転職ノウハウ
  • 公開日:2025.10.16

薬剤師の転職回数は多くても大丈夫?面接での伝え方も解説

薬剤師の転職回数は多くても大丈夫?面接での伝え方も解説

一般的に、転職回数が多いと採用担当者にマイナスの印象を与えると言われることがあります。転職回数が多い薬剤師の中には、転職活動が上手く進むかどうか不安に感じている方もいるかもしれません。

結論としては、転職回数が多い場合も必ずしも選考に不利になるわけではなく、転職理由とこれまでのキャリアに一貫性があれば、転職のチャンスは十分にあります

本記事では、転職回数が多いのではと感じている方に向けて、「年代別の転職回数の傾向」や転職回数が多い場合の「履歴書・職務経歴書・面接での対策」について解説します。

薬剤師は転職回数が多くても必ずしも不利ではない

薬剤師の転職のイメージ画像

一般的に、採用担当者が重視するポイントの一つとして「長期間働いてくれそうか」が挙げられます。そのため、短い期間で複数回転職していると、「採用した後にすぐに辞めてしまうのではないか」と不安を抱かせてしまう可能性があります。

しかし、転職理由が前向きで、経歴やキャリア形成に一貫性があれば、転職回数が多い場合も必ずしも不利になるわけではなく、転職のチャンスは十分にあります。

ここでは、薬剤師が転職を複数回経験した場合に、転職活動にどのような影響があるのかを説明します。

薬剤師は業界の状況から、ある程度の転職は珍しくない

薬剤師業界は、慢性的な人手不足により求人が豊富な傾向があります。

実際に、『令和3年度薬剤師確保のための調査・検討事業報告書』によると、薬剤師の充足状況に対する認識について、「不足している」と回答した施設の割合は、病院で64.8%(「全く足りない」24.7%、「やや足りない」40.1%)、薬局で41.2%(「全く足りない」5.7%、「やや足りない」35.5%)と報告されています。

このような人手不足の状況が背景にあるため、薬剤師は転職先を見つけやすい傾向にあります。その結果、より良い給与や勤務条件、スキルアップを目指して、一つの職場に縛られず経験を積みながら積極的に転職していく働き方が一般的になりつつあります。

そのため、転職回数が多かったとしても、転職のチャンスは十分にあります。ただし、短い期間で複数回転職している場合には、「またすぐに転職するのではないか」と懸念される可能性もあるため、十分な対策が必要です。

重要なのは「理由」と「一貫性」

転職回数が多い場合、採用面接ではその回数自体よりも、それぞれの転職に納得できる理由があるかや、一貫したキャリアの軸があるかが重要視される傾向にあります。

たとえば、過去の職歴について「なぜその会社に入社したのか」「なぜその会社を退職し転職しようと思ったのか」という理由を深く質問される場合があります。

その際、前向きで筋が通った転職理由を伝えられれば、キャリアに対する真剣な姿勢が伝わり、転職のチャンスは十分にあります。たとえば「これまで培った複数の診療科領域の知識を活かして、在宅医療に貢献したい」「複数の調剤薬局での経験を活かして、より責任ある立場で組織運営に携わりたい」といったように、これまでのキャリアと一貫性のある転職理由を伝えることが重要となります。

薬剤師の平均転職回数は2.4回|年代別に見る特徴とは

薬剤師の転職回数のイメージ画像

自分の転職回数は、他の薬剤師と比べて多いのか不安を感じる方もいるかもしれません。ここでは、厚生労働省の平均勤続年数のデータと、ファルマスタッフのデータをもとに、薬剤師の平均転職回数を紹介します。

薬剤師の平均勤続年数は約8.8年

厚生労働省の『令和6年賃金構造基本統計調査』によると、全職種の平均勤続年数は12.4年であるのに対し、薬剤師の平均勤続年数は8.8年と、他の職種よりも勤続年数が短い傾向にあります。このことから、薬剤師は他の職種と比較して転職までの期間が短い可能性が考えられます。

仮に、薬剤師としてのキャリア期間を24歳から65歳までとすると、就業期間は約41年です。「41年÷8.8年=4.7」となり、一つの職場あたり平均勤続年数の約8~9年働くと、生涯で5つ前後の職場を経験する計算になります。

