キャリア&スキルアップ
2021.10.14

薬剤師が地方で働くメリット・デメリット!転職コンサルタントに聞いてみた

薬剤師が地方で働くメリット・デメリット!転職コンサルタントに聞いてみた

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、人々の働き方に影響が出ています。一般職であれば、オンラインで完結できる仕事が増え、「テレワーク」「リモートワーク」など場所に縛られない働き方を選択する人が多くなってきました。

薬剤師にも少なからず影響はあり、Uターン・Iターン転職で働く環境を変えようと検討する方も増えているようです。これを読んでいる都市部で働いている薬剤師のなかにも、「地方で働くこと」に興味を持つ方もいるのではないでしょうか。

今回は、薬剤師の地方での働き方について医療業界専門の転職コンサルタントにお話を伺いました。地方で働くことの実情、メリット・デメリット、成功事例などを解説いたします。

地方における薬剤師の転職事情は?

地方が抱える問題の中でも特筆すべきは、「過疎化」や「高齢化」です。都市部よりも高齢者の割合が高いため人材確保に苦戦している企業が多い状態にあります。それは薬剤師業界にも同様で、薬剤師の高齢化が課題となっているエリアも少なくありません。

状況を改善しようにも、新型コロナウイルス感染症の影響で、採用活動は非対面が中心に。新卒薬剤師と接点をつくる難易度が上がってしまいました。エリアによっては、若手薬剤師の人材確保が急務となっています。

そのため、高給与を提示したり住居を用意したりと、都心と比較し高待遇の求人が出ている状況です正社員の雇用も増加傾向にあり、高待遇で働きたいと考えている方にはおすすめの環境といえるでしょう。

そうした転職市場の変化に伴い、将来的にUターン・Iターンを希望していた薬剤師が、これを機に早めに転職を検討する方が増えています。新型コロナウイルス感染症拡大が自身の働き方を見直すきっかけとなった薬剤師も多く、少なからず転職市場に影響を与えています。

薬剤師が地方で働くメリット

薬剤師が地方で働くメリット

薬剤師が地方で勤務する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここで具体的に解説していきます。

個人の資質を大きく発揮できる

都市部は薬剤師が多く、強みを発揮できないと感じている方もいるでしょう。一方で、地方によっては薬剤師が不足するエリアもあり、都市部と比較して薬剤師が貴重な存在です。ほかに埋もれることなく、自身の資質を十分に活かしながら働くことができるでしょう

患者さまともじっくり向き合える機会が多いため、やりがいを求める方にはよい環境です。

地域医療に貢献している実感をもてる

地域包括ケアシステムの推進により、近隣の病院や薬局など医療機関では、多職種連携が求められています。医療過疎が発生している地域では、少ない医療資源を最大限に活用するため、医師と門前薬局の連携に積極的に取り組んでいる場合も少なくありません。

都市部ではなかなか経験できないため、大きく成長できる環境といえるでしょう。

超高齢社会の現場を経験できる

「過疎化」や「高齢化」を課題とする地方。超高齢社会における薬剤師の在り方など、課題となるだろう出来事を一足早く経験できるでしょう。高齢者医療に興味のある方や今後必要とされるスキルを伸ばしたいと考えている方は、納得のいく働き方が実現できそうです。

経営者として活躍できる可能性がある

薬剤師の人材確保に苦慮している地域では、薬局の後継者問題に悩んでいる経営者も少なくありません。そのため、都市部では数少ない薬局経営のチャンスが巡ってくる可能性も。将来的に独立を考えているという方にはおすすめの環境です。

パラレルキャリアを形成できる

今や、インターネット環境さえあれば、どこでも仕事ができる時代です。地方で働く薬剤師のなかには、休日は副業に勤しむ方も少なくありません。また、もう1つの仕事として、自営業を行ったりボランティア活動に従事したりする方もいらっしゃいます。

経済的な負担が軽減される

地方では家賃や物価が都市部より低く、生活費を抑えられるのが大きなメリット。人材確保のために高給与など待遇のいい求人も比較的多く見られます。とくに若手の確保に苦労している地域は、20代~30代でも高待遇で転職できる可能性が高いでしょう。利便性が高いぶん生活費も高くなりやすい都市部と比較して、経済的な負担が少ないのは大きな利点です。

