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  • 公開日:2023.01.12

薬剤師転職における志望動機の作り方!例文あり【転職コンサルタント指南】

薬剤師転職における志望動機の作り方!例文あり【転職コンサルタント指南】

転職活動をするのに欠かせない履歴書。採用担当者は履歴書の内容から応募者の経歴や志望理由を把握し、面接に進めるかを判断します。つまり、転職活動を優位に進めるには、採用担当者に響く履歴書にする必要があるのです。

そこでポイントになるのが「志望動機」。数ある履歴書のなかから選んでもらうために、採用担当者の目にとまる志望動機を作りましょう。

本記事では、薬剤師業界に詳しい転職コンサルタントへヒアリングを行い、志望動機が大切な理由や採用担当者の目に止まりやすい志望動機の作り方やポイントをご紹介します。

採用担当者は志望動機をどのくらい見ている?

採用担当者は志望動機をどのくらい見ている?

そもそも採用担当者はどのくらい志望動機を参考にしているのでしょうか?転職コンサルタントは以下のように分析しています。

志望動機を重視する傾向は、企業規模や雇用形態によって変わります。大手・大手寄りの中規模企業や正社員雇用では比較的志望動機を重視しますが、個人薬局・地場チェーンやパート雇用では志望動機よりも条件(勤務曜日・時間・給与等)を重視する傾向があると感じます。(転職コンサルタントM)

へき地などの採用ではその限りではありませんが、とくに大手企業は志望動機を重視しています。中小企業でもここ数年で志望動機を重要視するところが増えてきており、最近はホームページや採用サイトを見ている前提で、「共感した部分」と「自社を選考した理由」を聞かれるケースも増えています。(転職コンサルタントS)

転職活動で志望動機が大切な理由

転職活動で志望動機が大切な理由

ここでは採用担当者が志望動機を重要視する理由を解説します。

なぜ他ではなく「その職場」で働きたいのかを知るため

採用担当者が知りたいのは、薬剤師資格を生かして働ける職場がほかにもたくさんあるなか、なぜあえてその職場で働きたいと考えたのかということです。さまざまな判断材料が揃う履歴書のなかで、志望動機は応募者の志望先への思いや考えを知ることのできる項目。どんなに肩書きやスキルが優れていたとしても、志望動機があやふやでは採用担当者の心を掴むことは難しいのです。

求める「人物像」とマッチしているか判断するため

企業なら企業理念、医療機関なら病院理念があり、従業員の共通認識として求められる価値観や行動指針を示しています。応募者がこれらの情報を理解したうえでどの部分に共感したのかを知ることで自分たちが求める人材か、職場の雰囲気にマッチしているかどうかを判断しているのです。

入職後の働き方や貢献度を知るため

仮に応募者を採用した場合、「入職後にどのような活躍を期待できるのか」は採用担当者としてあらかじめ知っておきたいところ。志望動機から入職後のイメージを掴み、自社に足りない要素を補ってくれる人材であるかどうか、新しくメンバーに加わることでの周囲への影響などを判断します。

転職コンサルタント直伝!「目にとまりやすい志望動機」の作り方

転職コンサルタント直伝!「目にとまりやすい志望動機」の作り方

採用担当者は、自社の企業概要や理念をどの程度理解しているかを志望動機から判断します。志望動機には、企業概要と理念をしっかり理解していることが伝わる内容を盛り込みましょう。また、入職後に自分が「どのようなことで貢献できるのか」「どのようになりたいのか」まで付け加えることが重要です。

【転職コンサルタント指南!志望動機作成のポイント】

志望動機を作るときは、ホームページや求人票に記載してある法人の特徴と、ご自身が転職で実現したいことを関連づけるのがポイントです。職場の特徴を捉え、さらにその職場で自分がどのような活躍ができるのかを示すことで採用担当者も入職後のイメージがわきやすくなります。(転職コンサルタントO)

自らの目指す目標や具体的なビジョンも記載できると良いでしょう。たとえば、パートの方なら「ゆくゆくは勤務時間を延ばしたいです」「正社員になりたいです」、正社員の方なら「管理薬剤師を目指したいです」「マネジメントをやってみたいです」といった前向きな姿勢を示せると尚良いです。(転職コンサルタントT)

採用担当者が好印象を抱くポイントは業種ごとに異なる?