転職回数が必ずしも選考に影響を与えるとは限りませんが、経験企業数が標準的な5社を大きく上回る場合には、採用担当者にマイナスの印象を与える可能性があります。

薬剤師の平均転職回数

2024年度のファルマスタッフのデータによると、薬剤師の平均転職回数は2.4回です。ただし、以下のグラフのように、年代により転職経験の傾向は異なります。

薬剤師の年代別の転職経験(2024年度)

薬剤師の年代別の転職回数を示したグラフ

※ファルマスタッフに登録した薬剤師の経験社数より算出

年代別の平均転職回数

ここでは実際のデータをもとに、年代別の平均転職回数や転職回数の割合を紹介します。

20代はキャリア模索期、平均転職回数は0.4回

20代の転職回数について、最も多かったのは「0回」で71.2%、次いで「1回」が21.2%、「2回」が6.0%となり、平均転職回数は0.4回と少ない水準です。これは、多くの方が新卒で入社した職場に勤め続けているためと考えられます。

一方で、約3人に1人(28.8%)はすでに1回以上転職を経験しています。20代は社会人としてのキャリアを模索する時期であり、「自分に合う職場を見つけたい」「よりスキルアップできる環境に挑戦したい」といった理由から早い段階で転職を決断する人もいます。

30代はキャリア形成が本格化、平均転職回数は1.6回

30代になると、転職経験のある人が増え、「0回」が30.2%、「1回」が29.2%、「2回」が17.3%、「3回」が10.6%、「4回以上」が12.6%と、およそ7割が転職を経験しています平均転職回数は1.6回です。

そしてとくに注目したいのは、3回以上転職している人が約4人に1人(23.2%)という点です。結婚や出産、住宅購入といったライフイベントに合わせて働き方を見直す人や、専門性を高めてキャリアアップを目指す人が増えるためと考えられます。

40代は転職経験者が一般的に、平均転職回数は3.1回

40代になると、転職経験がある人が大多数を占めます。最も多いのは「1回」と「3回」で18.8%、次いで「2回」が17.2%、「4回」が14.4%となっており、9割以上の人が転職を経験しています。平均転職回数は3.1回です。

また、5回以上の転職経験がある人が、全体の4人に1人(23.4%)にのぼります。40代になると複数回の転職経験がある人が多く、転職回数が多いことは「珍しいことではない」と言えます。

50代は豊富な経験を武器に、平均転職回数は3.9回

50代になると、転職経験はさらに一般的になります。最も多いのは、「3回」で14.6%、次いで「4回」が14.0%、「5回」が11.5%となり、半数以上が4回以上の転職を経験しています。

とくに注目すべきは、6回以上の転職経験がある人が27.7%を占めている点です。長い社会人経験の中で「自分に合う職場」や「自分の力を発揮できる環境」を探してきた結果として、複数回の転職につながっているケースが多いと考えられます。

年代別の平均転職回数より多い場合は?

ここまで見てきた年代別のデータは、自分の転職回数が多いか少ないかを判断する際の目安になります。ただし、転職回数が多いからといって、必ずしも選考で不利になるとは限りません。転職理由や軸をしっかり説明できれば、転職のチャンスは十分にあるでしょう。

ただし注意したいのは、直近で短期間での転職を複数回行っているケースです。採用担当者は「またすぐに転職するのではないか」と懸念を抱きやすいため、納得感のある説明や今後のキャリアプランを明確にしておくことが重要です。

薬剤師が転職を繰り返すことによる注意点

転職回数に悩む女性

転職回数が多いことが採用に直接影響するとは限りませんが、何度も転職を重ねることで結果的に転職が難しくなる場合もあります。ここでは、転職を繰り返すことによる注意点を説明します。

特定分野の知識や経験を深めるのが難しくなる

薬剤師のキャリアでは、同じ職場で一定期間働き続けることで、特定分野の知識やスキルを専門的に深めやすくなります。職場ごとに取り扱う処方箋の診療科などが異なるため、短期間で転職を繰り返すと、幅広い経験を積むことはできますが、一つの分野に特化した専門性を身に付けるのは難しくなる場合があります。

また、転職回数が多いと、患者さまと継続的に関わる機会も減ってしまいます。服薬指導などを通じて患者さまと長期的な信頼関係を築く経験は、薬剤師としての大きな学びにつながりますが、短期離職が続くとこうした経験を積みにくくなります。

