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  • 公開日:2020.07.06

20代薬剤師の転職事情とは?成功するポイントと失敗の原因

20代薬剤師の転職事情とは?成功するポイントと失敗の原因

様々な理由から転職を意識するようになり、20代で職場を変える薬剤師は多くいます。しかし、いざ転職活動をはじめるとなると、「まだ転職するには早い?」「転職で失敗するのが怖い」「転職先が見つかるか心配...」など、漠然と不安を感じている方もいるでしょう。

転職は有利に働く部分が多く、転職しやすい20代。ところがそれゆえに、軽い考えで失敗に陥ることも多いので注意が必要です。

そこで今回は、【20代薬剤師の転職のポイント/転職でありがちな失敗の原因/成功するための対策】などについてご紹介します。後悔することがないよう、転職活動を行う前に要点をしっかり確認しておきましょう。

20代薬剤師は転職しやすい?その理由と転職時の注意点を解説

「20代は経験が浅いから早すぎる?」と転職を尻込みしている方は多いかもしれませんが、ご安心ください。転職市場における20代薬剤師の価値は高まっているのです。その理由のひとつが、「長期的な雇用ができること」。20代の強みは、「若さ」。たとえ、スキルや知識が不十分でも、社員として長期雇用できる若い薬剤師は伸びしろがあり重宝されるのです。

また、経験が浅いことから、「固定観念が染み付いておらず柔軟性が高く扱いやすいこと」も評価されるポイント。育成次第で数年後は管理職としても活躍してもらえる可能性を秘めているので、やる気や向上心を見せることで優位となるでしょう。

このように、20代薬剤師はメリットが多く、まさに売り手市場と言えるのです。だからといって、安易に転職先を決めてしまうと、転職を何度も繰り返してしまうことにもなりかねません。そうなれば、人材としての価値が下がったり、選択肢が狭まったりする可能性も。まずは本当に転職をするべきなのか、転職活動をはじめる前に見極めることが大切です。

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【経験年数別】20代薬剤師の転職のポイント

転職活動のイメージ

20代と一括りにしても、経験年数ごとに少しずつ転職のポイントは異なります。社会人1年目の24歳と4年目以降の27歳ではアピールできる強みも違うもの。ここでは、経験年数ごとに転職の成功ポイントや注意点、アピールすべき点について紹介します。

社会人1年目(24歳〜25歳)

社会人1年目の新人薬剤師であっても転職は可能です。薬剤師という国家資格があれば、比較的容易に転職先は見つかるでしょう。しかし、採用側にとっては、「なぜ1年未満で辞めてしまったのか?」「またすぐ辞めてしまうのではないか?」など不安要素があることは否めません。第二新卒の需要は高いものの、1年未満となるとネガティブな部分が目立ってしまうのも事実。この場合、退職理由の伝え方次第で、良くも悪くも印象が決まるので、どうしても辞めたい理由があるならしっかりと事前準備を行いましょう。

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社会人2年目(25歳〜26歳)

2年目は、1年目よりも人材としての価値が高くなります。柔軟性も高く、将来へのポテンシャルが高い人材として非常に貴重な存在と考えられています。また、2年目を採用する職場の多くは、決して即戦力として迎えたいとは限りません。そのため、アピールポイントとしては、実力や経験ではなく、やる気や体力をはじめ、適応力の高さなどを強みとするのが良いでしょう。ただし、「短期間で仕事を辞めてしまった」という事実は変わりません。転職理由の伝え方次第では評価が下がってしまう可能性もあるので、注意が必要です。

社会人3年目(26歳〜27歳)

3年目は、満2年の経験があり、一通りの仕事を覚えたころでしょう。そのため、仕事の負担も増え、収入とのバランスが気になりだすタイミング。転職を考え出す人が多いのも3年目の特徴ではないでしょうか。このころの強みは、即戦力として採用できる点が挙げられます。ただし、「石の上にも3年」「とりあえず3年は続けた方がいい」といわれるように、3年という区切りを気にする職場もまだ少なからず存在します。時期を急ぐばかりに、転職に妥協するのではなく、いますぐ転職すべきかどうか慎重に検討したうえで判断しましょう。

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社会人4年目以降(27歳〜29歳)

4年目以降は、経験年数満3年を経て、転職における市場価値が高まるころです。採用の案件数も増えて、年収など条件の交渉もしやすくなり、より一層希望の環境で働くチャンスが高まります。即戦力としての活躍が期待される時期なので、これまでに培った経験のアピールが採用の決め手となるでしょう。しかし、3年経ったからと安易に転職先を決めてしまうと、入職後にギャップを感じて転職を繰り返してしまうことも...。転職理由や志望動機を深掘りし、自分のキャリアビジョンを見据えた転職先を選ぶことが大切です

20代薬剤師の転職でありがちな失敗とその原因

20代薬剤師の転職は売り手市場。しかし一方で、準備不足により転職失敗に陥りやすいことも特徴です。ここでは20代薬剤師の転職にありがちな失敗と原因について説明します。