薬剤師が活躍できる職場は、病院、調剤薬局、ドラッグストアなどさまざまです。志望動機の内容は、応募先の特性を考慮し求められる人物像を考慮しながら作成しましょう。

病院への転職の場合

たとえば「他職種との連携を図りチーム医療を実施したい」など、医師、看護師などの多職種と一緒に業務を行うことを前向きに捉えている内容は、プラスに働きやすい傾向にあります。(転職コンサルタントO)

臨床経験や専門的な知識の研鑽を目的にした内容は、面接のときにも盛り上がりやすいでしょう。応募先病院の専門科目や特色に絡めた志望動機なども印象が良いです。(転職コンサルタントH)

調剤薬局への転職の場合

地域医療での薬局の立ち位置と役割を理解し、どのように貢献できるかを考えていることが分かるように書くと良いでしょう。在宅医療・かかりつけ制度などを理解し、積極的に取り組む気持ちをアピールします。(転職コンサルタントM)

経験ももちろん大事ですが、人柄や薬剤師としての軸が伝わるよう「薬剤師として大事にしていること」を記載すると、採用担当者からの共感を得やすいです。(転職コンサルタントT)

ドラッグストアへの転職の場合

ドラッグストアで生かせる経験を盛り込んでもらいます。たとえば過去にOTCの販売に関わっていた実績や、レセプト請求、処方箋の打ち込みなどの経験は好印象を与えやすいです。(転職コンサルタントO)

「患者さまとお話しすることが好き・楽しい」など接客に向いていそうなエピソードなどを交えて対人スキルをアピールできる内容を盛り込むと良いでしょう。(転職コンサルタントT)

民間企業への転職の場合

企業が求める人物像を理解したうえで、募集概要に沿った志望動機を記載されていると好印象につながります。企業未経験者も今までの経験から役に立てることを分析し、前向きに業務に取り組む姿勢をアピールしましょう。(転職コンサルタントH)

職場でのポジションを理解してどう行動していたかなど、対人スキル・社内コミュニケーションをどのように取っていたかが分かるようなアピールも必要です。(転職コンサルタントS)

転職回数が多い、未経験などは不利になるのか?

ブランク、転職回数、未経験など、転職活動においてマイナスポイントとなりやすい要素も、ちょっとしたコツを意識することで採用担当者に好印象を与えられます。それぞれのケースごとにポイントを伺いました。

ブランクがあるときの志望動機作成のポイント

シンプルに「ブランクがありますが...」と記載するだけでは、それだけでネガティブな印象になってしまいます。「〇〇をきっかけに再び医療人として患者さまに貢献したいと考え...」など、薬剤師として医療に再び携わりたい理由と熱量を押し出すことがポイントです。(転職コンサルタントO)

変に取り繕うとかえってマイナス面が目立ったり、面接で回答に困ったりするケースもあるので、素直に記載して前向きな内容を盛り込みます。ブランク期間中にも業界について勉強していたことや謙虚に一から勉強していく姿勢、「将来的にどうなりたいのか」という今後の見通しなどもアピールできると良いでしょう。(転職コンサルタントT)

未経験の業種に応募するときの志望動機作成のポイント

異業種へ挑戦しようと思ったきっかけは必ず記載しましょう。また、他業種に就職した理由やそこで得た経験で今後役に立ちそうなことを具体的に記載します。やっていないからこその強い興味とビジョン、ほかの経験を積んでいるからこその多角的な視点は、マイナスをプラスにできる材料です。(転職コンサルタントS)

足りないスキルがあることを自覚し、真摯な気持ちで「指導を受けて成長したい」という意欲的な内容を記載します。正直に謙虚な姿勢で、「頑張る」という気持ちが伝わると良いでしょう。(転職コンサルタントH)

転職回数が多い方の志望動機作成のポイント

さまざまな環境下で多様な患者さま、複数の科目・処方内容に触れてきた経験から、柔軟性・適応力を持っていることのアピールにつながります。ただし、最近の傾向ではとくに「長く働いてもらえるか」を見ている企業が多いので、謙虚な姿勢は忘れないようにしましょう。面接時には「最後の転職にしたい」「長く働きたい」という意志が伝わるアピールができると尚良いです。(転職コンサルタントM)

転職回数が多い場合は、退職理由と転職で大事にしている軸に一貫性があり、矛盾がないかどうかをポイントに記載すると良いでしょう。また、ご家族の転勤などやむを得ない理由で転職が多い方は、今後の見通しを記載できると採用担当者も検討しやすくなります。