このように、転職回数が増えると、特定の分野での専門性を深めたり、長期的な実績を築いたりする機会が減るため、結果として転職活動でアピールできる強みを培いにくくなる可能性があります

転職理由に一貫性を持たせにくくなる

採用選考では、これまでの経歴と今後のキャリアプランに一貫性があることが重要となります。採用担当者は面接などを通して、「どのような経緯でキャリアを築いてきたのか」や「なぜ転職しようと考えたのか」に一貫性があるかを確認しています。

しかし、職場の雰囲気や待遇などを理由に短期間で複数回の転職をしていると、転職理由の一貫性を示すことが難しくなります。結果として、入社意欲が低いと判断されたり、志望動機に説得力がなくなったりして、選考でマイナスの印象を与える可能性があります。

長期就業が難しいと思われる可能性がある

採用する企業側は採用活動に多大なコストや時間をかけているため、できる限り長期間働いてくれる人材を求めています。そのため、履歴書から短期離職を複数回行っていることが読み取れると、「長期間の活躍が見込めないのではないか」と懸念される可能性があります

短期間での転職を繰り返している場合、面接ではその理由について聞かれることもあるため、これまでの転職理由や、今後のキャリアプランについて、説得力のある説明ができるように準備しておくことが大切です。

【履歴書・職務経歴書・面接】転職回数が多い場合の対策

転職回数が多い薬剤師の面接の様子

転職回数が多いからといって、履歴書や職務経歴書の書き方が特別に変わるわけではありません。ただし、記載の仕方や強調すべき点にはポイントがあります。職務経歴書や履歴書、そして面接は、採用担当者に自分をアピールする大切な要素であり、熱意や誠実さが伝わるように細部まで工夫して準備することが重要です

ここでは、転職回数が多い場合における履歴書・職務経歴書の作成ポイントと、面接で意識すべき点を解説します。

履歴書におけるポイント

履歴書は、採用担当者に人物像や志望動機を伝える重要な書類となります。転職回数が多い方は、とくに次の点に気を付けて記載しましょう。

短期間の勤務も省略せずに記載する

履歴書には、たとえ短期間であっても職歴を省略せずに記載する必要があります。意図的でなくても経歴を抜かしてしまうと経歴詐称とみなされる可能性があるため注意しましょう。もし職歴欄に収まりきらない場合は「詳細は職務経歴書に記載」と補足しても問題ありません。

退職理由は簡潔に記載する

退職理由については、詳細を長く記載する必要はありません。「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」といった簡潔な表現でまとめるのが一般的です。結婚や出産、介護、配偶者の転勤といった事情がある場合には、そのまま記載して差し支えありません。

職務経歴書におけるポイント

職務経歴書は、採用担当者に経験やスキルをアピールするために重要な書類です。転職回数が多い方は、次の点を意識すると伝わりやすくなります。

職務要約はシンプルに

一般的に職務経歴書の最初に記載する職務要約は、採用担当者が一目で経歴を把握できるように、3~4行程度でまとめましょう。経験社数が多い場合でも冗長にならないように、「強み」や「得意分野」が伝わる要約を心掛けると効果的です。

職務経歴の見せ方を工夫する

複数社での勤務経験がある場合、「何を一番に伝えたいか」を意識して、見せ方を検討することが重要です。最近の経歴から書いて「直近の実績」を強調する、職務内容ごとに経歴をまとめて「経験やスキル」を明示するなど、構成を工夫することで採用担当者にアピールしたいことをわかりやすく伝えられます。とくに転職回数が多い方は、キャリアの軸や一貫性がしっかりと読み取れるよう、構成に配慮しましょう。

また、「掛け持ち勤務」により記載社数が増える場合は、掛け持ちであることを明記するようにしましょう。

面接を意識して作成する

職務経歴書は、採用担当者が面接で質問する際のベースになる資料でもあります。そのため、記載した内容について「なぜ転職したのか」「その職場で何を学んだのか」を問われることを想定し、答えられるよう準備しておくことが大切です。単に経験を羅列するのではなく、自分のキャリア形成につながったポイントを整理して書くと、面接でも一貫性のある説明がしやすくなるでしょう。

