低カリウム血症に特に注意する必要がある抗がん剤はどれでしょうか?

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低カリウム血症に特に注意する必要がある抗がん剤はどれでしょうか?

    ザイティガ(アビラテロン酢酸エステル)を服用している患者さまは低カリウム血症に注意する必要があります。

    ザイティガは、アンドロゲン(男性ホルモン)の合成に関連する酵素CYP17を阻害することで、前立腺がんの増殖を抑える薬です。

    CYP17を阻害するとコルチゾールの生成も抑制されるため、フィードバック機構による副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌上昇が起こり、鉱質コルチコイドの過剰産生を招きます。

    その結果、高血圧、低カリウム血症、浮腫などがあらわれることがあります。

    低カリウム血症の初期症状として、脱力感、筋肉のけいれんなどがあり、重症化した場合には不整脈へと至るリスクも否定できません。

    参考として、公益社団法人 日本臨床検査標準協議会(JCCLS)によると血清カリウム値の基準範囲は3.6~4.8mEq/L(またはmmol/L)なので、基準範囲を下回るときは注意が必要です。

    血清カリウム値が低い場合、副作用対策としてカリウム製剤(アスパラカリウム等)が追加されることがあります。

    処方監査・服薬指導のPOINT

    ザイティガが処方された際は、プレドニゾロンが併用されているか確認します。

    プレドニゾロンを服用し忘れると低カリウム血症や高血圧、浮腫などの副作用が起こりやすくなるため、アビラテロンと一緒に服用するよう指導することが重要です。

    低カリウム血症は自覚症状だけで判断することが難しいので、定期的に血液検査が行われているか患者さまに確認します。

    また、血圧の上昇や、浮腫が生じることがあるため、日々血圧測定、体重測定を行うよう指導することが大切です。

    濱本 幸広(はまもと・ゆきひろ)さん
    京都薬科大学卒、薬剤師。
    調剤併設ドラッグストア、調剤薬局、派遣薬剤師など、数多くの経験をしながら処方鑑査の腕を磨く。
    2022年10月、4分類法を活用した処方鑑査の指南書『達人の処方鑑査術』を出版、好評発売中。
    ▼運営サイト
    https://kusuri-shidousen.com
    掲載日: 2026/05/27
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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