一方で転職理由が人間関係や条件相違などの「本人にも要因がありそう」と捉えられかねない内容の場合はふれずに、志望理由・強み・今後のキャリアプランなどの前向きな内容や熱意を記載するようにしましょう。(転職コンサルタントK)

志望動機の例文

志望動機の例文

採用担当者に響く志望動機とは、どのようなものでしょうか。ここでは例文を紹介し、とくに意識すべきポイントをご紹介します。

志望動機例文1:病院

『前職では急性期病院に勤め、さまざまな症状で入院される患者さまへの対応を行いました。元気になって転院・退院していく患者さまを見送ることにやりがいを感じていたものの、「一人ひとりにもっと寄り添いたい」という気持ちが芽生えるようになりました。急性期〜在宅への切り替えまで一貫して対応できる貴院で、患者さまに寄り添った医療を提供したいと考え志望させていただきました。』

患者さまやお客さまへの思いに言及

患者さまに対する思いなどが盛り込まれた志望動機は、採用担当者から好印象をいただけることが多いです。患者さまファーストのマインドが第一であり、そのうえで自分ができることと具体的な考えが記載されていると、応募に対する真剣度合いも伝わりやすく、結果として採用担当者にも良いイメージを与えやすいです。(転職コンサルタントS)

志望動機例文2:調剤薬局

『前職では調剤薬局に勤め、新人社員の教育係として「同じ目線に立って一緒に業務を行う」ことを意識して指導を行ってまいりました。教育期間中の関係性が、その後の社員の定着率にもつながっていると感じております。今後教育係を担当する機会がございましたら、これまでの経験を生かして社員が成長できる環境づくりに力を注いでいきたいと思います。』

志望動機には応募先のニーズを反映する

求職者側の志望動機に「何を得意として、どう貢献したいか」が書かれていて、その内容が応募先企業の求める人物像に合致していると採用担当者の反応はとても良いです。企業側のニーズを事前に把握し、ご自身がいかにマッチした人材であるかを理由とともにアピールできるにしましょう。(転職コンサルタントT)

志望動機例文3:ドラッグストア

『前職ではドラッグストアで店舗マネジメントに携わり、業務効率化のため〇〇の取り組みを行いました。結果、店舗全体で残業時間を減らすことができました。これらの経験を糧に、今後もよりよい環境整備のため尽力してまいりたいと思います。』

具体的なエピソードでイメージをふくらませる

これまでの経験から応募先企業に貢献できるかアピールできていた方は、採用担当者による深堀りにも力が入っていました。「OTC医薬品の売り上げを上げようと考え、具体的な施策を上司に相談し実施した結果、前月比●%増を達成できた」など、具体的なエピソードを盛り込みましょう。(転職コンサルタントM)

注意!志望動機のNGポイント!

注意!志望動機でありがちなNGポイント

志望動機の内容や書き方次第では、採用担当者にマイナスイメージを与えてしまうことも。ここでは志望動機作成時のNGポイントをチェックしておきましょう。

自分本位かつ上から目線の志望動機

求職者の願望が強い上から目線の志望動機は、採用担当者の反応も悪いです。子育て中の方なら、「子育てとの両立ができると考え志望しました」と書くと自分本位に見えてしまい、採用担当者の心象が悪くなります。また、「社長自ら在宅業務に携わっていることを伺い、社長が現場の状況をしっかり把握しているということに魅力を感じました」なども上から目線に感じるため、注意が必要です。(転職コンサルタントS)

具体性がなくありきたりな志望動機

どの企業にも当てはまりそうな内容や受け身な内容は避けましょう。「地域の皆さまへ貢献したい」「スキルアップしたい」などは具体性に乏しく回答に困りがちです。「勉強したい」は受け身な姿勢にも捉えられるため、会社に貢献してくれそうな人材を探している採用担当者の目にはマイナスに見えます。同様の理由から「条件面に関する記載」も避けたいところです。(転職コンサルタントH)

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志望動機=「あなた自身」であるという事。

採用担当者にとって、履歴書は応募者からのラブレター!志望動機は好意の意思表示とも言い替えられます。そう考えると、志望動機がいかに重要視されているかおわかりいただけるでしょう。

志望動機の書き方に悩んだら、「この内容を読んだ相手はどんな印象を持つだろう」と目線を変えてみるとヒントが見つかるかもしれません。それでも悩んだりして、全く思いつく事ができなかったり、志望動機作りに自信がない方は、ぜひ一度転職コンサルタントに相談してみてくださいね。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2023/01/12

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