面接におけるポイント

転職回数が多い場合も、事前に面接準備をしっかりしておけば、採用のチャンスは十分にあります。限られた時間で説得力を持って説明できるよう、以下の点を意識するとよいでしょう。

過去の職歴の「入社動機」と「退職理由」を深く掘り下げておく

採用担当者は、転職回数の多さよりも、これまでのキャリアの「一貫性」を重視する傾向にあります。面接では、過去の職歴の「入社動機」と「退職理由」を掘り下げられ、「なぜその会社を選び、そしてなぜ辞めるという決断をしたのか」という一つひとつの判断の背景にある価値観や考え方が一貫しているかを確認されることが多いです。

そこで、過去の職歴に関して、以下を事前に整理しておくとよいでしょう。

  • なぜその会社に入社しようと決めたのか?
    各会社を選んだ当時の目的や目標は何だったのかを具体的に説明できるように準備する
  • 入社した会社でどのような経験を積んだのか?
  • なぜ退職して転職しようと思ったのか?
    ネガティブな要因だけでなく、それが現在のキャリアプランにとって、なぜ必要なステップだったのかを論理的に説明するよう心掛ける

整理した内容をもとに、「各職場での経験が、今の自分、そして将来のキャリアにどうつながっているか」を論理的に説明できるとよいでしょう。

「過去のキャリア」と「今回の転職理由」に一貫性を持たせて説明する

転職理由を説明する際も、これまでのキャリアに一貫性があることが伝わるよう意識しましょう。過去の経歴を振り返りながら、なぜ今回転職を決断したのか、納得感のある説明ができるよう準備しておくことが重要です。

たとえば、以下のように、過去の経験とつなげて、次に挑戦したい具体的な業務と、その理由や意欲を端的に表現すると、面接官に響きやすいでしょう。

これまで内科、整形外科、皮膚科、小児科領域といった複数の診療科の服薬指導の経験を培ってきました。前職の調剤薬局では、とくに複数の慢性疾患を持つ高齢の患者さまへの服薬指導に力を入れてきました。

次は、これまでの経験を活かして、在宅医療に注力している環境で、多職種と連携しながら地域医療に貢献することで、薬剤師としての視野を広げたいと考えています。

単なる「不満解消のための転職」ではなく、「キャリアを築くための転職」であることを明確にできれば、転職回数が多くても採用担当者に前向きな印象を与えやすくなります。

転職コンサルタントと面接対策をしておく

採用担当者に過去の職歴や転職理由に一貫性があると思ってもらえるか、一人で判断するのは難しいという方もいるでしょう。

転職コンサルタントに相談すると、客観的な視点からキャリアの棚卸しを手伝ってもらえるだけでなく、模擬面接などを通じてフィードバックを受けることもできます。

さらに、応募先の企業に合わせた質問への回答準備や、自分の長所・短所の伝え方などもサポートしてもらえるため、一人では気づきにくい改善点を把握でき、より説得力のある受け答えにつなげられるでしょう。

納得のいく転職を実現するためのポイント

納得のいく転職を実現できた男性薬剤師

希望の職場への転職が実現しても、転職先に不満を感じたり、「転職して失敗だった」と思ったりするケースは珍しくありません。薬剤師が転職で後悔しないためには、転職の軸をしっかりと定めて、転職理由や希望条件を明らかにしてから転職活動を進めることが重要です。

ここからは、納得できる転職を叶えるために押さえておきたいポイントをご紹介します。

「転職の軸」を明確にする

転職に後悔しないためには、自分にとって「最も優先度が高い希望」「ここだけは譲れない条件」といった、「転職の軸」をはっきりさせることが重要です。たとえば、仕事内容や年収、福利厚生、勤務場所、働き方、経営方針、職場の雰囲気など、人によって重視するポイントはさまざまです。

転職の軸が定まっていないと、本来の目的を見失いやすくなり、その結果「理想とは違った」と後悔するリスクが高まります。また、面接では「なぜ転職したいのですか?」という質問に対し、説得力のある回答が難しくなり、採用担当者に不安を与えてしまう可能性もあります。

転職の軸を定めるためには、転職したい理由を網羅的に書き出した上で、優先順位をつけて整理することが大切です。このように整理することで、転職先を選ぶ基準ができ、スムーズに転職活動に臨めるようになるでしょう。

