サプリメントについてお客様に聞かれたらどう対応すればいい？

薬剤師の仕事内容

薬剤師がサプリメントについて聞かれときの対処法を紹介します。薬剤師のお仕事と深い関わりがあるサプリメントを安全に利用してもらうサポート方法を考えます。

■健康サポートの一貫として対応します

薬剤師の重要な仕事の一つとして地域の患者さまの健康管理があげられ、サプリメントについてのアドバイスもその一貫と考えましょう。生活習慣や食生活について相談されるのと同じように、サプリメントに関するアドバイスを求められることがあり、患者さまとのコミュニケーションの重要な要素とされます。

質問を受けたときに真摯に対応していくと、患者さまとの関係が深まって信頼関係につながります。薬剤師の担う職務が多様化しつつあり、幅広い患者さまの要望に応えられるよう、広範囲の学習が必要とされます。サプリメントアドバイザーなど資格制度も活用しつつ、意欲的な知識習得を目指しましょう。

■世間一般のニーズを理解しましょう

薬剤師の中には「医療目的で使うお薬についてはわかるけどサプリメントは専門外」と気構えてしまう方もいます。サプリメントについては自分の仕事とは関わりがないものと考えていると、薬局やドラッグストアに勤めていて患者さまから質問を受けた場合、大雑把な対応になりがちです。

世間一般のイメージとしては、お薬もサプリメントも何らかの身体のトラブルや不具合に対処する手だてであって、広い分類では同じものと考えている人も多いです。お薬について詳しい薬剤師ならサプリメントについても分かると捉えて、質問することもあるでしょう。

予防医療が一般的になりつつある風潮の中、サプリメントについて深い知見を持ち、適切な飲み方や商品選びをサポートできる薬剤師が求められます。

■分からないことはよく調べて答えます

サプリメントにはたくさんの種類があって、どの商品にどのような効果が期待されるのか、全て暗記するのは大変です。薬局やドラッグストアの店頭に並ぶ商品だけでも把握するのに苦労する上に、次々に出てくる新商品が追い打ちをかけます。患者さまが持参した商品や新発売の商品についてわからないことを聞かれても回答を濁さず、メーカーや専門機関に問い合わせて、詳細を調べましょう。

サプリメントとは言え副作用が出るものも多く、飲んでいるお薬との相性が悪い場合は、健康被害につながります。飲み合わせや副作用についての相談にはとくに慎重になり、正しい情報のもとで、しっかりとした回答を意識しましょう。ドラッグストアの中には栄養士やサプリメント相談の専門家を配置しているお店もあるので、対応をお願いするのも一案です。