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  • 公開日:2019.09.26

薬剤師は転職回数が多いと不利?転職を成功させるために必要なこと

薬剤師は転職回数が多いと不利?転職を成功させるために必要なこと

一般的に、転職回数が多いと、採用時にネガティブな印象を与えてしまいます。それは、"売り手市場"である薬剤師業界も同様です。転職回数の多さを理由に、次の職場が決まらないといったケースも少なくありません。これから転職を考える人の中には、「何度も転職してキャリアに影響がないだろうか」と不安に思っている方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、【薬剤師の転職市場や転職成功のコツ】などをご紹介します。

薬剤師の転職現状は"売り手市場"

薬剤師の転職のイメージ

厚生労働省が発表した労働市場分析レポートによると、医師/歯科医師/獣医/薬剤師の有効求人倍率は10.05倍(2013年度時点)。有効求人倍率は、求職者1人に対して何人分の求人があったかを示す数字です。数字が大きいほど転職しやすいとされており、全職種の平均が1.37倍という実態からも、医療系職種の転職市場は"売り手市場"であると分かるでしょう。

女性比率が高い薬剤師の仕事

厚生労働省の「平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、全国の届出薬剤師数は301,323人。男性が116,826人(総数の38.8%)、女性が184,497人(同 61.2%)となっています。

かつては男性の割合が多かったのですが、1974年に男女の比率が逆転。以降、女性の割合が高まり、女性中心の職場が大半となりました。そのため、出産や育児をサポートする職場が増え、ママ薬剤師にとって働きやすい環境が整備されつつあります

半数以上の薬剤師が薬局に勤務

薬剤師301,323人の内、57.1%・172,142人が薬局で働いているといった結果が出ています。平成26年度の調査から、10,944人(6.8%)増えていると報告されており、薬局への転職者数はますます増えていると言えるでしょう。

そのほかの業種としては、病院や診療所などの医療施設は58,044人(同19.3%)、医薬品関係企業は42,024人(同13.9%)、衛生行政機関または保健衛生施設は6,813人(同2.3%)、大学は5,046人(同1.7%)と報告されています。薬剤師が働く場所は薬局だけではありません。様々な場所で活躍できる職業であると言えるでしょう。

薬剤師の平均転職回数について

薬剤師などの医療系専門職は、一般的なサラリーマンに比べて転職回数が多いと言われています。「平成27年転職者実態調査」によると、【転職者がいる事業所】の割合は、第1位『情報通信業(48.7%)』・第2位『運輸業、郵便業(48.5%)」に次いで、第3位・『医療・福祉(45.3%)』であることが報告されています。

「薬剤師の平均在職年数は3年程度」と言われてもいる薬剤師業界。3年に1度は転職している方も少なくありません。2回以上転職している薬剤師も多くいらっしゃいます。とは言え、年齢に対して転職回数が極端に多い場合は注意が必要です。

▼参考記事はコチラ
一般的な薬剤師の転職回数とは?

転職回数が多くても成功できるコツ

薬剤師の転職が多いと不利になる?

結論から言えば、転職回数が多いと就職活動において不利です。もちろん、転職回数に理解があり影響ないケースもあります。しかしながら、転職回数が多ければ、「またすぐに辞めてしまうのではないか」と警戒されてしまう可能性はあるでしょう。

とは言え、ネガティブな印象を抱かれやすいものの、転職がまったく出来ないというわけではありません。そこで、転職回数が多くても成功できるコツをご紹介します。

【1】転職理由をしっかり伝える

採用担当者が知りたいのは、「なぜ何度も転職したのか」といった転職理由です。理由や経緯を説明し、すぐに辞めないとしっかりアピールするようにしましょう。

「配偶者の転勤」「両親の介護」などは比較的に受け入れられやすい傾向です。状況が変わり働けるようになったこと。また、同様の理由で転職することがないことを伝えましょう。ちなみに、人間関係などが理由の場合、『キャリアアップを目指して』などの表現を使い、前向きな気持ちで転職を希望していることを伝えてください

【2】職歴に一貫性を持たせる

これまでの職歴に一貫性を持たせることがポイントです。「明確なキャリアプランがあり、これまでの転職はそれを実現するために必要だった」と理由付けできれば、採用担当者に納得してもらえるでしょう。さらに、知識やスキルをどのように活かせるか伝えることも重要です。転職先の職場で求められている役割をしっかりと理解して、対策を練りましょう

【3】転職サポートを利用する

転職回数の捉え方は企業によって大きく異なります。転職回数だけで合否を判断する企業、年齢ごとに転職回数の上限を定めている企業なども少なくありません。

だからこそ、転職サイトのコンサルタントに相談することをオススメします。経験豊富なコンサルタントは、様々な企業の採用スタンスや求人状況を熟知していて、あなたの希望ができる限り叶う転職先を提案してくれます。「転職回数が多くて不安」という方は、ぜひファルマスタッフのコンサルタントにご相談ください。

プロの力を借りてミスマッチのない転職を実現しましょう

【薬剤師の転職市場/平均転職回数/転職成功のコツ】などをご紹介しました。

スキルアップやキャリアアップのために転職を繰り返す薬剤師は少なくありません。しかし、転職回数が多ければ、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまいます。そうした中で、良い職場と巡り合うには、転職サポートを利用する方法が近道ではないでしょうか。

転職サポートを利用すれば、【コンサルタントとの個別面談】【できる限り希望が叶う求人の紹介】【給与や働き方など条件の調整】などが受けられます。 一人での転職活動には限度があります。ぜひ、プロを頼ることで、ミスマッチのない転職を実現しましょう。

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ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2019/09/26

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