過去の転職を振り返る

転職を成功させ、同じ理由で何度も離職しないためには、これまでの転職経験を一つひとつ丁寧に振り返ることが大切です。経験を整理することで「転職回数が増えた原因」や「自分の許容範囲」が明確になり、後悔のない選択がしやすくなります。職場ごとに以下の内容を整理してみるとよいでしょう。

  • 入社理由・入社前の期待
  • 労働条件(給与、労働時間、働き方など)
  • 得られたこと・得られなかったこと
  • 退職理由

また、「環境に求めること」だけでなく「自分が変えられること」も整理しましょう。たとえば、期待値の持ち方やコミュニケーションの取り方、学び方、仕事の任せ方など、行動面の改善点を一つでも決めておくと、同じ理由での離職を繰り返しにくくなります。

求人情報だけで判断せず、実際の情報を集める

納得のいく転職を実現させるためには、企業研究などの情報収集が重要となります。求人票の内容だけで判断せず、転職希望先のWebサイトや、プレスリリース、業界ニュースなども参考にして情報を収集し、企業への理解を深めましょう。

面接で「自社で活躍が見込めない」と判断されたり、転職後にミスマッチに気づいたりする方の多くは事前の企業研究が不足している傾向にあります。気になる企業の情報を収集する際は、以下の項目を確認するとよいでしょう。

  • 事業内容
  • 企業の強み
  • 競合企業
  • 労働条件
  • 職場の雰囲気

「長く働き続けられるかどうか」を判断するためには、実際の職場の忙しさやスタッフ同士の雰囲気など、求人情報だけでは得られない情報も確認することが重要です。

複数の選択肢を並行して検討する

転職先を探す際は、一つの職場に絞るのではなく、複数の職場を選択肢として検討することが大切です。複数の職場を比較することで、それぞれの労働条件や待遇などの特徴がわかりやすくなります。また、複数の企業の選考を同時に進めることで、効率的に転職活動を進めることができ、内定までの時間を短縮できる可能性もあります。

ただし、手当たり次第に複数企業に応募すると、書類の準備やスケジュール調整が難しくなり、志望度の高い企業への対策が不十分になってしまう恐れがあります。そのため、一つひとつの企業にしっかり向き合える範囲で、複数の選考を並行して進めるのがよいでしょう。

転職コンサルタントを活用する

自分の希望に合った転職を実現させるためには、転職コンサルタントを活用するのも一つの方法です。自分だけで考えるのではなく、業界に詳しいプロの意見を聞くことで、より広い視野で転職活動を進めることができます。

サービスによって異なりますが、主に以下のようなサポートを受けることができます。

  • キャリアに関する相談・キャリアプランの提案
  • 転職市場などに関する情報の提供
  • 求人情報の紹介
  • 応募書類(履歴書や職務経歴書)の添削
  • 面接対策のアドバイス
  • 待遇など条件面の交渉

転職を希望する職場の情報を得たい場合にも、転職コンサルタントに相談するのがおすすめです。転職コンサルタントは、紹介先にできる限り足を運んでいるため、求人情報だけではわかりにくい情報を得ることができます。事前に十分な情報を集めておくことで、納得感のある転職につながりやすくなるでしょう。

転職理由に一貫性を持たせて理想の転職を実現させよう!

転職回数が多くても転職を実現できた女性薬剤師

薬剤師が不足している職場もある中で、薬剤師の転職回数が多いことは、必ずしも選考に不利になるとは限りません。

ただし、短期間で転職を繰り返すと、採用担当者に「応募者に何か問題があるのではないか」「採用しても定着しないのではないか」と悪い印象を与える恐れがあるため注意が必要です。

転職回数が多い場合は、「なぜその転職が必要だったのか」「新しい職場で何を達成したいのか」を明確にし、一貫性のあるキャリアプランとして説明することが重要です。採用担当者が納得できる理由と一貫性を示すことができれば、転職回数に関係なく採用される可能性は十分にあります。

一方で、自分だけの判断で転職活動を進めると、どうしても視野が限られてしまうことがあります。転職コンサルタントなどの専門家に相談すれば、客観的なアドバイスや最新の求人情報を得られるため、より広い視野で転職活動を進められるでしょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2025/10/16

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