんとに高収入?ドラッグストア薬剤師のお仕事を徹底解説!

ほんとに高収入?ドラッグストア薬剤師のお仕事を徹底解説!

薬剤師が年収アップを目指す際によく目にするのが、"ドラッグストア"の求人。高収入が期待できるといわれていますが、実際にはどうなのでしょうか。また、働くうえでの注意点はあるのでしょうか。

ここでは、ドラッグストアでの働き方を詳しく知らない薬剤師さんのために、年収や仕事内容、身につくスキルや経験についてお伝えしていきます。

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ドラッグストアの薬剤師って?どんな業務内容があるの?

ドラッグストアの最大の特徴は、"OTC医薬品(※1)を幅広く取り扱っている"こと。処方せんに基づいて調剤をおこなう保険薬局とは異なり、ドラッグストアでは患者さま自身の判断で、使用する医薬品を選ぶのが特徴です。

最近では健康ブームによって、"予防医療(健康を維持・増進するための医療)"を取り入れようとする患者さまも増えています。サプリメントや健康食品の購入を検討する場合でも、ドラッグストアの薬剤師は身近な薬のスペシャリストとして、頼りにされる存在。患者さまからアドバイスを求められることも多く、薬剤師の裁量の範囲内であれば、医薬品の提案をおこなうこともできます。予防から簡単な疾病の治療まで、幅広い役割を担うことができるため、やりがいを感じながら働けるでしょう。

近年では、OTC医薬品の販売に加えて保険調剤の取り扱いをおこなっている、"調剤併設型"のドラッグストアも増えてきています。調剤併設型ドラッグストアでは、OTC医薬品の相談・販売と同時に、処方せん調剤もおこなうため、双方のスキルを同時に磨くことができます。

※1 OTC医薬品......薬局やドラッグストアなどで処方せん無しで買える薬。「要指導医薬品」、「一般用医薬品」のこと。

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ドラッグストアで働くメリット

ドラッグストアで働くことには、さまざまなメリットがあります。具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?

・給与水準が高い

ドラッグストアで働く大きなメリットは"給与が高い"こと。

ドラッグストアは、M&A(企業が合併したり買収されたりすること)や新規出店を加速させているため、"慢性的に人手不足"の状態。また、大手ドラッグストアでは24時間365日営業の店舗も多く、店舗によって深夜のシフトや年末年始の出勤なども求められることから、給与水準が高くなる傾向にあります。さらには、日用品など薬以外のものも多く扱っているため、診療報酬改定(※2)の影響を受けづらく、経営が安定していることも給与が高い理由の一つに挙げられます。

※2 診療報酬改定......2年に1回改定される保険制度から支払われる医療行為に対する料金。この中から、医療スタッフの人件費、医薬品・医療材料の購入費や施設を維持・管理する費用が賄われる。

・シフトの融通が効く

ドラッグストアは土日祝日も営業しているので、休みづらいと考えられがち。確かに人手不足が続いている時代には、休みたくても休めないことも珍しくはありませんでした。

しかし最近では、ドラッグストア人気などを背景に、スタッフが徐々に充足しつつあり、"シフトの融通が利く職場"へと変化しはじめています。店舗には、アルバイトの学生や働くママなどさまざまな方が働いているのが特徴。人間関係が良好な職場では、希望の日に休めるよう、みんなでシフトを譲りあったりなど、風通しもよく、私生活と仕事のメリハリをつけた働き方ができるのも特徴のひとつです。

また、従業員が休みをとりやすいよう社内規定を整えている企業も多く、あらかじめスタッフ同士ですり合わせができていれば、長期の連休を取得することも可能です。

・福利厚生の制度が整っている

ドラッグストアは大手企業が経営しているところが中心で、"福利厚生"が充実している店舗も多いです。たとえば、女性薬剤師にうれしい子育て支援制度。2歳を超えても育児休暇が取得可能だったり、中学校に入るまで(通常は小学校に入るまでが多い)時短勤務が活用できたりする企業もあります。

そのほかにも、借り上げ社宅や企業型確定拠出型年金、介護休暇、長期休暇制度、社員割引など......さまざまな制度がしっかりと用意されている店舗が多いのは、ドラッグストアのメリットの一つといえるでしょう。

・幅広い医薬品の知識を身につけられる

ドラッグストアでは、患者さまからの日々の相談・販売業務を通して、さまざまなOTC医薬品の知識を身につけることができます。さらに、調剤併設店舗の場合においては、面対応薬局(※3)として複数の医療機関の処方せんを受け付けることが多く、幅広い領域の処方せんに触れることができます。患者さまの年齢層も幅広く、疾患の知識もいろいろと習得できるので、薬剤師としてのスキルアップにつながります。

※3 面対応薬局......駅近や商店街など利便性を考慮した場所に建てられている薬局のこと。近くの医療機関の処方せんに対応することもある。

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ドラッグストアで働きたい!でもその前に知っておきたい注意点

ドラックストアで働くことには様々なメリットがありますが、必ずしも良いことばかりではないことも。ここでは、働く前に知っておきたい注意点について解説していきます。

・薬剤師以外の業務もある

ドラッグストアでは、OTCの相談・販売が薬剤師の主な業務。ですが、人手が足りないときには、品出しやレジ打ちもおこなわなくてはなりません。また、売り場づくりやPOP作成などを任せられることも。これらの業務は、資格や専門知識が必要なものではないので、やりたくないと考える薬剤師さんも少なくありません。また、役職が上がれば売り上げや在庫の管理をおこなわなくてはならず、数字に追われることもあります。そんなときは、嫌な面ばかりを考えるのではなく、色々な仕事に積極的に挑戦して、楽しんで働くようにしましょう。

・土日祝日や繁忙期の出勤がある

シフトの融通がきくドラッグストアですが、土日祝日をいつも休みにするというわけにはいきません。店舗のスタッフ同士でうまく譲り合って、不公平がないように休みを取得していくことが求められます。

また、お盆や年末年始など、世間がお休みのときは店舗が混み合うことが予想されるため、なかなか休みを取得することができません。一方で、少し時期をずらせば連休をとることも難しくないため、ゆっくりと帰省したり、繁忙期を外して格安で旅行にいけるというメリットもあります。

・高いマナーが求められる

ドラッグストアを利用する顧客の中には、食品や生活用品を購入するために訪れた一般の方も。薬剤師資格の有無によらず、一人の店員として見られるため、商品の場所をたずねられることもあります。

また、常に顧客の目が届く場所で働いているため、絶えず緊張した雰囲気で勤務しなくてはなりません。礼儀作法をしっかりと学び、失礼の無いように立ち回りましょう。ドラッグストアではマナー研修なども充実しているので、そうしたスキルを学びたい人にとっても、おすすめです。

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これからの時代はドラッグストア薬剤師が人気!

自分自身で健康管理をする"予防医療"や"セルフメディケーション"が世間で注目される中、ドラッグストアは人気の職場となっています。年収が高いことやスキルアップにおいても有利であるため、興味があれば積極的に挑戦してみるとよいでしょう。

一方で、ドラッグストアの仕事が合わないと感じて離職をする薬剤師もいます。そのような方の多くは、ドラッグストアでの業務内容を理解せずに転職してしまい、「こんなはずじゃなかった」という状況に陥ってしまったことが原因です。記事でご紹介した内容を参考に、注意するポイントをしっかり押さえて納得したうえで転職しましょう。

記事掲載日: 2018/08/28

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