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  • 公開日:2025.07.17

【2025年】薬剤師のボーナスの平均額はいくら?年齢・職場別相場も紹介!

【2025年】薬剤師のボーナスの平均額はいくら?年齢・職場別相場も紹介!

薬剤師のボーナスの支給額は、経験年数、勤務先業種、勤務地域などによって異なります。「他の薬剤師はどのくらいボーナスをもらっているのか」「自分のボーナスは多いのか、少ないのか」疑問に思う方もいるかもしれません。

本記事では、薬剤師のボーナスの平均額や、年齢別・勤務地域別の傾向、業種の違いなどを紹介します。さらに、ボーナスの支給額に影響を与える要因や、ボーナスの基本的な知識も解説します。

薬剤師のボーナスの平均額はどれくらい?

薬剤師のボーナスの支給額を『令和6年賃金構造基本統計調査』に基づき紹介します。ご自身の支給額が全体の中でどの水準にあるのか、客観的に把握するために、ぜひ参考にしてください。

薬剤師のボーナスの平均額

厚生労働省の『令和6年賃金構造基本統計調査』によると、薬剤師のボーナスの平均額(従業員数10人以上の会社)は、年間82.4万円です

ボーナスは、夏と冬の2回に分けて支給されることが多いため、1回あたりの平均額は約41.2万円と推測されます。

※『令和6年賃金構造基本統計調査』の「年間賞与その他特別給与額」より算出。

年齢別のボーナスの平均額

『令和6年賃金構造基本統計調査』によると、年間ボーナスの平均額は新人薬剤師も含めた25~29歳では59.5万円です。30歳~34歳では73.5万円、35歳~39歳では101.7万円、40歳~44歳では107.2万円となっています。

年齢別のボーナスの平均額

年齢 ボーナス平均額/年
25~29歳 59.5万円
30~34歳 73.5万円
35~39歳 101.7万円
40~44歳 107.2万円
45~49歳 101.0万円
50~54歳 114.0万円
55~59歳 80.1万円
60~64歳 84.2万円
65~69歳 63.0万円
70歳~ 31.1万円

※『令和6年賃金構造基本統計調査』の「年間賞与その他特別給与額」より算出。

▼参考資料はこちら
令和6年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

【データで見る】薬剤師のボーナスに影響を与える要素

薬剤師のボーナスの支給額は、勤める会社の規模や業種、地域などによってばらつきがあります。薬剤師のボーナスの平均額を複数の観点から紹介します。

会社の規模(従業員数)

会社の規模ごとのボーナスの平均額は以下の通りです。会社の規模が大きくなるほど、ボーナスの支給額が高い傾向にあります。

ただし、職場の方針などによりばらつきがあり、中小企業でも多額のボーナスを支給していることもあります。

会社の規模別のボーナスの平均額

従業員数 ボーナス平均額/年
10~99人 67.8万円
100~999人 70.1万円
1,000人以上 97.9万円

※『令和6年賃金構造基本統計調査』の「年間賞与その他特別給与額」より算出。

調剤薬局やドラッグストア、病院などの業種

多くの日本企業は、「基本給の〇カ月分」と基本給の金額を元にボーナスの支給額を算出します。業種別の平均月給は以下のように異なりますので、たとえ同じ「〇カ月分」であっても、業種ごとに支給額の差が生じます。

業種別の平均月給

業種 平均月給
調剤薬局 37万円
ドラッグストア(調剤併設) 38万円
ドラッグストア(OTCのみ) 36万円
一般病院 32万円
療養型病院 33万円
精神科病院 34万円
クリニック 36万円
企業 33万円

※平均月給は、2024年度のファルマスタッフの各求人の月給・年収の下限と上限の中間の値をもとに算出。

勤務地域による影響

ボーナスの支給額は勤務地域によって大きなばらつきがあります。年間の平均額が最も高いのは山口県(129.5万円)で、栃木県 (126.6万円)、和歌山県 (123.3万円)、静岡県 (121.9万円)も高い水準にあります。これらの地域は、東京都(109.7万円)や大阪府(79.2万円)といった都市部よりも高い支給額となっています。

都道府県別のボーナスの平均額

都道府県 ボーナス平均額/年
全国 82.4万円
北海道 78.5万円
青森 61.7万円
岩手 78.8万円
宮城 100.3万円
秋田 117.3万円
山形 91.3万円
福島 99.0万円
茨城 115.1万円
栃木 126.6万円
群馬 94.0万円
埼玉 70.3万円
千葉 51.7万円
東京 109.7万円
神奈川 80.5万円
新潟 94.6万円
富山 96.9万円
石川 95.1万円
福井 102.1万円
山梨 15.0万円
長野 88.2万円
岐阜 100.2万円
静岡 121.9万円
愛知 55.3万円
三重 91.6万円
滋賀 91.1万円
京都 92.6万円
大阪 79.2万円
兵庫 104.3万円
奈良 97.4万円
和歌山 123.3万円
鳥取 96.4万円
島根 101.7万円
岡山 82.5万円
広島 67.6万円
山口 129.5万円
徳島 95.2万円
香川 109.8万円
愛媛 98.7万円
高知 55.2万円
福岡 59.8万円
佐賀 86.3万円
長崎 91.6万円
熊本 61.3万円
大分 110.2万円
宮崎 47.0万円
鹿児島 36.9万円
沖縄 70.2万円

※『令和6年賃金構造基本統計調査』の「年間賞与その他特別給与額」より算出。

そもそもボーナスとは?

