かかりつけ薬剤師の知っておくべき3つのポイント

2018年度調剤報酬改定により
かかりつけ機能が推進

2025年には団塊世代が後期高齢者となり、超高齢社会を迎えます。地域全体で高齢者を支える地域包括ケアシステムにおいて、薬局にも地域密着型の機能が求められるようになりました。

2016年度の調剤報酬改定からはじまった「かかりつけ薬局」や「かかりつけ薬剤師」は、そのシステムを担う制度として期待されています。2018年度の改定では、かかりつけ薬剤師指導料やかかりつけ薬剤師包括管理料の引き上げ(70点→73点/270点→280点)、薬剤師の在籍期間の要件が見直された(6か月→12か月)ほか、新たに患者さまから得る同意書の様式が示されることになりました。

かかりつけ機能が推進され、かかりつけ薬剤師と地域医療との関係構築が促進されていく中、「かかりつけ薬剤師制度」についてあなたはどのように捉えていますか?

このページでは、ニーズが高まりつつある「かかりつけ薬剤師」について解説いたします。

かかりつけ薬剤師業務イメージ

そもそもかかりつけ薬剤師制度とは...

「かかりつけ薬剤師」とは、薬・健康・介護などに関する豊富な知識と経験を持ち、患者さまの相談に応じたり健康管理をサポートしたりする薬剤師を表します。

かかりつけ薬剤師の役割は様々です。たとえば、患者さまが服用されている処方薬や市販薬をまとめて把握し、重複したお薬や残薬がないか確認すること。ほかにも、夜間や休日を問わずお薬の相談に24時間対応すること、処方医・医療機関と連携して薬物療法の安全性・有効性の向上および医療費の最適化を進めることも大切な役割です。これらを促進することが、かかりつけ薬剤師制度の目的と言えるでしょう。

かかりつけ薬剤師と薬局
かかりつけ薬剤師制度の意義とは
2016年にかかりつけ薬剤師制度が新設されてから、薬剤師の業務はより患者さま中心のものにシフトするようになりました。地域一体の医療に向けて患者さまの情報を管理し、適切な医療の提供をはじめ、主体的な健康の維持・増進を支援するかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の役割を打ち出し、医療の改革を進めることが制度の目的の一つと言えるでしょう。
かかりつけ薬局に求められる3つの機能
かかりつけ薬局には、服薬情報の一元的・継続的把握、24時間対応・在宅対応、医療機関との連携の3つの機能が求められています。これを担うのがかかりつけ薬剤師であり、患者さま本位の対応が必要になります。地域包括ケアサポートを実施するにあたり、中核となるような役割が薬局には求められているのです。
かかりつけ薬剤師の具体的な業務内容
かかりつけ薬剤師は患者さまの「同意書」を取得し、患者さまの服用している処方薬や要指導医薬品及び一般用医薬品並びに健康食品等について一元的に把握し、その内容を薬剤服用歴に記載します。患者さまからは24時間相談に応じる体制をとり、開局時間外の連絡先を伝え、勤務表を作成して患者さまへお渡しします。調剤後も服薬状況の把握、指導等を行いその内容を薬剤を処方した保険医に情報提供し、必要に応じて処方提案をするなど、患者さま本位の業務に従事します。
かかりつけ薬剤師指導料とは
かかりつけ薬剤師が処方医と連携して患者さまの服薬情報を一元的・継続的に把握した上で、患者さまに対し服薬指導を行う業務を薬学管理料として評価するのが、かかりつけ薬剤師指導料の基本的な考え方です。2018年の改定では、かかりつけ薬剤師指導料・かかりつけ薬剤師包括管理料の点数の引き上げが行われました。
大手チェーンの大幅減算が見込まれる場合も
この改定により、調剤基本料1の特例除外規定が削除されました。大手チェーンでは調剤基本料をこれまで通りに算定できなくなり、大幅減算となる薬局が出てきています。また、地域支援体制加算の要件においてもかかりつけ薬剤師指導料の実績の明確化が行われました。