入職前とのイメージにギャップを感じてしまう

20代薬剤師は、1つの職場しか知らない場合がほとんどで、単に違う職場というだけで良く見えてしまうこともあるでしょう。そのため、事前の情報収集を疎かにして、転職後にイメージとのギャップに愕然としてしまうことも。辞めたい気持ちが先走り、転職活動を急いだり下調べを省略したりすると失敗に...。後悔しないためにも、しっかりと情報収集を行ったり、できれば職場見学に行って疑問点などを解決したりすることをおすすめします。

入社時期のトラブル

「やる気があるところを見せたい」と入社希望日を厳しいスケジュールで伝えてしまう人がいます。しかしこれは、「平気で会社に迷惑をかけられる人」と採用側に誤解を与えるため逆効果!社会人であれば、現職に迷惑がかからないよう配慮することも重要です。退職手続きや引き継ぎを十分に行える期間を考慮し、入社時期は1~2ヶ月後に設定しましょう

入職してから高度なスキルを求められる

面接時などで自分を高く評価し過ぎてしまうと、過剰に期待をあおってしまう可能性があります。自分の実力以上の仕事を任されたり、そのあとの人間関係にトラブルを招きかねません。過度な自己アピールをするのではなく、自分の実力を正当に伝え、やる気や吸収の良さなどを上手にアピールするようにしましょう

20代薬剤師が転職を成功させるポイント

薬剤師のイメージ

では、20代薬剤師が転職を成功させるためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。ここでは、20代薬剤師が転職を成功させるためのポイントについて説明します。

転職理由を明確にする

まずは、転職理由を明確にして、求める条件を整理しましょう。たとえば、「年収を上げたい」「○○の知識を深めたい」「もっと教育制度の整った場所で働きたい」など転職理由であれば、『昇給や昇格が整っている職場』『○○に注力している職場』『勉強会開催や資格補助が充実した職場』など求める条件が導き出せるはず。なぜ辞めたいのか、転職先で何を叶えたいのか、十分に時間をかけて洗い出すことが大切です。

転職のスケジュールを立てる

転職活動はスケジュール管理が非常に大切です。仕事を続けながらの場合、終業後などの時間をうまく利用しなければなりません。また、転職活動は時間と体力を使うため、長期化してしまえば身体に疲れが出るだけでなく、現職に支障をきたしたりモチベーションが下がったりといいことがないのです。そのため、会社に退職を伝えるタイミングなどを想定し、いつ頃までに内定が欲しいかを定めておくと良いでしょう

また、求人に応募すると、早ければ1週間程度で面接へ進む場合が。「現職の繁忙期と重なっていないか」「すぐに内定が決まっても問題ないか」を確認しておくことが大切です。

自己分析を行う

履歴書作成や面接時に多くの人が苦労するのが、自己PR。客観的に自身を評価できていないと説得力のあるアピールはできません。自己分析を行う際は、「自分はどんな人間か」「長所と短所はなにか」「得意なことはなにか」と堀り下げて考えましょう周囲からの評価を参考に考えると新しい発見もありそうです。また、自己分析からわかった傾向を、次の職場でどのように生かせるのかも答えられるようにしておきましょう。

履歴書・職務経歴書でアピールする

履歴書はこれまでの経歴を伝え、職務経歴書は履歴書では伝えきれないこれまでの経験を詳細に伝えるためにあります。しっかり時間をかけて丁寧につくり、要点が伝わる内容に落とし込めるかが大切です。なお、転職理由がネガティブな場合は、それを包み隠さず伝えることは得策ではありません。転職理由が人間関係などの場合は、受け手にマイナスと捉えられないよう書き方に注意しましょう。

転職先の下調べを入念に行う

転職活動の失敗を防ぐために最も大切なのが情報収集です。下調べを十分に行わないと、入職後にギャップを感じて後悔することになります。転職先の情報を調べる方法は、インターネットをはじめ、口コミや転職コンサルタントの利用などが考えられるでしょう。可能であれば、職場見学にも出向き、自分の目で職場の雰囲気や内部の様子を見ておくことをおすすめします。

まとめ【ファルマスタッフからのメッセージ】

この記事では、【20代薬剤師の転職のポイント/転職でありがちな失敗の原因/成功するための対策】などについてご紹介しました。

こうした失敗に繋がらないよう、薬剤師の転職サービス・ファルマスタッフも注意を払っています。と言うのも、20代薬剤師の転職は有利ですが、事前準備や自己分析をしっかりと行わなければ、転職後にギャップを感じてしまう方が多くいらっしゃるのです。また20代の転職は、キャリアに影響する可能性も高く、慎重に進めることが大切であると考えています。

しかし、転職活動は時間と労力を使うため、仕事を続けながら自力で進めるには限界があるでしょう。効率よく転職活動を行うためにも、ぜひファルマスタッフをご利用ください。

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ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2020/07/06

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