地方ならではの環境を楽しめる

自然が豊かな地方では、アウトドアレジャーを気軽に楽しめます。釣りやスノーボードといったアクティビティ、エリアによっては気軽に温泉を楽しめるなどの魅力があります。また、都市部と比較して人が少なく、ゆったりとした時間を過ごしたい方にはおすすめ。新型コロナウイルス感染症に対する自粛意識も高く、過ごしやすい環境が整っています。

         

薬剤師が地方で働く際の注意点

薬剤師が地方で働く際の注意点

様々なメリットがある地方での勤務ですが、注意しておきたい点もゼロではありません。都市部で働いていると意識しづらい地方ならではの注意点を確認しておきましょう。

固定化されたコミュニティに苦労することも

地方は都市部と比べて人が少なく動きもあまりないため、よくも悪くもコミュニティが固定されやすい状況です。人と人との距離が近く安定しているともいえますが、都市部のコミュニティに慣れている方にとっては、息苦しく感じてしまう場面があるかもしれません。

また、最初は外から来た人として警戒され、打ち解けるのに時間がかかるケースも。打ち解けたあとは深い関係性を築きやすいのですが、慣れるまでは苦労することもあるでしょう。

方言を聞き取ることが難しい

長く同じ地域に暮らしている高齢者の中には、方言が強い方も少なくありません。服薬指導などコミュニケーションを取る場面で、患者さまの言葉を聞き取りづらい場面もあるでしょう。耳が慣れるまでは、患者さまとのコミュニケーションに苦労するかもしれません。

車移動が必要なエリアが多い

公共交通機関が十分に整っておらず、自家用車(又は貸与された社用車)が必要となるエリアも多くあります。公共交通機関が通っていても、車移動を前提とした街づくりが行われている地域も。車の運転が苦手な方や、自動車運転免許を持っていない方は注意しましょう。

都会的な娯楽は少ない

カフェやショッピングを楽しんだり、イベントに出かけたりといった都会的な娯楽はどうしても少なくなります。自然が豊かな地方を楽しめるのであれば問題ないですが、都会での刺激や娯楽をどうしても手放せないという方には向かない環境と言えるでしょう。

《転職成功事例》地方に転職した薬剤師2名

都市部から地方への転職成功事例

都市部とは違った働き方を実現できる地方への転職を成功させている方はますます増えています。

ここからは、薬剤師の転職支援サービス・ファルマスタッフを活用し、地方への転職に成功した薬剤師さん2名の事例をご紹介します。20代の転職事例もあるため、若手で転職活動を考えている方は参考にしてみてください。

年収アップと趣味の時間を両立できるように(20代男性/Aさん)

首都圏出身、20代男性Aさんの事例です。

全国チェーン薬局で働く中で、東北地方のとある県に転勤することになったAさん。生活していくうちに、地方ならではのあたたかさを感じました。縁もゆかりもない地域でしたが、コミュニティが構築できたことをきっかけに定住を検討。県内企業を志望し転職活動をはじめました。

無事、県内の薬局に転職!さらに年収は50万円以上アップし休日も増やすことができました。仕事も趣味も楽しむことができる充実した生活を叶えています。

調剤業務未経験から薬局へ!高待遇で転職に成功(60代女性/Bさん)

定年退職を機に、Uターン転職をされたBさんの事例です。

企業勤めで調剤経験のなかったBさん。定年退職後、出身地である東北地方のとある県にUターンしようと決めました。調剤業務は未経験でしたが、正社員で迎えてくれる薬局が見つかり、年収550万円以上の高待遇でセカンドキャリアをスタートさせました

定年後だったり未経験だったりしても、セカンドキャリアをスタートさせやすい地方。医療資源が不足している地域ならではの転職事例といえるでしょう。

目的や軸があれば、地方で働くメリットを大いに享受できる

「地方で働くこと」には様々な魅力があります。個人の力量を試せる、地域医療に貢献できる、経済的負担を軽減できる、パラレルキャリアを歩めるなど、多くのメリットが得られるのではないでしょうか。高待遇を求める方や医療人としてスキルアップを望む方は、地方へ転職を考えてみてください。

都市部では情報が集まりづらい地方での求人については、転職コンサルタントの活用がおすすめです。薬剤師の転職支援サービス・ファルマスタッフは、全国12か所に拠点を構えており、そのエリアならではの転職市場や求人情報を提供することができます。地方での転職が気になる方は、ぜひ気軽にご相談ください。

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ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2021/10/14

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