かかりつけ薬剤師指導料の見直しにより、薬局にとって「かかりつけ薬剤師」はますます重要な存在になっています。薬剤師の働き方にも変化が生じるかもしれません。かかりつけ制度は、患者さまにも薬局にも薬剤師にも影響のある制度と言えるでしょう。

  • 大手薬局の求人特集
  • 個別お仕事相談会


かかりつけ薬剤師に必要なもの
これからの薬剤師が求められるもの
今回の改定では、かかりつけ薬剤師や地域医療に貢献する薬局の評価が行われました。「患者のための薬局ビジョン」においても、かかりつけ薬局・薬剤師が地域包括ケアシステムの一翼を担い、薬に関していつでも気軽に相談できる環境を整備することが求められています。専門的な知識をベースに、前向きに努力する気持ちを持ち、「患者さま本位」でよりよい医療の提供のために行動することが、今後は一層求められてくると考えられます。
モノからヒトへ、薬局における対人業務はさらに重要視
ここ最近の改定の傾向として、患者さま本位の対人業務の推進が行われています。これまで薬剤師の業務の中心であった薬剤の調整だけでなく、在宅訪問や残薬解消などの対人業務が評価されているのです。患者さま本位の業務についても、収益を得るための一定の基準を意識することも必要になってくると言えるでしょう。
本音を調査!かかりつけ薬剤師意識調査アンケート
アンケートによれば、薬剤師に必要な能力として、専門知識やコミュニケーションスキルなど、かかりつけ薬剤師の持つべき能力と合致するものを選ぶ方が多数を占めました。かかりつけ薬剤師として薬剤師に求められてきている能力は、現場で働く薬剤師からも自分たちにとって必要なものだと考えられているようです。
(2016/06/29〜2016/07/31実施:当社ご利用者様向け「かかりつけ薬剤師意識調査アンケート」より)
薬局と薬剤師にとっての「認定薬剤師」
2016年の改定により、かかりつけ薬剤師の要件として「認定薬剤師」の取得が求められるようになりました。この要件は2018年の改定においても変更はなく、認定薬剤師の取得が求められています。認定薬剤師を取得し、研鑽を積むことは、これからの薬剤師にとって重要であると考えられています。

これまでも「かかりつけ薬剤師」として患者さまに向き合ってきた...そんな方も多いはず。しかし、かかりつけ薬剤師の役割や求められる内容が拡大しつつある今、これまでとは少し違った考え方が必要になる場面もあるでしょう。「かかりつけ薬剤師」に必要な"患者さま本位の姿勢"について、薬剤師一人ひとりが改めて考えていくことが求められています。

  • 認定薬剤師取得支援ありの求人特集
  • 最新eラーニング教材/JPラーニング


かかりつけ薬剤師を目指すには
そもそも認定薬剤師とは?
一定の期間、集合研修や自己研修により、定められた単位を取得することで、「自己研鑽により資質向上努力を継続している薬剤師」として、有効期限を設けた証明を受ける事ができる制度です。この資格がかかりつけ薬剤師指導料の算定要件であるため、薬局各社が認定の取得、保有者の獲得を推進することが予想されています。
最新教材で自分のペースでスキルアップ&単位申請!
認定薬剤師の取得に向けた対策としては会社の取得支援制度の利用や自己学習が挙げられますが、最初の一歩にオススメなのが、自分のパソコンやスマートフォンなどで学習でき、比較的時間に融通も利きやすいeラーニング教材を活用することです。当社でも親会社である日本調剤監修の元「JPラーニング」というオリジナルeラーニング教材をご提供しております。単位申請に活用でき、またスキルアップにも繋がる教材ですので、自己学習の一例としてご紹介させていただきます。
  • 教育制度充実の求人特集
  • 個別お仕事相談会

改定以降、注目度が上がっている認定薬剤師。薬局にとっての重要度の高さから、資格を取得する薬剤師の増加も予想されています。かかりつけ薬剤師を目指すための最初のステップとして、早めに認定薬剤師の取得に向けてスタートすることがオススメです。

オススメ求人特集

業界の最新動向もお教えいたします転職サポート登録