賞与(ボーナス)と電卓の写真

一般的にボーナスとは、定期の給与とは別で、勤務成績や会社業績などに応じて支給され、その額があらかじめ決められていない賃金を指します。

ボーナスの支給義務について

ボーナスの支給は、法律で義務付けられておらず、会社の方針により任意に行われます。ただし、就業規則などに賞与(ボーナス)の規定が記載されている場合は、労働基準法により支給する義務が生じます。就業規則には、一般的に賞与の支給対象時期、算定基準、査定期間、支払い方法などが記載されていますので、一度見直してみるとよいでしょう。

ボーナスの支給時期

ボーナスの支給時期は、夏(6~7月)と冬(12月)の年2回としている会社が多いです。その他、夏と冬のボーナスに決算賞与を加えて、年3回支給する会社や、年度末に1回のみ支給する会社もあります。

なお、公務員薬剤師の場合は、夏が6月30日、冬が12月10日と支給日が明確に定められています。

ボーナスの支給額の算出方法

ボーナスの支給額の算出方法は、就業規則などに記載されていることが多いです。会社により異なりますが、一般的に「基本給×支給月数×評価係数」により算出されます。 この場合、基本給の金額がボーナスの支給額のベースとなりますので、就職や転職の際には、基本給を確認しておくことも重要です。

ボーナスをもらってから転職するには?

「ボーナスをもらってから転職したい」と考えている方もいるかもしれません。ボーナスを受け取るためには、退職日の設定が重要です。

就業規則などで「賞与支給日に在籍していること」が支給条件とされている場合、賞与支給日より前に退職した人には、ボーナスが支給されないことが一般的です。こうした支給条件が規定されていない場合は、在籍期間に応じて支給されることもあります。現在の職場の就業規則を確認し、賞与の支給条件を把握してから、退職日を設定しましょう。

ただし、現職でボーナスをもらうことにこだわりすぎると、希望する求人への転職が難しくなったり、新しい職場でのボーナスの支給時期が後ろ倒しになったりすることもあります。退職日は柔軟に検討するのが賢明でしょう。

▼参考資料はこちら
法第183条《源泉徴収義務》関係|国税庁
労働基準法|e-Gov法令検索
モデル就業規則について|厚生労働省
人事院規則九―四〇(期末手当及び勤勉手当)|e-Gov法令検索

薬剤師がボーナスアップを目指すためのポイント

指を指している女性

ボーナスの支給額は一般的に「基本給×支給月数×評価係数」により算出されることから、ボーナスを増やすためには「基本給を上げる」「評価を上げる」といったアプローチが考えられます。

基本給アップを目指す

基本給は、個人の能力や会社での貢献度に応じて、昇給が目指せます。

基本給アップの機会が少ないと感じる場合は、自身の会社の昇給制度を見直してみましょう。どのような基準で昇給が決まるのかといった「昇給の仕組み」を把握し、それを意識して日々の業務に励むことで、基本給アップを目指しやすくなります。また、その昇給はどのくらい期間がかかるものなのかも把握しておくことが重要です。昇給に時間がかかる場合や見通しが立たない場合は、転職により基本給アップを検討するのもよいでしょう。

人事評価を上げる

ボーナスの支給額に、人事評価が影響する会社も多くありますので、高評価を目指して専門性を磨き経験を積むことも重要です。たとえば、認定・専門薬剤師などの資格を取得すれば、自身の専門性を客観的に示すことができ、評価の向上につながる可能性があります。

転職してボーナスアップを目指す

転職してボーナスアップを目指すためには、事前の情報収集が重要となります。年収だけではなく、ボーナスの支給時期や算定基準、過去の支給実績なども可能な限り確認できるとよいでしょう。

また、年収を交渉する際は、現在の年収(月給+ボーナスなどの総額)を正確に把握した上で、それ以上の年収を目指せるよう意識しましょう。

ボーナスアップを目指すために

薬剤師のボーナスの支給額は、職場によって異なります。より多くのボーナスをもらいたい場合は、まず自分の職場の支給額が、他の職場と比べて高いのか低いのかを把握し、現職での昇給を目指すのか、転職するのか検討するとよいでしょう。

転職を検討される際は、ぜひ転職コンサルタントにご相談ください。希望する求人のボーナスの支給額について、個人では得にくい情報をできる限りお伝えします。また、転職コンサルタントが代わりに支給額の交渉をすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2025/07/17

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