病院薬剤師の主な業務内容と病院の種類


病院の種類


病院は、入院施設となるベッド数(病床数)や運営方法によって名称が異なります。また、診療科や患者さんの症状の違いによって、大きく3つのタイプ(急性期型、療養型、精神科)に分けられます。

病床数は、病院の規模を表す最も一般的な指標とも言われ、病院の機能も病床数が区分けとして使用されています。20床を堺に、病院と診療所は区切られております。
また、病院の中でも200床という数字が最もよく使われています。
以前は総合病院制度があり、病床数100床以上、内科・外科などの5科以上を置くことなどが総合病院の要件とされていましたが、現在はそのような基準に関わりなく総合病院という名前をつけることができます。

病院:病床数が20床以上
診療所(クリニック):病床数が19床以下

 

病院のタイプ

image

急性期型病院

一般的な意味での病院で、病気を発症したことで急激に健康が失われて不健康になった場合にかかる病院のことです。病気の進行を止め、回復が見込める目処をつけるまでの医療を行うことを目的としているため、目安となる在院日数は14日間です。
また、病気の症状が変化しやすく、患者さんの入れ替わるスパンが短いことが特徴です。

 
image

療養型病院

期間にわたって療養が必要な慢性疾患(精神病や感染症以外の疾患)の患者さんを対象とした病院です。患者さんの療養期間が長いので、長期的に同じ薬剤を投薬し続けること、在院期間が年単位となることが多いです。
そのため、難病・特定疾患などを扱うケースや治験や委託研究もあまりありません

 
image

精神科病院

薬物治療を行うことが難しいケースが多いです。そのため、薬物治療の経験と知識だけでなく、精神科領域の臨床に関する専門性を持ち合わせた精神科専門薬剤師(精神科薬物療法認定薬剤師)を目指したり、精神科領域の薬剤師としての専門性の幅を広げられます。

 

病院薬剤師の求人を見る

 

病院薬剤師の業務


病院薬剤師の業務は、大きく6つあります。
①調剤(外来調剤/入院調剤) ②服薬指導 ③注射剤の混注 ④TDM(薬物治療モニタリング) ⑤DI ⑥薬品管理です。
また、勤務先となる病院の規模や状況によって薬剤師の業務内容も異なってくるため、経験できることややりがいも変わってきます。

image

調剤(外来調剤/入院調剤)

病院に来院された患者さん向けの外来調剤業務と、入院患者さん向けの入院調剤業務があります。
それぞれ医師の発行する処方せんの内容を確認し、その内容に基づいて薬の飲み合わせ・副作用・量・飲み方などのチェックを行い、患者さん1人1人に適した形で調剤します。
また、必要に応じて病院独自の製剤も行います。

 
image

服薬指導

来院された患者さんや入院中の患者さんが薬を正しく使えるように、お渡しする薬の効果・使い方・注意点などを説明します。そしてそのための、患者さんにあわせた副作用のチェックも行います。
また、薬剤管理指導業務と呼ばれる病棟業務では、医師や看護師などと連携をとりながら(チーム医療)、患者さんに薬の情報提供をします。その際には、薬物治療の進行状況を客観的なデータを収集した上で患者さんにお伝えし、患者さんからの薬に関するご相談やご質問にも応じます。
入院中の患者さんへの服薬指導は、患者さん1人につき30分位かかる場合もあります。

 
image

注射剤の混注

医師の発行する処方せんの内容について、投与量・経路・速度・期間などのチェックを行い、注射薬の調剤を行います。注射剤は作用が強いものが多く、混合を含めて無菌調剤室(クリーンルーム)にて調剤が行われます。注射薬の中には混合すると濁ったり薬の効力が落ちることもありますので、これも事前に確認して調剤する必要があります。
また、病院によっては、TPN(高カロリー輸液)調剤を行なっているところもあります。

 
image

TDM(薬物治療モニタリング)

薬物が有効に働くように、かつ副作用が出ないようにするために、患者さんにとって最も安全で効果的な薬物療法を医師とともに組み立てることをTDMと言います。患者さん個々人によって血中濃度は異なるため、その解析した血中濃度データ情報にもとづいて患者さん個人別の薬物投与計画の検討し、薬物治療に活かさなければなりません。
またこれは、すべての薬剤・すべての患者さんに有用なわけではありません。 特に「さじ加減」の難しい薬(けいれんを止める薬、抗生物質、臓器移植に用いる免疫抑制剤など)を投薬する際に行われます。

 
image

DI(Drug Information)

病院内にある医薬品情報センター(DIセンター)では、新たに発見された医薬品の副作用や効果効能などの情報も含めて、医薬品の情報を収集・整理・保管するとともに、その医薬品情報の専門的評価を行います。
最新の情報をできるだけ早く医師や看護師に提供することが、患者さんへのより良い薬物療法のために役立ててもらうことにつながります。 病院によっては、定期刊行物などを通じて能動的に情報提供を行ったり、薬剤師の臨床業務への支援を実施したり、院内活動への参画を行ったりしています。 また、日常的に医師をはじめとする看護師や病院内で働くスタッフからの問い合わせに対応する質疑応答業務にも対応します。

 
image

薬品管理

病院内で使用されるすべての医薬品に関することを把握し、各部署への供給・在庫の保管といった一貫した医薬品の管理を行います。特に薬の品質の管理(温度、湿度、光)には万全を期す必要があります。 また、麻薬、覚醒剤原料、向精神薬などの法的な管理も行います。 さらに血液を原料とする医薬品については、製造番号や使用した患者さんの情報・投与量などを20年間にわたって管理・保管します。

 

すべての病院薬剤師が上記のいずれかの業務を行うわけではなく、病院の特性や規模、運営設備、経営状況によって変わってきます。例えば、注射剤調剤のための無菌調剤室(クリーンルーム)の運用には資金が必要なので、無菌調剤室を保有している病院は限られます。 また、薬剤師の人数に余力がない病院では複数の業務を兼任することもあります。

病院薬剤師の求人を見る

 
images

0120-38-8931

0120-38-8931